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QRコード決済を導入したい方へ。種類・メリット・契約の流れなど解説
この数年で急速に伸びているキャッシュレス決済が「QRコード・バーコード決済(※1)」です。まだまだキャッシュレス=クレジットカードというイメージが強いかもしれませんが、経済産業省の調査結果によると、QRコード決済の利用金額は2018年から2019年にかけて、約6倍に伸びていることが分かります(※2)。いま、注目を集めている決済方法であるQRコード・バーコード決済について解説します。
(※1)QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。(※2) 出典:経済産業省「キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた環境整備検討会」第二回資料
この記事の目次
QRコード・バーコード決済とは
QRコードやバーコードを使用したキャッシュレス決済方法の一つで、画面表示や紙に印字されたコードを読み取ることで、決済が完了します。主に店舗提示型(お店がコードを提示)と利用者提示型(お客様がコードを提示)があります。
例えば、お客様が商品やサービスの提供を受ける際に、QRコードであれば縦横のドットで構成されたコード情報をスマートフォンのカメラで読み取って決済を行います。QRコードはマトリックス型の二次元コードで大容量の情報を扱うことができ、バーコードのようにレーザーセンサーを用意する必要がなく、スマホのカメラで読み込めます。
そのため世界的に活用されており、既に中国ではQRコードを使用した決済サービス「Alipay」「WeChat Pay」が街のいたるところで利用されています。
QRコード・バーコード決済の成り立ち
QRコードの生みの親は株式会社デンソー(現・デンソーウェーブ)で、1994年に発表されその後世界に広がりました。
2018年ごろから、QRコード・バーコード決済のアプリ各社がキャンペーンを始め、日本でも徐々にQRコード・バーコード決済が普及。さらに2019年10月から2020年6月まで経済産業省が実施したキャッシュレス・ポイント還元事業も追い風となり、QRコード決済の利用金額は2018年に1,568億円だったものが、2019年には約6倍の9,607億円まで伸びました(※)。
(※) 出典:経済産業省「キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた環境整備検討会」第二回資料QRコード・バーコード決済のしくみ
「QRコード・バーコード決済」には3種類の決済方法があります。
まず、お客様が専用アプリでQRコード・バーコードを提示し、店舗側が読み取り決済する方法、そして店舗側がタブレットで決済金額入力後にQRコードを表示し、お客様に読み取ってもらい決済する方法、最後に、お客様が店舗にある印字済みのコードを読み取り金額を入力して決済する方法となっています。
1.お客様がコードを提示
2.店舗側がコードを提示
3.お客様が印字済みのコードを読み取り
QRコード・バーコード決済の種類
代表的なものとしてPayPay、楽天ペイ、d払い、au PAY、メルペイなどがあり、クレジットカードとの紐づけや個人間送金機能、割り勘機能などが付帯しているものも存在します。
また、あまり馴染みがないかも知れませんが、株式会社ゆうちょ銀行が提供する「ゆうちょPay」(ゆうちょ口座から即時引き落とし)や、みずほ銀行が提供する「J-Coin Pay」(銀行口座からチャージ等)といったサービスもあります。
QRコード・バーコード決済の支払い手段
他のキャッシュレス決済同様、前払い(プリペイド)、即時払い(リアルタイムペイ)、後払い(ポストペイ)に分けられます。
(1)前払い(プリペイド)
事前にQRコード決済サービスにチャージされた残高を使って支払います。「決済しようとしたら残高が足りない」といった事態を避けるために、またチャージが面倒な人向けに、クレジットカードを紐付けてオートチャージが出来る機能もあります。
(2)即時払い(リアルタイムペイ)
デビットカードと同じしくみで、決済のタイミングで即時に銀行口座から引き落としされます。代表的なものとして、ゆうちょPayがあります。口座残高が足りない場合は決済できませんので、利用者は残高をチェックしておく必要があります。
(3)後払い(ポストペイ)
あらかじめ登録した銀行口座から締日ごとに一括で支払う方法や、登録しているクレジットカードで決済します(クレジットカードを利用した場合と同様に後日精算)。携帯料金合算払いのキャリア決済や、コンビニやATMで精算が可能なサービスもあります。
QRコード・バーコード決済のメリット
QRコード・バーコード決済のメリットは、PayPayなどを筆頭にキャンペーンが多く実施されている点です。
また中国では、QRコード決済が特に普及したキャッシュレス決済手段であるため、導入しておくとインバウンド需要を逃さない、というメリットもあります。
下記にメリットをご紹介します。
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レジでの会計の効率化
利用者が専用アプリでQRコードを提示し、店舗側が読み取り決済する方法であれば、レジでかざしてもらうだけ、QRコードを読み込むだけで決済が完了するため、混雑時でもスムーズに会計が行えます。
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人件費や時間的コストの削減
現金の取り扱い量が減るので、お釣りの準備時間や会計処理時間を短縮したり、現金の管理にかける時間を削減することが期待できます。
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インバウンド需要が取り込める
QRコード・バーコード決済は、特にアジア圏で普及しており、キャッシュレス先進国といわれる中国ではAlipay、WeChat Payといった、QRコードの技術を使用したスマホ決済方法が当たり前になっています。
観光立国を目指す日本においては、QRコード・バーコード決済は今後も注目される決済方法の一つです。
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QRコード・バーコード決済の導入方法
QRコード・バーコード決済の導入は、各QRコード・バーコード決済事業者に直接問い合わせをするか、取り扱っている決済代行事業者に問い合わせを行います。
また、総務省と経済産業省が連携して普及事業を行っている「JPQR」というものもあります。これは、決済用QRコード・バーコードの統一規格で、複数のQRコード決済がひとつのQRコードで可能になるものです。中国で急速に広がっているWeChat Payも参加していますので、チェックしてみてください。
導入までの流れ
QRコード・バーコード決済を店舗に導入する際の一般的な流れをご紹介します。
申込み(必要書類の送付)→加盟店審査→申込み書類の送付→端末・キットの配送
早ければ数日で契約が締結でき、端末やキットが届くケースもありますが、審査に時間がかかる場合もありますので契約先に事前の確認は必要でしょう。
QRコード・バーコード決済以外の代表的なキャッシュレス決済
クレジットカード
日本で最もメジャーなキャッシュレス決済の手段であり、国民の約8割がクレジットカードを保有しているといわれています。最大の特徴は、事前審査が必要でその信用によって後払い、分割払いが出来ることです。
(※) 出典:株式会社ジェーシービー クレジットカードに関する総合調査 2017年度版 調査結果デビットカード
デビットカードは、支払いと同時に銀行口座から引き落としが行われる仕組みのカードです。現金に近い使い方ができるのがデビットカードの特徴で、海外では一般的な決済方法となっています。
プリペイドカード
プリペイドカードは、事前にチャージした電子マネーで商品・サービスを購入することができる決済方法です。
クレジットカード同様のVisa、Mastercard®、JCBなどの国際ブランドが付いたブランドプリペイドカード(※)や、Google Pay、Amazonギフト券、ニンテンドープリペイドカード、iTunesカードなど、各種のサービス専用のプリペイドカードがあります。
チャージした分しか使えないので、気軽に持ち運びができ、使いすぎを防ぐことも可能です。
※ガソリンスタンドやホテルなど、事前に金額が決まらない加盟店では、国際ブランドのプリペイドカードは利用できない場合もあります。
電子マネー
電子マネーは、非接触ICの技術を使い、カードまたはスマホをかざして決済するキャッシュレス決済です。
あらかじめ使いたい金額をチャージするプリペイド型と、クレジットカードに紐づいた後払いをするポストペイ型があります。
プリペイド型は、Suica、PASMOなどの交通系と、nanaco、WAONなどの流通系が代表的で、チャージ残高の範囲内で商品・サービスを購入することができます。
ポストペイ型は、iD、QUICPayがあり、国際ブランドのカードに紐付いた決済が可能です。クレジットカードに紐づいた後払い決済、同デビットカードに紐付いた即時払い決済、同プリペイドカードに紐付いた前払い決済を行うことが出来ます。カードだけでなく、スマートフォンに内蔵された形も普及しています。
現在ではさまざまな店舗へ電子マネー決済端末の導入が進んでおり、バス・電車での支払いだけでなく多様な商品・サービスを購入できるようになりました。
最後に
主にQRコード・バーコード決済という決済方法をご案内してきましたが、「いくつもの決済方法をひとつの端末で処理できるサービスもある」ことをご存知でしょうか。
たとえば、クレジットカード用、Suica用、Alipay用など、一つひとつの端末がバラバラだと、レジ周りのスペースも足りませんし、スタッフが覚えるのも大変です。
コンパクトな端末1台のみで、多くの決済サービスに対応できれば、スタッフの学習の負担、煩雑な業務の負担が軽減できますし、お客様をお待たせしたり、混乱させることもありません。
QRコード・バーコード決済のようなキャッシュレス決済は、無駄な時間を削減し、お客様対応やサービス向上の時間を増やすことで、お客様にとって便利なお店にするために存在しています。
ぜひ、前向きに導入を検討してみてください。
AirペイでQRコード決済を導入する場合の手順
Airペイに申込むだけで、QRコード決済の導入が可能です。
-
1.お申込み
通常10分〜20分
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2.審査
申込み後 通常3日程度※現在、多数の申込みをいただいており、審査に時間を要しております。あらかじめご了承ください。
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3.配送
審査後 通常2日〜4日
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4.初期設定
通常10分〜20分
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5.ご利用開始
配送後 通常1週間程度
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1.お申込み
パソコン等で「Airペイ加盟店申し込み」画面を開き、店舗情報、口座情報、法人の場合は法人情報の入力をします。
審査書類のアップロードが必要となりますので、書類を事前にご準備ください。Airペイ QR 同時申込み受付中
Airペイ ポイント 申込み後ご案内
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2.審査
審査は通常3日程度 ※ で完了です。審査結果は登録いただいたAirIDのメールアドレスに送信されるほか、管理画面でもご確認できます。
※現在、多数の申込みをいただいており、審査に時間を要しております。あらかじめご了承ください。
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3.配送
審査が完了すると、ご登録いただいた店舗へカードリーダー、操作マニュアル、加盟店ステッカーをお届けします。
キャッシュレス導入0円キャンペーンでお申込み時にiPad無償貸与をご希望された方は、合わせてお届けします。※Airペイ対応プリンターは、審査完了後にAirペイ管理画面からご購入いただけます。
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5.ご利用開始
ご利用開始のお知らせメールが届きましたら、実際の決済機能をご利用頂けるようになります。
※カードリーダー到着後、1週間程度でメールが届きます。
監修者ひとことコメント
QRコード決済のうち、お客様の画面のコードを読み取る場合には注意が必要です。画面にヒビがあったり、液晶が暗すぎたりすると読み取れない場合もあります。コードがうまく読み取れない場合は、お客様に液晶画面を明るくしてもらうか、別の決済手段をお願いするなど、事前に適切な対応ができるよう準備しておきましょう。
監修
新関 広樹(にいぜき ひろき)FinTechコンサルタント
株式会社メンドレス代表。株式会社FiNRU代表。
アクセンチュアを経て、FinTechベンチャーのインフキュリオンにて、国内・東南アジアでのFinTech事業戦略立案、企画・実行支援に従事。
主に融資・決済・送金に関わるFinTechサービスに携わり、大手企業から外資スタートアップまで多くの企業を支援。
現在は山形県における農家支援も行っている。
https://www.mendoless.com/
