自分らしいお店づくりを応援する情報サイト

Airレジマガジン > 経営ノウハウ記事 > キャッシュレス決済を売上アップにつなげるデータ活用のススメ

キャッシュレス決済を売上アップにつなげるデータ活用のススメ

植竹 剛(うえたけ つよし)店舗コンサルタント

キャッシュレス決済を売上アップにつなげるデータ活用のススメ

お店での会計時に、財布の代わりにスマホを出して「◯◯で(支払います)」とキャッシュレス決済のブランド名を伝えるお客様がジワジワと増えてきたことは実感されていると思います。現金での会計処理が減ることはお店にとってのメリットです。そして、さらに一歩踏み込んで、データ活用まで考えた方が良さそうです。

この記事の目次

キャッシュレス決済は国がバックアップしている

2019年10月からの消費税増税・軽減税率制度の実施に伴い、経済産業省が主導する「キャッシュレス・消費者還元事業」が始まります。これは、キャッシュレス決済率を2025年までに、現在の18.4%から40%まで高めることと、消費税増税・軽減税率制度対策としても期待されています(平成30年4月経済産業省発行の「キャッシュレスビジョン」の各国のキャッシュレス決済比率の状況(2015 年)より)。

いよいよ、金融(Finance)と技術(Technology)が連携する「Fintech(フィンテック)」の時代に入っていくことになります。これは、消費者(お客様)が、いつ・どこで・何を・どれだけ買ったかをデータ化できることになります。これはお客様側にもメリットがあります。

なぜお客様はキャッシュレス決済をしたいのか

なぜお客様はキャッシュレス決済をしたいのか

なぜお客様がキャッシュレス決済を使いたくなるのかの理由を挙げてみましょう。

  • 現金や財布を持ち歩かなくてもよくなる【楽、便利】
  • ポイントやキャッシュバックなどの特典を得られる【お得】
  • 自分の消費傾向をデジタルで管理できる【管理しやすい】

この中で「自分の家計簿をスマホで管理できる」とも言い換えられる行動がすでに始まっています。

このようなお客様の考え方に合わせることで、お店という事業は発展・継続していきますので、積極的にキャッシュレス決済システムをまずは導入した方が良いでしょう。キャッシュレス決済をするお客様の気持ちがリアルにわからなければ、置いてきぼりを食うことになります。

お店としてのデータ活用方法

お店としてのデータ活用方法

「現金決済」と「キャッシュレス決済」の内訳を見る

まず、一日の売上のうち、現金会計の額、キャッシュレス決済の額を見ておくべきでしょう。ここからわかるのは「自店に来店される方の会計方法」です。

キャッシュレス決済比率を高めるために、「キャッシュレス決済に対応しています」という店頭告知をすれば、反応してくれた新規顧客を取り込めるかもしれません。これだけでも立派に売上増の貢献をしてくれることになります。

「現金決済」と「キャッシュレス決済」の回数を見る

また、一日の中で現金・現金以外の会計が何回あったのかも見ておくべきです。

飲食店を例にすると、ランチ時はキャッシュレス決済で、ディナー時は現金決済でという内容です。よく見かけるのは「ランチでのカード払いはご遠慮ください」というケースがありますが、これでは本来お客様が支払いたかった会計方法を見えなくしてしまいます。

手数料を支払いたくないという気持ちもわかりますが、「データを買う」時代に入ってきていることも考えるべきです。お客様から「あのお店はキャッシュレス決済ができないから、今日は行くの止めよう」と見られてしまっては、かなりマズい状況にもなります。

まとめ

  • キャッシュレス決済は国も応援する姿勢を取っている
  • お客様がキャッシュ決済を望む理由を考える
  • お店でのお客様データを活用することはこれから必須になる

キャッシュレス決済は今後、確実に利用率が上がって行きます。そのための準備をお店は始めるべきです。新しいことにチャレンジすることは勇気が必要な場合もあります。客観的なデータ活用とともに、主観的な主張をされるお客様へのヒアリングも大切です。両面のポイントを取り入れ、そしてお店として積極的な行動を取ることで、お店の経営は長続きする可能性が上がります。

※この記事は公開時点の情報を元に作成しています。

メールにて「軽減税率対策ツール」のダウンロードリンクをお送りします。

この記事を書いた人

植竹 剛(うえたけ つよし)氏

植竹 剛(うえたけ つよし)店舗コンサルタント

1971年、東京生まれ。株式会社チームのちから代表取締役。実家が菓子業で、4歳より接客を始める。大学卒業後、株式会社ロッテリア入社。店長を経て店舗経営コンサルティング企業へ転職。業績立て直し専門コンサルタントとして、100店舗以上を経験。人材による業績向上を提唱している。『「できる店長」と「ダメ店長」の習慣』(明日香出版社刊)、『店長養成道場』(日経BP社刊)を上梓。https://team-chikara.com/

集客から会計、仕入れまで。お店の業務に役立つAirシリーズ。