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自営業(個人事業主・フリーランス)とは? 会社員とどう違う?

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

自営業という言葉は、いろいろな意味で使われます。自宅で商売をやっている人という意味で使われることもあれば、個人事業主(フリーランス)など会社に属さないでビジネスをしている人を自営業者と呼ぶこともあります。今回は、自営業者を個人事業主(フリーランス)と捉えて、会社員との間の違いを中心にまとめました。

この記事の目次

自営業者の契約形態

自営業者の契約形態

会社員と自営業では、もし同じ仕事をするとしても、適用される法律は大きく異なります。ご存じの通り、会社と会社員は雇用契約を締結します。雇用契約は、労働基準法をはじめ、労災保険法や雇用保険法などの各種労働法が適用されます。

一方、自営業者については、業務委託契約などといった雇用契約以外の契約形態となります。業務委託契約では、現在の法制度上、労働法の適用ということは想定されていません。ただし、多様な働き方の浸透により、契約形態上は自営業者扱いであっても、実態は会社員と変わらないといった形も増えてきました。例えば、社内のIT部門で働く会社員が、業務委託契約に切り替えて、従来と同じような仕事をし続けるといった形です。

会社員から自営業者に切り替えるメリットは、年収のアップや、会社以外の業務の受注などによるスキルの向上などさまざまです。

自営業者の契約形態について、詳細はこちらをご覧ください。

自営業者の税金

自営業者の税金

会社員であれば、医療費控除を受けたり、副業などの収入を申告したりするといったことがない限り、確定申告をすることはありません。年末調整によって所得税の精算が行われるからです。そのため、会社員で自分の所得税が年間いくらだったかといったことを意識する人はそれほどいないのではないでしょうか?

しかし、自営業者になると、会社が自分に代わって所得税の計算をしてくれるということはなく、自ら確定申告により所得税を計算しなければいけません。自分で年間の収入や、仕事のために使った経費を集計して所得を計算したり、配偶者控除や生命保険料控除、その他の所得控除額を計算したりと、会社員に比べて手間がかかります。

もう一つ自営業者と会社員で大きく異なるのが消費税です。消費税は、2年前の売上が1,000万円を超える場合にその年に納税義務が発生します(ほかにも細かい要件がありますので、下記のリンクから確認してみてください)。会社員は、どれだけ給与を受け取っても、その一部を消費税で納税するということはありません。しかし、個人事業主は、2年前の売上が1,000万円を超えれば、消費税を納める義務があるということになります。

自営業者の税金について、詳細はこちらをご覧ください。

自営業者の社会保険

自営業者の社会保険

会社員は、健康保険や厚生年金保険に加入します。保険料のうち、半分は会社員自身が給与から天引きされる形で負担し、もう半分は会社が負担します。いずれの保険料も、上限こそあれ、給与の金額をベースに計算します。

一方、自営業者の社会保険は、基本的に国民健康保険と国民年金となります。会社員から自営業者になる場合は、任意継続といって、2年間だけ会社員時代の健康保険制度に加入することもできます。任意継続は、退職後に個人で加入する制度なので、もちろん会社が保険料を半分負担してくれるということはなく、全額自己負担となります。とはいえ、月給が高い人が、退職後いきなり全額自己負担するのは、非常に大きな負担となります。そのため、任意継続の健康保険料には上限が定められています。年金制度については、任意継続のようなものはありませんので、自営業者になれば、国民年金に移行します。

自営業者の社会保険について、詳細はこちらをご覧ください。

まとめ

  • 自営業者になると、雇用契約ではなくなるため、労働基準法などの法律は適用されない
  • 自営業者になると、会社員と違い、2年前の売上が1,000万円をこえると、消費税を納税する義務が発生する
  • 自営業者が加入する社会保険制度は、国民健康保険(または任意継続の健康保険)と国民年金である

会社員から独立するときには、税金や社会保険など、会社員時代はあまり気にもしていなかったようなことについても、意識していかなければいけません。自営業者として仕事を始める前に、どのような違いがあるのかということを理解しておきましょう。

※この記事は公開時点の情報を元に作成しています。

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この記事を書いた人

中野 裕哲(なかの ひろあき)氏

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

起業コンサルタント(R)、税理士、特定社労士、行政書士、CFP(R)。起業コンサルV-Spiritsグループ/税理士法人V-Spirits代表。年間約200件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト 「DREAM GATE」で6年連続相談数日本一。「一日も早く 起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」など、起業・経営関連の著書・監修書多数。http://v-spirits.com/

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