ポイントサービスの導入方法。仕組みや種類、選び方を解説

ポイントサービスは、店舗と利用者の双方にメリットのある販促施策です。お店で自店オリジナルのポイントカードや「Tポイント」などのポイントサービスを導入したい場合、どのような選択肢や方法があるでしょうか。ここではポイントの種類や、導入する際の選び方をご紹介します。

「ポイントサービス」とは、ポイントを貯めた利用者に特典を渡す販促施策

今や飲食店や小売店などでは販促施策の主流となっている「ポイントサービス」。企業や店舗が提供するサービスを利用する毎にポイントが付与され、利用者は貯めたポイントによって何かしらの特典を受けられます。

ポイントサービスの種類は主に「お店単独ポイント」と「共通ポイント」の二種類

ポイントサービスの種類は大きく分けて2つあります。

「お店単独ポイント」は自分のお店で囲い込みがしたい人向け

「お店単独ポイント」はハウスカード・ハウスポイントとも呼ばれており、発行した企業やグループ、店舗でしか利用できないポイントです。自分のお店やブランドのみで囲い込みがしたいオーナー向けの施策で、利用額などのランクを付けることにより、企業やブランドに愛着のある顧客(ロイヤルカスタマー)を育てることも可能です。

「共通ポイント」サービスは自店のブランド価値を上げたい人向け

「共通ポイント」サービスとは、自店以外でも加盟している店舗や企業であれば、利用者が自由にポイントを使ったり・貯めたりできるサービスです。主な「共通ポイント」サービスは「楽天ポイント」「dポイント」「Ponta」「Tポイント」などがあり、2つ以上の共通ポイントサービスを使用する利用者も多く存在します。数千万人規模の会員数を誇るポイントサービスもあり、加盟をすることで自店のブランド価値が高まり、ポイント獲得目的の新規顧客(何か商品やサービスを購入するのであれば、「ポイントが貯まるところで」と考える利用者)増加や、既存顧客の来店率向上も期待できます。

ポイントサービスを導入するメリットは、主に来店率アップや客単価アップ

ポイントサービスを導入することで、来店頻度を高めたり、顧客ごとの単価を上げる効果も期待できます。例えば、2カ月に1度来店し買い物をする利用者がいた場合、来店頻度を高めてもらうために「1カ月以内に再度買い物をしたら500ポイントプレゼント」などです。利用者からすると定期的に通っているのであればお得な方が嬉しいので、「どうせまた来月も来るのだから、1カ月以内に買い物しておくか」という意識が働き、来店頻度を高める効果が見込まれます。また、単価アップでいえば、例えばエステサロンの場合、貯まっているポイントでオプション施術が受けられることがわかれば、利用者も「せっかくポイントが貯まっているしやってみるか」と思うはずです。主な「共通ポイント」サービスは大手企業が運営しているため、自店に導入することで「大手のネットワークに加盟している店である」という安心感や信頼感を利用者に与えられます。

ポイントサービスを導入するデメリットは、主に利益負担

ポイントサービスを導入するデメリットについて見ていきます。「お店単独ポイント」の場合、ポイント利用での値引きは本来利益になる部分ですので、未来の売上が減ることは知っておきましょう。集客はできたが、ポイントをばらまき過ぎて、締め日に売上が想定より低かった、となることは避けなければなりません。
「共通ポイント」サービスの場合、ポイントを利用して支払われた金額は後日ポイントサービス事業者より支払いがありますが、サービス導入・利用の手数料はかかります。ポイントが貯まる・ポイントが使われる・ポイント利用分が振り込まれる、この流れと精算方法は、導入時にポイントサービス事業の担当者に確認しておきましょう。
「お店単独ポイント」の場合は加えて、独自のポイントシステムを開発したり、その保守・運用をしたりするための工数・コストがかかるというデメリットもあります。

ポイントサービスを導入することで自店スタッフの手間は増えるので、あいまいなルールは設けず、誰でも対応できるようなオペレーションの周知が必要です。導入を検討している店舗オーナーは実際にさまざまなポイントサービスを利用してみて、利用者の視点とオーナーの視点を両方持っておくと導入後もスムーズな運営ができるはずです。

ポイントサービスの機能・できることは「顧客情報の管理」と「販促施策」

ポイントサービスの導入には、さまざまな機能を持つシステムが付帯しています。主な「共通ポイント」サービスは大手企業が提供していることもあり、便利な機能が備わっています。顧客管理が簡易にできるシステムを搭載している場合もあり、どの顧客がどの程度のポイントを貯めて使ったのかなどを把握できます。メルマガ機能を有するものもあり、キャンペーンなどを効果的に知らせることも可能です。
他にも、貯まったポイントをモノやサービスに変換できる「ギフト交換」機能や、クーポン機能もあります。マーケティングの素人でも容易に効果測定が可能で、単価毎に分けた顧客群や曜日ごとの売上など、知りたい情報を抽出し分析できます。既存のモバイルPOSレジやオンラインショップ(ECサイト)など、外部システムと連携ができるサービスもあるので、自店に適したシステムを検討しましょう。

自店に導入したい理由・目的別「ポイントサービスの選び方」

ポイントサービスで何を目指す?

利用者満足度を上げたいという方

既に固定のお客さま(利用者)が一定数おり、彼らの満足度を上げていきたいという方は、貯まったポイントをモノに変えたりお店のモノを買えたりするギフト交換機能が付いているサービスを選ぶとよいでしょう。その他、ポイント倍付などのキャンペーンが可能なサービスや、クーポン機能が使えるポイントサービスもおすすめです。

利用者の分析・マーケティングを強化したいという方

顧客管理機能が付いているポイントサービスを選ぶのがよいでしょう。単に管理をするだけでなく、効果測定・各種分析を強化できるポイントサービスも数多く存在します。どの時間帯に購入している利用者の単価が高いのか、一週間の中で売上が高いのは何曜日か、などが可視化できるため、マーケティングの専門知識がなくても、簡単に分析が可能です。

新規来店者数や来店頻度を高めたいという方

クーポン機能が使えるポイントサービスであれば、新規の利用者限定特別クーポンなどの施策が可能です。また来店頻度を高めたい場合、自店のキャンペーン情報やお得な情報が配信できるメルマガ機能を持ったポイントサービスや、貯まったポイントをモノに変えたりお店のモノを買えたりする機能が付いているサービスを選ぶとよいでしょう。

客単価を上げたいという方

効果測定・各種分析が強化できるポイントサービスを選ぶのがよいでしょう。マーケティングの専門知識がなくても見やすくわかりやすいサービスが揃っているので、効果的な施策につなげやすいです。「共通ポイント」サービスであれば、ポイントを支払いに使える・購入するとまたポイントがもらえるという後押しにより、購入単価は上がりやすくなります。貯まったポイントをモノに変えたり、お店のモノを買えたりするギフト交換機能が付いているポイントサービスもあり、お客さまも購買意欲がわきやすくなるはずです。

他店と差別化したいという方

「お店単独ポイント」の検討がよいでしょう。自店やグループ店舗だけで貯まる・使えるポイントカードが一番わかりやすい例ですが、他にも年間の購入額・利用額などにより異なるランクを付けるアパレルブランドなどもあります。ランクが上がる毎にポイントの付与率も高くなり、企業やブランドに愛着のある顧客(ロイヤルカスタマー)を育てることも可能です。

ロイヤリティを上げたいという方

ポイント倍付などのキャンペーンがあるポイントサービスや、定期的にメルマガ配信できるポイントサービスがよいでしょう。やりすぎには注意が必要ですが、顧客にとって「いつもよりお得」、「思っていなかったサプライズ」となれば、リピートを続けてくれる可能性が高まります。

自分のお店に合ったポイントシステムを選んで導入しましょう

導入に際しては、自店に適したポイントシステムを選ぶようにしてください。大規模なシステムほど高額になる傾向がありますし、店舗がひとつの飲食店は全国チェーン規模の企業に対応するシステムを導入する必要はありません。「ポイントシステムで何がしたいか」よく考えて、自店に必要な機能・目的の果たせる機能が含まれるポイントシステムを選びましょう。

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