アルバイトを募集する方法には、求人情報サイトや求人情報誌に求人広告を掲載する他にも、自社のWebサイトでの募集や店舗でのポスター掲示など、さまざまなものがあります。しかし、そのすべての方法で募集を行おうと思うと、労力や費用が必要以上にかかってしまい、あまり効率的ではありません。大切なのは、自社(自店舗)に適した方法を見極めることです。
そこでこの記事では、アルバイトの募集方法を幅広くご紹介したうえで、応募者を増やすポイントを解説します。自社にとって最適な採用方法を選び、優秀なアルバイトを採用しましょう。
アルバイトの募集方法
まずは、アルバイトの募集方法からご紹介します。主要なアルバイトの募集方法は下記となります。それぞれにメリット・デメリットがあります。
募集方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
求人情報サイト | 利用者が多い | 掲載に費用と手間がかかる |
求人検索エンジン | 利用者が多い・無料で利用できる | 掲載に手間がかかる |
求人情報誌 | 地域密着の採用ができる | 利用者数が減少傾向にある |
ハローワーク | 利用者数が多い・無料で利用できる | 掲載に手間がかかる |
学校の掲示板 | 特定の学校の生徒を採用できる・無料で利用できる | 応募者数とタイミング予測が困難 |
ポスターの掲示 | 気軽に作成できる・無料で利用できる | 応募者数とタイミング予測が困難 |
スタッフの紹介 | 人柄が把握しやすい・無料で利用できる | 応募者数とタイミング予測が困難 |
自社のWebサイト | 他媒体との併用で応募率アップ | 作成に費用と手間がかかる |
SNS | 情報の拡散性が高い・無料で利用できる | 応募者数とタイミング予測が困難 |
上記のメリット・デメリットを踏まえた、アルバイト募集方法の選び方を解説していきます。
まずは無料の求人方法を活用
アルバイトの募集を始めるにあたって、まずは無料の求人方法を活用して募集してみるのがおすすめです。
無料の求人方法には、下記のようなものがあります。
- 大学や専門学校などの掲示板への掲載
- 店舗などにポスターやチラシを掲示
- 自社のホームページでの求人募集
- 無料の求人情報サイトや求人検索エンジンに掲載
- ハローワークへの掲載
学生をターゲットにする場合、大学や専門学校の学生課や厚生課に依頼して、学内掲示板に求人を掲載してもらう方法があります。店舗に足を運んだり前を通りかかったりする人をターゲットとするなら、店舗などへのポスターやチラシの掲示も効果的でしょう。
より多くの人に求人情報を届けたいなら、ハローワークや無料の求人情報サイトに求人を出すことも検討するとよいでしょう。
自社のホームページに求人情報を掲載したうえで、その情報をIndeedのような無料(※1)で使える求人検索エンジンに載せることも可能です。リクルートが提供しているサービス「Airワーク 採用管理」を利用すれば、無料でカンタンに採用ホームページを作成できるうえに、求人情報を自動的にIndeedに掲載できます。
※1:利用規約、Indeedが定める掲載基準、および利用制限が適用されます。
急いで採用したい場合は有料の求人広告がおすすめ
すでに人手不足が深刻化している場合など、急いでアルバイトを採用したいときは、有料の求人広告を利用するのがおすすめです。有料の求人広告を利用する場合は、リクナビNEXTなどWeb媒体の求人情報サイトと、タウンワークなどのアナログの求人情報誌を併用することで、より多くの応募者に求人情報を届けられます。
2019年の調査によると、アルバイト・パートを探した人の7割以上が求人情報サイトを利用しています。インターネットやスマートフォンが普及した昨今ではインターネットで求人を探す人が多いものの、無料の求人情報誌(フリーペーパー)を利用してアルバイト・パートを探した人も3割弱見られました。求人情報誌には、地域に密着した採用ができるというメリットがあります。
2つの媒体に求人広告を出すとコストがかかりますが、急いで採用する必要がある場合には、アナログとデジタルの併用をおすすめします。
アルバイトの求人募集で応募者を増やす方法
続いて、アルバイトの求人募集で応募者を増やす方法を解説します。もちろん、時給などの条件を良くすることによって応募者の増加を狙うこともできますが、ここでは待遇面はそのままで応募者を増やす工夫をご紹介します。
職場の状況や環境を記載する
2019年の意識調査によれば、アルバイト・パートを選ぶにあたって特に重視される項目として、勤務日数(休日・休暇)や勤務時間、勤務地、通いやすさ、そして職場の雰囲気が挙げられます。これらの項目は、給与よりも多くの人に重視されていました。
勤務日数や勤務時間、勤務地の表記は基本中の基本ですが、勤務地へのアクセス方法や職場の雰囲気についても、求職者にとってイメージしやすいように記載するのがポイントです。職場の雰囲気については、店長や先輩社員、アルバイトがどのような人物なのかを求人情報に記載するというテクニックもあります。
先輩アルバイトの体験談を掲載する
上記の項目に加えて、仕事内容も応募時に重視されやすい項目です。どのような業務に携わるのかを具体的にイメージしてもらうため、アルバイトのスタッフにインタビューを実施して、先輩アルバイトの声を掲載してみるのも1つの方法です。
実際にアルバイトとして働いている先輩スタッフの体験談を掲載すると、実際に自分が働くイメージがつかみやすく、応募のハードルが下がるという効果が期待できます。
デメリットをうまく活用する
求人広告には、その会社や店舗の良いところばかりを記載しようと考えてしまいますが、逆転の発想で、「すごく忙しい職場です」や「出社が朝早いです」などデメリットとなる部分をあえて記載するというテクニックもあります。
デメリットを隠して求人募集をすると、入社後に「イメージと違う」という理由で早期退職されてしまう可能性があります。そうなると、再びコストをかけて求人募集しなければいけません。求職者にとって「この仕事なら仕方ない」「このくらいであれば大丈夫」と思えるラインのデメリットが提示されていると、ミスマッチによる採用コストの無駄を防げるほか、求職者としても応募への踏ん切りがつきやすくなります。
応募が来ないピンチを乗り切る2つの方法
ここまで、アルバイトの募集方法や応募者数を増やすための方法をご紹介してきましたが、これらを試しても採用ができない場合に、人手不足のピンチを乗り切るための2つの方法をご紹介します。
ただし、これからご紹介する方法はアルバイトを採用するよりも費用がかかってしまうため、どうしても採用がうまくいかないときの対処法として活用してください。
採用代行
採用がうまくいかないとき、採用代行(RPO)と呼ばれる、採用業務を代わりに行なってくれる会社に依頼するという選択肢があります。
この記事でもご紹介したように、近年は採用手法が多様化しています。それぞれの手法で異なる知見や経験を必要とするため、採用のプロに採用業務を任せることで、スムーズにアルバイトを採用できる可能性があるのです。
採用代行の料金は、月額制で料金が決まっているケースと、その都度見積もりを取って依頼するケースの2つが基本となっています。一般的には月に数万円以上の料金が設定されているため、アルバイトの採用にかかるコストが高くなること、採用ノウハウが社内に蓄積されないことなどがデメリットです。また、正社員の採用のみしか受け付けておらず、アルバイトの採用には対応していない場合もあります。
人材派遣
もう1つの方法が、人材派遣会社に依頼して、スタッフを派遣してもらう方法です。その業種を得意としている派遣会社に依頼することで、即戦力の人材を派遣してもらえることもあります。
派遣会社に支払う料金は、依頼する会社や業務内容によって異なりますが、その職種の一般的な時給の1.5~2倍程度が目安になるでしょう。人材派遣を利用すると、アルバイトを採用するよりも高い費用を常に支払い続ける必要があります。人手不足で人材派遣を利用する場合にも、同時にアルバイトの採用を進めていくことをおすすめします。
【まとめ】アルバイトの募集はまずは無料で始めよう
アルバイトの募集は、まずは無料の媒体を利用して始めるのがおすすめです。無料媒体での求人では、有料媒体を使うよりも手間がかかることもありますが、採用の成功に向けて工夫を重ねることで、採用に関する知見を社内に蓄積できるというメリットもあります。
特におすすめなのは、採用ホームページを作ったうえで、Indeedなどの無料(※1)で利用できる求人検索エンジンに求人を掲載する方法です。これで効果がなかった場合は、求人情報サイトなどの有料媒体の利用を検討しましょう。
※1:利用規約、Indeedが定める掲載基準、および利用制限が適用されます。
Airワーク 採用管理は、採用ホームページをこれから作る場合に便利なサービスです。Airワーク 採用管理であれば、無料で採用ホームページが作れるうえに、そこで公開した求人情報は自動でIndeedに掲載されるため、面倒な設定も必要ありません。
ホームページのテンプレートも用意されており、わずか10分程度で採用ホームページが作成でき、すぐに求人募集を始めることが可能です。まだ採用ホームページをお持ちでない場合は、ぜひAirワーク 採用管理の利用をご検討ください。