Airレジを使いたいと思った一番の理由は在庫管理がしたかったから。当店では約3,500種の商品を販売しています。これを紙の台帳で管理すると本当に大変。特に年末は、ただでさえ業務が集中するなか、同時に棚卸しもしないといけないので、お客様へのサービスが疎かになってしまうことがありました。たとえば在庫を頭では把握しているつもりでいても、引き出しを開けたら実はなかった、ということも起きてしまうんですね。
Airレジを導入して商品を登録しはじめたのですが、最初は、数がすごく多いのでやっぱり大変でした（笑）。でも在庫が全部「見える化」していくのが嬉しいんですね。カテゴリーも和食、中華、洋食、さらに前菜、メイン、デザートで分けたり、わかりやすく整理ができます。作業をしていて、わからないところがあればサポートセンターに連絡をして、いろいろ教えてもらいました。画面を自分が使いやすいように設定しているので、会計もスムーズにできてとても快適です。

在庫が管理できるといいことだらけです。たとえばお客様の中には「この商品をお店にあるだけ欲しい！」という方もいらっしゃるんですね。商品は店頭だけでなく、棚の中や、上の階にある倉庫にも置かれています。実際に何個あるのか、Airレジで商品を検索してすぐにお客様に全体の在庫数をお伝えすることができます。また在庫が少なくなってきた商品も把握できるので、足りない商品を埼玉にある自社工場に発注したり、実際の売れ筋を見ながら、新商品を投入していくといったこともできます。
食品サンプルというと、もうほとんどのものがありそうですけど、料理にも流行があるので、まだまだ商品化されていないものもたくさんあります。職人さんが作ってきた新商品が、本当に売れているのかが数字として現れるので、開発のモチベーションがあがりやすいのもメリットですね。既に3,500の商品があるので、ネーミングがかぶらないようにデータでチェックできるのも嬉しいです。

当店のキャッチフレーズは「あなたのお腹すかせます」。思わず食べたくなる美味しそうな質感の食品サンプルにこだわり、技術も磨き続けています。奇をてらって新しいことをするよりも、今のお客様と成長したい、お客様にとってメリットのあることをしていきたいというのが、お店が大切にしている考え方です。Airレジを導入したのもそのひとつ。煩雑で時間のかかる業務がカンタンにできるようになれば、お客様に商品の価値や魅力を提案する時間がもっとつくれるようになります。最近、Airレジを使っていると、外国の方や若いお客様に「おお！」と驚かれたりして、そこからコミュニケーションが広がることもありますね。あと、これはまだやれてないのですが、Airレジでは店舗独自のバーコードが発行できるんですね。なので、全商品をバーコード化して、商品管理や会計をもっと楽にしたい。とにかく商品数が多いので、大変なんですけどね（笑）。でも、きっと実現するつもりです。