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Googleしごと検索(Google for Jobs)とは?掲載方法や活用方法のご紹介

近年、さまざまな求人専門のWebサービスがリリースされていますが、その1つに「Googleしごと検索」というGoogleの機能があります。 

Googleしごと検索は、Indeedのような求人検索エンジンで、Google検索の検索結果上に求人情報が表示されるのが最大の特徴です。 

SEO施策でご存知の方もいるとは思いますが、Googleはクローラーと呼ばれるプログラムをあらゆるWebサイトに循環させ、ページの情報を収集・保管しています。これをクローリングと呼びます。 

Googleしごと検索は、その技術を活用してWebサイトから求人情報をクローリングし、検索キーワードに応じて検索結果上に求人情報を掲載するというものです。 

この記事では、Googleしごと検索とはどのような機能なのか、表示するための条件などをご紹介します。 

なお、この記事でご紹介するGoogleしごと検索(Google for Jobs)の仕様は記事作成時(2022年2月)の情報で、今後変更になる可能性があります。 

Googleしごと検索(Google for Jobs)とは 

Googleしごと検索は、2017年にアメリカで発表され、日本では2019年1月から実装されているGoogle検索の求人検索機能です。海外では「Google for Jobs」という名称でサービス提供されています。 

GoogleがあらゆるWebサイトに循環させているクローラーが求人情報を収集し、ユーザーが検索したキーワードに応じて求人情報を検索結果が表示されます。 

Googleしごと検索で表示された求人をクリックすると、詳細な募集要項が表示され、応募ボタンを押すと企業の採用サイトや求人情報サイトへとページが移動します。 

Googleしごと検索は検索結果の上位に表示される 

Googleしごと検索は、多くの場合Googleの検索結果の上位に表示されます。ただし、リスティング広告よりは下に表示され、必ずしも最上位(1位)に表示されるというわけではありません。 

<検索画面上での見え方> 

Googleしごと検索の料金について 

Googleしごと検索は広告機能ではないため、完全無料で利用できます。 

ただし、広告ではないがゆえに、狙ったキーワードで自社の求人を表示させることが難しい仕様になっています。 

また、採用サイトの求人情報をGoogleしごと検索に表示するためには、Webサイトに構造化データのマークアップが必要です。 

Googleしごと検索に表示させるために必要な構造化データの情報は、Googleの公式ページにて公開されていますが、まったく知見がない方だとマークアップが難しい場合もあります。 

Googleしごと検索とIndeedの違い 

Googleしごと検索は、同じく求人検索エンジンのIndeed(インディード)とよく比較されます。片方にしか掲載できないわけではありませんが、まずはどちらに対応させるのが効果的かという点は、事業者としては気になる部分ではないでしょうか。 

ここでは、Googleしごと検索とIndeedの違いについてご紹介します。 

項目 Googleしごと検索 Indeed 
料金(広告枠) 無料(広告枠なし) 基本無料(※1)、広告枠利用で有料 
応募者管理 不可 可能 
求人原稿のアップロード 不可 可能 
求人情報(ページ)の掲載方法 構造化データのマークアップが必要 HTML形式で1ページにつき1つの職種についての求人情報が記載してあるなど 

※1:利用規約、Indeedが定める掲載基準、および利用制限が適用されます。

Googleしごと検索の特徴 

Googleしごと検索の特徴はなんといっても、無料でGoogleの検索結果に目立つ形で求人情報を掲載できる点です。日本における検索エンジンのシェア率はGoogleが77%以上(※2)を占めているため、その検索エンジンで求人情報が表示されると、多くの求職者の目に留まることになります。 

ただし、前述のように構造化データのマークアップが必要で、広告枠がないため検索結果上での露出をコントロールすることが難しいという点も、Googleしごと検索の特徴です。 

※2:statcounter 2022年1月データ参照

Indeedの特徴 

Indeedの特徴は、基本無料(※1)で求人情報を掲載できるうえに、広告枠が準備されているためWebサイト内での露出をコントロールできる点です。 

また、Googleしごと検索と同様に自社の採用サイトの求人情報を掲載することもできますが、求人原稿をそのままIndeedにアップロードすることも可能なため、求人情報ページがない会社でもIndeedであれば求人を載せることができます。 

このように、掲載のしやすさという点ではIndeedに軍配があがります。採用サイトを持っており、どちらから対応させるか悩んでいるという企業は、まずIndeedから取りかかるのがおすすめです。 
Indeedの詳細や掲載方法については、下記の記事で詳しくご紹介しています。 

<関連記事> 
Indeed(インディード)とは?仕組みや料金を解説!運用成功の秘訣も 
Indeedでの求人掲載は簡単にできる!掲載方法や手順、無料・有料の違いも紹介 

※1:利用規約、Indeedが定める掲載基準、および利用制限が適用されます。

Googleしごと検索の使い方 

Googleしごと検索の使い方を企業目線とユーザー目線の両方でご紹介します。 

企業側の掲載方法のみではなく、実際のユーザー(応募者)の使い方を知ることでユーザーニーズがわかるため、求人情報を最適化するのに役立ちます。 

事業者側の使い方(掲載方法) 

Googleしごと検索に求人情報を掲載するには、Googleによって定義された構造化データをマークアップする必要があります。 

構造化データとは、Webページに書かれた情報をGoogleのクローラーが正確に理解できる形式で記述したデータ形のことです。 

Googleしごと検索の構造化データは、採用サイトのソースコード内に下記例のようなコードを記述します。技術的要素が入っているため、社内のシステム部門やエンジニアに依頼をして対応いただくのが良いでしょう。詳しくは下記のリンクを参照ください。

構造化データを記述したら、「Google構造化データ テストツール」にて、エラーが発生しないかをチェックします。エラーが出なければ、Googleしごと検索で推奨されている「Indexing API」にて更新を通知するか、sitemap.xmlの送信などを通じてGoogleからページがクローリングされるのを待ちましょう。 

参照:Google検索セントラル「求人情報に構造化データを追加する」 

ユーザー側の使い方 

続いて、ユーザー側の使い方のご紹介です。 

Googleしごと検索は、求人検索に関連するキーワードに反応して表示されることが多く、地域をキーワードに入れて検索するとその地域の求人情報、地域を入れなければユーザーの位置情報を利用して近くの地域の求人情報が表示されるようになっています。 

<パソコンでの表示> 

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション

自動的に生成された説明

<スマートフォン(iPhone/Safari)での表示> 

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション

自動的に生成された説明

右側に表示されている保存マークをクリック(タッチ)すると、Googleの「コレクション」内に表示され、一覧で確認することが可能です。 

検索結果上に表示されるのは3件程度の求人のみですが、「→他○件以上の求人情報」をクリック(タッチ)すると、そのキーワードでヒットする求人情報が一覧で表示され、求人情報の詳細も表示されます。 

<パソコンでの表示> 

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール

自動的に生成された説明

<スマートフォン(iPhone/Safari)での表示> 

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト

自動的に生成された説明

検索結果上でも絞り込み検索をかけることができますが、一覧表示にすることで現在地からの距離や投稿日など、細かな条件を設定して絞り込み検索ができます。 

「応募:〇〇」と記載されている青色のボタンをクリック(タッチ)することで、求人情報の掲載されている採用サイト、もしくは求人情報サイトにページが移動します。 

Googleしごと検索に求人を掲載する3つの方法 

ここまで、Googleしごと検索に求人情報を掲載するには構造化データマークアップが必要とご紹介してきましたが、自社での構造化データマークアップを必要としない掲載方法もあります。 

Googleの推奨は構造化データマークアップではありますが、その他の方法を含めて下記ではGoogleしごと検索に求人情報を掲載する方法をご紹介します。 

自社のWebサイトの構造化データマークアップ 

まずは、ここまでご紹介してきたように、自社の採用サイトを構造化データマークアップする方法です。Googleが推奨している方法ではありますが、少なからず専門知識を必要とします。 

採用管理システム(ATS)を導入 

ATS(Applicant Tracking System)と呼ばれる採用管理システムを導入することで、Googleしごと検索に掲載できる場合があります。 

採用管理システムとは、採用サイトの作成・応募者の管理などが行えるシステムのことで、採用サイトを所持していない場合は採用管理システムの導入がおすすめです。 

ただし、すべての採用管理システムがGoogleしごと検索に対応しているわけではないため、導入の際にはGoogleしごと検索やIndeedなどの主要求人検索エンジンに対応しているのかもご確認ください。 

Googleしごと検索に対応した求人情報サイトに掲載 

最後に、はたらいくやリクナビ派遣などの求人情報サイトに掲載する方法です。 

求人情報サイトはGoogleしごと検索に対応しているものもあり、Googleしごと検索に対応している求人情報サイトで求人募集をすることで、Googleしごと検索にも求人情報が掲載できます。求人情報サイトに求人を掲載する際には、採用管理システムと同様に、Googleしごと検索やIndeedなどに対応しているかを確認しましょう。 

ただし、求職者は企業のWebサイトや採用サイトをチェックしているため、長期的な視点では自社のWebサイト内で採用ページを整備するか、採用管理システムで採用サイトを作ることも検討しておくと良いでしょう。 

【まとめ】Googleしごと検索に求人情報を表示ができる 

Googleしごと検索は、日本の検索エンジンシェア率77%越えのGoogleの検索結果上に求人情報を掲載できるため、応募者数の増加が期待できます。 

ただし、自社の採用サイトや採用ページをGoogleしごと検索に対応させるには、自社のWebサイトに構造化データをマークアップしなければいけないため、少しハードルが高く感じられるかもしれません。

上述した3つの掲載の方法があるため、自社に合ったやり方を検討していただき、どの手法が最も適していそうかをご確認ください。

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