カード・電マネ・QR・ポイントも使えるお店の決済サービス

キャッシュレス決済を導入したい方へ。種類・メリット・契約の流れなど解説

「これから起業してお店をオープンしたい」「お客様からカード決済の要望があった」「インバウンド需要を逃したくない」など、よりよいお店づくりを考える事業主・オーナーにとって避けて通れないのが「キャッシュレス決済」ではないでしょうか。「もちろん聞いたことはあるが、種類や詳しい導入方法が分からない」という方がいるのも事実。政府も後押しするキャッシュレス決済について、その種類やメリットなどを詳しくご説明します。

キャッシュレス決済とは

キャッシュレス決済とは、商品やサービスの提供を行う際、紙幣や硬貨といった現金を使わずに、お金を払うことです。

日本のキャッシュレス決済の成り立ち

日本のキャッシュレスの端緒となるのは、1963年に始まったショッピングクレジット(個品割賦購入あっせん)といわれています。その後、割賦販売はクレジットカード(総合割賦購入あっせん)へと移行しました。

キャッシュレス決済の利用率・種類別割合

上記のような流れからも、日本ではキャッシュレス=クレジットカードのイメージが強く、経済産業省の調査によると、日本の2019年のキャッシュレス決済比率は全体の26.8%で、内訳はクレジットカードが24%、デビットカードが0.56%、電子マネーが1.9%、QRコードが0.31%となっており、クレジットカードが8割以上を占めています。

しかし誤解をしてはいけないのは、決してクレジットカードの割合だけが伸びているのではなく、数年前からの対比で見ると2019年はデビットカード、電子マネーも伸びており、特にQRコード決済の利用金額は2018年から2019年にかけて、約6倍に伸びています(※1)。

(※1) 出典:経済産業省「キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた環境整備検討会」第二回資料

国が推進する「キャッシュレス・ビジョン」とは

キャッシュレス決済は今、国をあげて取り組む重要テーマ。経済産業省が策定した「キャッシュレス・ビジョン」では、2025年までにキャッシュレスを全決済の4割へ引き上げるという目標を掲げ、さまざまな施策を行っています。

各国のキャッシュレス手段別民間最終消費支出に占める割合の画像
出典:経済産業省 キャッシュレスビジョン

海外におけるキャッシュレス決済

なぜ、国がキャッシュレス化推進に関与しているかというと、日本のキャッシュレス化は海外に遅れを取っているのが事実だからです。

たとえば、韓国では既に決済の89.1%がキャッシュレスであるなど、キャッシュレス化が進展している国では軒並み40%~60%台に到達し、それによる生産性向上など、経済的メリットを生み出しているのです。
中国ではAlipay(アリペイ)、WeChatPay(ウィーチャット・ペイ)が急速に普及しており、今や街中の屋台でもAlipayやWeChatPayが支払いに使われ、家賃や電気・ガス・水道など公共料金の支払いも可能となっています。観光立国を目指す日本において、キャッシュレス対応は喫緊の課題であるといえます。

キャッシュレス決済の種類

「キャッシュレス」には明確な定義がないのですが、ここではごく一般的な分類としてクレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、電子マネー、QRコード・バーコード決済についてご説明します。

クレジットカード

まずは最初に「クレジットカード」です。その最大の特徴は、事前審査が必要でその信用によって後払い、分割払いが出来ることです。
前段でご説明した通り、日本で最もメジャーなキャッシュレス決済の手段であり、国民の約8割がクレジットカードを保有しているといわれています(※)。

(※) 出典:株式会社ジェーシービー クレジットカードに関する総合調査 2019年度版 調査結果

デビットカード

次に「デビットカード」。日本ではまだまだなじみが薄いかと思いますが、デビットカードとは、支払いと同時に銀行口座から引き落としが行われる仕組みのカードです。
現金に近い使い方ができるのが「デビットカード」の特徴で、海外では一般的な決済方法となっています。

プリペイドカード

「プリペイドカード」は、事前にチャージした電子マネーで商品・サービスを購入することができる決済方法です。
クレジットカード同様のVisa、Mastercard®、JCBなどのブランドが付いたブランドプリペイドカードや、Google Pay、Amazonギフト券、ニンテンドープリペイドカード、iTunesカードなど、各種のサービス専用のプリペイドカードがあります。

チャージした分しか使用できないので、気軽に持ち運びができ、使いすぎを防ぐことも可能です。
※ガソリンスタンドやホテルなど、事前に金額が決まらない加盟店では、国際ブランドのプリペイドカードは利用できない場合もあります。

電子マネー

「電子マネー決済」は、非接触ICの技術を使い、カードまたはスマートフォンをかざして決済するキャッシュレス決済です。

あらかじめ使いたい金額をチャージするプリペイド型と、クレジットカードに紐づいた後払いをするポストペイ型があります。プリペイド型は、Suica、PASMOなどの交通系、nanaco、WAONなどの流通系が代表的で、チャージ残高の範囲内で商品・サービスを購入することができます。
ポストペイ型で代表的なのは、iD、QUICPayです。クレジットカードに紐づいた電子マネーで、予め決められた利用枠の範囲内で商品・サービスを購入することができます。

QRコード決済

最後に、近年急速に伸びている「QRコード・バーコード決済(※)」です。画面表示や紙に印字されたコードを読み取ることで決済が完了します。主に店舗提示型(お店がコードを提示)と利用者提示型(お客様がコードを提示)があります。

例えば、お客様が商品やサービスの提供を受ける際に、QRコード決済であれば縦横のドットのコード情報をスマートフォンのカメラで読み取って決済を行います。楽天ペイ、LINE Pay、PayPay、メルペイ、d払い、au PAYなどがあります。
クレジットカードとの紐づけや個人間送金機能、割り勘機能などが付帯しているものもあり、急速に広がっています。
※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。

カード型とスマホ型、前払い・即時払い・後払い

ざっとご紹介してきましたが、これらの大きな違いはカード型かスマートフォン型(一部カードをスマートフォンに取り込むものもあり)か、そして「プリペイドカード」は前払い、「デビットカード」は即時払い、「クレジットカード」は後払いという点です。

「電子マネー」や「QRコード・バーコード決済」は、お店との通信手段としての分類で、前払い・即時払い・後払いのいずれもあります。

キャッシュレス決済分類表の画像

キャッシュレス決済導入のメリット

次に、キャッシュレス決済を導入した際の4つのメリットをご紹介します。

  • 購買の機会損失が減る(インバウンド含む)

    まずは、インバウンドを含めた購買の機会損失を減らせることです。

    消費者からの「キャッシュレス決済に対応していないので購入を諦めた」という声は少なくありません。株式会社JCBの調査によると、2人に1人(53.5%)が、「会計時にキャッシュレス決済ができないお店は「次回以降の来店意欲が下がる」」と回答しました(※1)。
    また、 Visa社の調査によれば、現金しか使えないことに不満を持つ外国人観光客は4割も存在する(※2)とされています。

    長期的な目線でインバウンド需要の回復を目指す日本において、キャッシュレス決済に対応していないことで発生する損失は見過ごせないものとなっています。

    (※1) 出典:株式会社ジェーシービー キャッシュレス決済に関する調査
    (※2) 出典:経済産業省 キャッシュレスビジョン
  • 購買の機会損失が減るイラスト
  • データを分析し個店マーケティングが可能に

    キャッシュレス決済を導入すれば、「どのようなお客様が」「どの曜日・時間帯に」「どの位の金額を使っているか」データで可視化でき、現状が数字で見られるようになります。何となくモノやサービスを売るのではなく、データを元にどうしたら売れるのかを分析するヒントが見えてきます。ローカルな需要に、丁寧に対応したサービスを考えることができます。

  • データを分析し個店マーケティングが可能になるイラスト
  • 現金管理が効率化できる

    大きなポイントは、経理・事務作業の効率化=レジ締めの効率化です。多くの店舗は毎日釣銭を用意し、営業終了後には売上とレジの残高を合わせる「レジ締め」作業を行い、売上金をまた銀行ATMに入金するという、非常に労力のかかる作業を行っています。

    経済産業省の調査では、レジ締めに係る作業時間は「1店舗当たり平均1日153分(※)」という結果が出ており、キャッシュレスにすることで大幅な手間の削減が可能です。

    (※) 出典:経済産業省キャッシュレスの現状及び意義
  • 現金管理が効率化できるイラスト
  • セキュリティ対策になる

    最後に、セキュリティ対策です。「店舗に現金を置かない」これだけで強盗被害等に遭うリスクがグンと減ります。夜間金庫に売上金を運ぶなどの危険を冒す必要性もなくなります。

  • セキュリティ対策になるイラスト

キャッシュレス決済の選び方

それでは、店舗オーナーはキャッシュレス決済をどのように選べばいいのでしょうか。やはり、「自店舗のニーズに合わせて導入の方針を決める」のがベストです。

客層はお店によって異なるものです。例えば若年層が多いのであれば「QRコード・バーコード決済」から導入してみる、交通機関の駅付近の店舗であれば「交通系プリペイドカード」から導入してみる……など、自店のお客様の利便性向上から考えると、前向きにかつ速やかに検討できるのではないでしょうか。

日本でメジャーなキャッシュレス決済の手段であり、おおよそ国民の8割が持っているとされる「クレジットカード」から導入する、というのも一つの方法です。

導入までの流れ

キャッシュレス決済を店舗に導入する際の一般的な流れをご紹介します。

申込み(必要書類の送付)→加盟店審査→申込み書類の送付→端末・キットの配送

  • 申込み(必要書類の送付)→加盟店審査→申込み書類の送付→端末・キットの配送手順イラスト

早ければ数日で契約が締結でき、端末やキットが届くケースもありますが、審査に時間がかかる場合もありますので、事前の確認は必要でしょう。

また端末やキットもさまざまです。クレジットカードはカードを差し込んで処理するタイプと、タッチ決済(非接触)の両方がありますし、電子マネーやプリペイドカードは、非接触IC技術でかざすだけで決済ができる端末が存在します。また、QRコード・バーコード決済は前述の通り、お店がコードを提示する場合と消費者(利用者)がコードを提示する場合があります。

決済方法により大きさや操作性も異なるので、「レジ周りの空きスペース」や「操作を覚える従業員の負荷」なども考慮しながら検討しましょう。

・店舗側で用意するもの

上記の通りキャッシュレス決済には決済端末が必要ですが、自店のスマホやタブレットと接続するタイプのものも存在します。
導入を考える決済方法によって準備すべきものは異なります。

必要なもの 費用(Airペイ参考)
スマホ・タブレット端末 iPad or iPhone代金
決済用端末 20,167円(税込)
ネット通信費
決済手数料 3.24%〜3.74% ※
※決済手段によっては、不要なものもあります。
※交通系電子マネーおよびQR決済については課税(税込)となります。

加盟店手数料について

次に、加盟店手数料についてです。クレジットカードの場合、カード会社に支払う手数料は業種・決済代行会社によって異なります。入金サイクルは最初に確認すると良いでしょう。
経済産業省がガイドラインを定め、決済事業者に対してより透明性の高い開示・公表を求めていますので、決済事業者に直接聞くのがおすすめです。

最後に

さまざまな決済手段をご紹介してきましたが、「いくつもの決済手段をひとつの端末で処理できるサービスもある」ことをご存知でしょうか。

実際に一つひとつの決済手段に対応した端末を用意していたら、レジ周りのスペースも足りませんし、スタッフが操作を覚えるのも大変です。コンパクトな端末一台のみで、多くの決済サービスに対応できれば、スタッフの学習の負担、煩雑な業務の負担が軽減できますし、お客様をいちいち待たせたり、混乱させたりすることもありません。
キャッシュレス決済は、無駄な時間を削減し、お客様対応やサービス向上の時間を増やすことで、お客様にとってさらに便利で安心なお店にするために存在しています。ぜひ、前向きに導入を検討してみてください。

Airペイでキャッシュレス決済を導入する場合の手順

Airペイに申込むだけで、キャッシュレス決済の導入が可能です。

  • 1.お申込み

    パソコン等で「Airペイ加盟店申し込み」画面を開き、店舗情報、口座情報、法人の場合は法人情報の入力をします。
    審査書類のアップロードが必要となりますので、書類を事前にご準備ください。

    申込み画面
  • 2.審査

    審査は通常3日程度 で完了です。審査結果は登録いただいたAirIDのメールアドレスに送信されるほか、管理画面でもご確認できます。

    ※現在、多数の申込みをいただいており、審査に時間を要しております。あらかじめご了承ください。

    管理画面
  • 3.配送

    審査が完了すると、ご登録いただいた店舗へカードリーダー、操作マニュアル、加盟店ステッカーをお届けします。

    ※Airペイ対応プリンターは、審査完了後にAirペイ管理画面からご購入いただけます。

    カードリーダー

    プリンターを確認する

  • 4.初期設定

    お手持ちのiPadまたはiPhoneにAirペイアプリのダウンロードを行なってください。カードリーダーの箱に同梱されているマニュアルをご参考に、各種設定を行なってください。

    ※Airペイアプリへのログインには、お申込み時のAirIDとパスワードが必要です。

    iPad マニュアル
  • 5.ご利用開始

    ご利用開始のお知らせメールが届きましたら、実際の決済機能をご利用頂けるようになります。

    ※カードリーダー到着後、1週間程度でメールが届きます。

    iPad カードリーダー

監修者ひとことコメント

日本には多くのキャッシュレス決済があるので、複数の決済サービスを扱える端末がおすすめですが、入金タイミングはしっかり確認してください。特に仕入れが先行する店舗は、資金繰りに注意が必要です。指定の銀行口座なら、手数料が安くなる場合もありますので、合わせて確認するといいでしょう。

監修

新関 広樹(にいぜき ひろき)FinTechコンサルタント

株式会社メンドレス代表。株式会社FiNRU代表。
アクセンチュアを経て、FinTechベンチャーのインフキュリオンにて、国内・東南アジアでのFinTech事業戦略立案、企画・実行支援に従事。
主に融資・決済・送金に関わるFinTechサービスに携わり、大手企業から外資スタートアップまで多くの企業を支援。
現在は山形県における農家支援も行っている。
https://www.mendoless.com/

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※この記事は2021年6月時点での情報です。