【失敗を防ぐ】カフェ開業までにチェックしたいポイント
Airレジ マガジン編集部
中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

カフェの開業にあたって、開業までの流れと、見落としがちないくつかのポイントを解説します。それをするかしないかで「失敗するかしないか」が大きく分かれます!成功するポイントと合わせ、地元の人から愛されて、長く続く評判のカフェになるためには何が必要なのかを解説します。また、カフェで有効活用できる資格も紹介します。
この記事の目次
失敗するカフェの主なポイント
大きくは次の3つです。
- 周辺地域に想定するお客様がいなかった、少なかった
- 既存のカフェと違いが出せず、競合他社に負けた
- 案内、PRなど、するべきことをしていなかった
1:通行量の調査です。「出店したい場所周辺にコンビニ・ファーストフードのお店があるか、またそこはそれなりにお客さんが入っているか」ということを見てみましょう。この業界は非常に優れた動向調査と交通量調査のノウハウがあります。そのエリアなら、比較的多くの人がいるということです。「周辺に競合他社がいないから出店のチャンス」とはいきません。
2:できるだけ「一般的にカフェに求められるサービス」で周辺にある競合他社に対して「ここは違う」というポイントを作るべきです。そのポイントは「品質」「居心地(接客含む)」「単価」が基本的なものです。
3:開業前にいかにチラシを作り、配布をしたか、という地道な作業が求められます。
開業にあたっての資格や知識
競合他社との違いを鮮明にしなければなりません。そのために活用できる知識や資格もあります。最近、カフェにとってはコンビニが「安くてちょっとした時間を過ごせる」ライバルです。かたや高級路線のカフェはスタバなどがあります。それに対し自分の店舗を選んでくれる理由をどうすれば作り上げられるか。
例えば品質であれば、コーヒーのプロフェッショナルになるということも一つでしょう。
参考:http://www.1pai-no-coffee.net/
もしカフェで出すサイドメニューなどを充実させたりアピールしたいのであれば、ジュニア野菜ソムリエなどもいいと思います。こういった資格を取る過程で得られる知識は他のビジネスにも応用できる可能性があります。
栄養士や調理師の資格はカフェにとっては必ずしも必要ではありません。
成功・失敗にかかわる共通点
成功するカフェの成功ポイントはどこにあるのでしょうか?それを失敗したカフェの共通点から読み解いてみましょう。
- コンセプトが中途半端だったので、近隣の競合他社との違いを打ち出せなかった。
- お客様の数が想定より少なかった。また、本来どんなお客様が来てほしかったのかはっきりしていなかった。
- そばに集客施設があるから、とPRを怠っていた。
つまり、成功するポイントとは『自分の店がいかに他と違うか』を考え抜き、『立地条件をしっかりと吟味』し、『自社のPRをその場所に合わせてしっかり行う』ことだと言えます。
まとめ
これからカフェ開業を考えている人へのアドバイスを纏めます。
<外部環境を考えましょう>
- 開店場所の通行量(周辺環境からの推測)
- 周辺のお客様の構造(同上)
- 周辺のオフィスの数、大学など(生徒数)、病院などの施設の有無
<自社環境を見直しで行きましょう>
- 他社に比べた強いサービスの確定
- そのサービスが受け入れられるかのテスト、リサーチ
- 開業前のPR
最後になりますが、「よりお客様が満足するためにはどう今を改善するか」という心意気が一番大切です。
※この記事は公開時点、または更新時点の情報を元に作成しています。
この記事を書いた人

Airレジ マガジン編集部
「0円でカンタンに使えるPOSレジアプリ『Airレジ』」のメディア「Airレジ マガジン」の編集部。お店を経営している方向けに、業務課題の解決のヒントとなるような記事を制作しています。

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)
起業コンサルタント(R)、税理士、特定社労士、行政書士、CFP(R)。起業コンサルV-Spiritsグループ/税理士法人V-Spirits代表。年間約200件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト 「DREAM GATE」で6年連続相談数日本一。「一日も早く 起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」など、起業・経営関連の著書・監修書多数。http://v-spirits.com/