補助金受け取りまでの
つなぎ資金に活用
「少し足りない」事態に
スピード重視な解決策
コロナ禍でお客様との対面コミュニケーションが不十分に
シェフである夫の父から洋菓子店を継承して20年近くなります。仕上げはシンプルに、仕込みに時間と手間をかけ、お客様に長く愛されるお菓子作りを心がけています。お客様は地元の方を中心に、なかには3代に渡って通ってくださる常連さんも。先代からの人気商品の味は守りつつ積極的にお客様の声に耳を傾け、新商品も随時ご提供してきました。
おかげさまでコロナ禍でも、たくさんのお客様にご来店いただいています。しかし、コロナ対策で入店制限せざるを得なくなり、対話しながらゆっくりご案内することが難しい状況に。そこでSNSで商品を紹介して、なるべく事前に決めて予約した上でご来店いただく取り組みを手探りで始めました。
補助金を活用して顧客管理ができるPOSレジを導入
ホームページ制作を依頼している会社に事前予約の話をしたところ、その会社で取り扱うPOSレジ連動のカートシステムを利用すれば、オンラインで店頭受取予約が可能になることを教えてもらいました。実は以前から、購入履歴などご来店いただくお客様の情報管理ができるPOSレジの導入を検討していたんです。高額なためなかなか決断できなかったのですが、オンライン予約と事前決済が可能な話を聞いて、まさに今私たちのやりたいことだと思いました。IT導入補助金が活用できることがわかったので、繁忙期を前に思い切ってPOSレジの購入を決めました。
手数料よりもスピード重視 つなぎ資金として利用
約半額が補助金で交付されるとはいえ、レジの購入代金は先に全額支払わなくてはいけません。高額だったためお店のキャッシュフローに影響し、あと数日で補助金が入るタイミングで、「少し足りない」事態に。そこで思い出したのが、「Airキャッシュ※1」です。案内を受けた当時は利用予定がなかったのですが、サービス画面を改めてよく見てみると「こんなに簡単に申込みできるの?」と思うくらい操作がスムーズでした。補助金が交付されるのはわかっていたので、手数料がかかってもスピード重視で利用を決めました。申込みから2日後※2には入金され、早くて助かりました。
従業員の雇用を守るため、今後は閑散期の一時的な資金不足に検討
POSレジの導入でオンライン予約と事前決済が可能になり、お待たせせずに受渡しができる仕組みがつくれました。お客様と店内で接する時間が短くても好みやいただいたご要望をレジに記録してスタッフ間で共有できるので、お客様のことをよく知ることができ、今後の接客に活かせそうです。
また、洋菓子店はイベントが多い冬から春先に比べて、夏場はどうしても客足が減ります。ですが、売上が厳しい時期でも大切な従業員の確保は必要不可欠です。銀行融資は時間がかかるので、今回のように一時的に資金が「ちょっと足りない」というときに、また助けてもらえるとうれしいですね。