流しそうめんが SNS で紹介されたことで、待ち時間も長くなってしまいました。
「長瀞温泉 花のおもてなし 長生館」は、秩父鉄道長瀞駅から徒歩 3 分ほどの場所にあります。大正元年の創業なので、110 年近い歴史があり、長瀞の街とともに発展してきました。長瀞の一番の売りは、国の名勝・天然記念物に指定されている長瀞岩畳を中心とした景観です。それを目当てに、連日、多くのお客様が当館にも宿泊されており、最近は海外からのお客様も増えています。当館では、長瀞の景観を楽しんでもらう提案の一つとして、昭和 40 年代から流しそうめんを提供してきました。長い歴史の中でいくつかの転機がありましたが、最近だと 2023 年頃に SNS で紹介されたことが大きいです。それにより、若いお客様が急増し、平日でも満席状態が続いています。もともと、以前から待ちの行列があったため、紙の台帳や順番待ちシステムを活用して管理は行っていたのですが、客層が一気に広がったことで待ち時間がさらに長くなり、夏休みの週末だと最大 2 時間以上になることがありました。その結果、スタッフの管理の手間やお客様の負担が増えてしまいます。そこで別の方法がないかと模索し、選択肢として浮上したのが『Airリザーブ』です。
オンライン決済により無断キャンセルを防ぎ、多くのお客様が楽しめる環境を実現。
当館では以前よりリクルートのサービスを活用しており、その中で『Airリザーブ』の存在を知りました。既存のサービスの利便性の高さが信頼につながり、『Airリザーブ』導入の決め手となりました。導入後は、行列の解消と無断キャンセルの防止を同時に実現できています。その実現に「オンライン決済」機能は欠かせません。以前、紙の台帳や順番待ちシステムを使っていた際には、受付後に待ち時間の長さから諦めてしまう方や、待ち時間に他の店舗に入店されてお呼び出し後にご来店されない方が少なくありませんでした。その結果、本当に利用したいお客様が利用しづらい状況となっていました。しかし、 『Airリザーブ』の「オンライン決済」を活用してからは、こうした課題は解決しています。無断キャンセルの場合は、予約時に登録いただいたカードからキャンセル料を徴収する仕組みになっているので、予約数の最大化と無断キャンセルの防止を同時に実現できています。その結果、流しそうめんを楽しみたいお客様が確実に来店できるようになり、それが顧客満足度の向上につながっています。
『Airリザーブ』導入でスタッフの負担が減り、宿泊客の満足度も向上。
『Airリザーブ』を導入してからスタッフの業務負担も軽減しています。紙の台帳や順番待ちシステムを使っているときは、混雑状況をリアルタイムで把握できなかったため「何分待ちですか?」という質問に答えることができませんでした。しかし、お客様にとっては大きな関心事です。そのため旅館のフロントや、受付スタッフが対応に追われてしまうことがありましたが、今はそうした負担はありません。また、電話や口頭でのやり取りが中心のときは、意思疎通の行き違いでトラブルになることもありました。現在は、『Airリザーブ』の「リマインドメール」機能のおかげで、私たちとお客様の間で認識のずれがなくなり、トラブルも起きていません。その分、目の前のお客様のサービスに集中できるようになりました。 『Airリザーブ』の導入メリットは、宿泊客にも及んでいます。以前は旅館のフロントが流しそうめんを待っているお客様で溢れたり、駐車場が常に満車でご迷惑をおかけしたりすることがありました。今はそうした事態も解消し、旅館ならではの落ち着いた時間を提供できるようになり、宿泊客の満足度も向上しています。
行列解消で少人数運営が実現し、さらに時間制の導入で客単価が 1.2 倍に。
これまでは各テーブルがばらばらのスタートでしたが、 『Airリザーブ』の導入に合わせて40 分制に切り替えました。それにより、全体のコントロールがしやすくなるとともに、席の埋まり具合を事前に把握できるため、人員配置の精度が向上しています。以前は、受付係などが必要だったので、6~7 人で営業することが多かったのですが、現在は 5 人でも問題ありません。人件費が高騰している中、これは大きなメリットです。一方で、お客様にも40 分という時間を意識いただけるようになり、追加注文が入りやすくなっています。以前は、お客様の滞在時間が読めずに提供していなかったアルコールも、回転率の高まりに合わせて提供を開始しました。そうした効果もあり、以前に比べて客単価は 1.2 倍に上がっています。長瀞の歴史とともに歩んできたからこそ、これからも『Airリザーブ』の力を借りながら、地域の発展にも貢献していきたいと思います。
