社員やアルバイトの求人を募集する際に、ポスターやチラシを作ることがあります。
しかし、はじめて店舗でポスターやチラシを作るとき、テンプレートが決まっておらず、どのように作ればいいのかわからないということもあるのではないでしょうか。
この記事では、求人ポスターやチラシの作り方のコツを5つのポイントに分けてご紹介します。求人募集のコツや無料で使えるテンプレートもご紹介しますので、これから求人ポスターやチラシを作るという担当者の方は、ぜひご参考にしてください。
求人ポスター・チラシの作り方
まずは、求人ポスターやチラシを作る際に、どのような手順で進めていけば良いのかをご紹介します。
ターゲットを決める
どのような人材を採用したいのか、採用ターゲットを決めていきます。その会社や店舗によって必要なスキルや経験は異なるため、「とりあえず求人を募集しよう」と進めていくのではなく、戦略的に進めていくのが採用を成功させるポイントです。
ターゲットを決める際には、実際にその会社や店舗で勤務している特定の人物を想定するとイメージがつきやすく、募集要項を考える際にスムーズにいきます。
必須内容を記載する
求人票には、必ず記載しなければいけない項目が職業安定法によって定められています。
具体的には、下記の9つが明示項目とされています。
- 業務内容
- 契約期間
- 試用期間
- 就業場所
- 労働条件
- 賃金
- 加入保険
- 募集者の氏名または名称
- 雇用形態
ただし、求人情報サイトに掲載する求人募集とは異なり、求人ポスターやチラシに記載できる情報は限られています。スペースの問題ですべて記載することが難しい場合は、必要最低限の情報を載せたうえで「詳しくは面接時にお伝えします」と記載して、省略することは可能とされています。また、雇用形態については明示項目ではないものの、派遣の場合は派遣要員募集とわかるようにする必要があります。
参照:厚生労働省「労働者を募集する企業の皆様へ~労働者の募集や求人申込みの制度が変わります~<職業安定法の改正>」
この明示項目については、下記の記事で詳しく解説しているため、ポスターやチラシを作成する際には、合わせてご覧ください。
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【求人票の作成方法】求職者目線で応募したくなる求人の7つのポイントと効果的な書き方
求職者が知りたい情報を記載する
上記の明示項目以外にも、職場の雰囲気や福利厚生など実際の求職者が知りたい・気になる情報を記載することで、応募者が増える可能性があります。
勤務している従業員に、仕事を探す際にどのようなポイントを気にするかを聞いてみると、どのような内容を記載すれば良いのか見えてくるはずです。
効果的な求人ポスター・チラシを作る5つのコツ
求人ポスターを作る際に、求職者になるべく多くの情報を伝えようと思うあまり、情報を詰め込みすぎてしまうことがあります。求人ポスターやチラシは直感的に魅力的だと感じなければ、なかなか応募者を集めることが難しいため、情報の詰め込み過ぎには気をつけなければいけません。
その他にも、効果的な求人ポスターやチラシを作るためのコツがありますので、ここでは5つのポイントをご紹介します。
募集の職種がわかるように目立たせる
まずは、どのような職種で募集を行っているのかを、ひとめでポスターやチラシを見た方に理解してもらわなければいけません。
そこで意識したいのが視線の動き方です。「視線誘導」というデザイン手法があり、主に人の視線の動き方にはZ型・N型・F型の3つがあるとされています。
Z型:左上→右上→左下→右下という視線移動のパターン
N型:右上→右下→左上→左下という視線移動のパターン
F型:左上→左下→(上に戻って)左→右→左→右という視線移動のパターン
ポスターやチラシではわかりやすい構成のZ型が良いとされており、上部に「求人募集」といったテキストを配置したうえで、下部に給与や勤務時間などの条件を記載するのが一般的です。
ポスターやチラシに使う色は3色まで
使用する色は原則3色までとし、70:25:5の比率を意識して配色します。70%は背景色、25%はテキストの文字、5%は目立たせたい文字として使うのがおすすめです。
求人ポスターやチラシは、求職者の目に留まらなければ意味がないということで、たくさんの色を使ったり色彩の強い色を使ったりするケースがありますが、これは逆効果のことが多いです。
目には入るかもしれませんが、強烈な色使いのポスターやチラシに書いてある情報は、頭に入ってこないため、応募にはなかなかつながりません。
写真やテキストの上下左右幅をそろえてまとめる
ポスターやチラシを作る際、写真やテキストは上下左右幅をそろえてまとめるのが基本です。
ソフトを使用してポスターやチラシを作る際には、写真やテキストを動かすとグリッド線という罫線が表示されるため、それを元にそろえるようにします。
5W1Hに沿ってアピール文を書く
記載できる情報が限られているポスターや求人だからこそ、5W1Hを意識して文章を作るようにしましょう。端的にまとめようと思うあまり、かえってわかりづらい文章になってしまわないように注意してください。
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(誰が)
- What(何を)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
ポスターやチラシの前で立ち止まってくれた求職者に応募してもらうためには、情報を届けることが重要なため、5W1Hに沿って業務内容や職場の雰囲気を伝えましょう。
ポスターやチラシにQRコードを載せる
求人ポスターやチラシに、採用ホームページが表示できるQRコードを掲載することで、ポスターやチラシを見た求職者がすぐに詳細情報を調べることができるため、応募のハードルが下がることが期待できます。
自分で簡単に作りたい方向けの無料テンプレート3選
最後に、無料テンプレートの使える3つのツールをご紹介します。合わせてそのツールで使える求人ポスターのテンプレートを配布しているWebサイトもご紹介します。
PowerPoint
ポスターやチラシ作りで基本となるのが、Microsoft社のPowerPoint(パワーポイント)です。定番のプレゼンテーションソフトで、さまざまなWebサイトでテンプレートが無料で配信されているため、テキストや写真を変更するだけで、簡単にポスターやチラシを作ることができます。
求人ポスターやチラシのテンプレートの多さであれば、パワポンというWebサイトがおすすめです。
なお、パソコンにPowerPointがインストールされていない場合は、Googleスライドでも作成可能です。
Word
PowerPointの操作に慣れていないという方には、同じくMicrosoft社のWord(ワード)もおすすめです。求人募集のWordテンプレートをMicrosoftが配布しているため、こちらも簡単にポスターやチラシを作ることができます。
パソコンにWordがインストールされていない場合には、Googleドキュメントでも代用可能です。
CANVA
CANVAとは、無料で利用できるデザインツールで、豊富なテンプレートの中から選んでテキストを編集するだけで、簡単に求人ポスターやチラシが作れます。
おしゃれな写真や洗練されたデザインが多数配布されているため、おしゃれな求人ポスターやチラシを作りたい方にはCANVAがおすすめです。
【まとめ】求人ポスター・チラシとあわせてWebページを作ると採用強化につながる
求人ポスターやチラシを自作するのであれば、ターゲットに向けて職場の雰囲気や業務内容が伝わるように工夫することが重要です。
なお、採用ホームページや自社サイトに採用ページを持っていない場合は、それが理由で応募者が少なくなっている可能性があります。
そこでご活用いただきたいのが、Airワーク 採用管理の採用ホームページです。Airワーク 採用管理であれば、無料で採用ホームページを作れるうえに、応募者とのやりとりや管理も一括して行うことができます。
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