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クレジットカード決済を導入したい方へ。種類・メリット・契約の流れなど解説
今や日本国民の保有率は8割以上(※)といわれるクレジットカード。日本で最もメジャーなキャッシュレス決済の手段ですが、クレジットカード決済を導入するといっても、そもそも「細かいしくみまではわからない」という事業者・店舗オーナーの方も多いのではないでしょうか。
いざ店舗へ導入する場合、何を準備するべきで、どのような注意点があるのでしょうか。今回は、商品やサービスを提供する事業者・店舗オーナーの皆様に向けて、クレジットカード決済のしくみや導入するメリット、申込み方法などをまとめました。
この記事の目次
- 1. クレジットカード決済とは
- 2. クレジットカード決済の成り立ち
- 3. クレジットカード決済のしくみ
- 4. クレジットカードの種類
- 5. クレジットカード決済導入のメリット
- 6. クレジットカード決済導入の方法
- 7. 導入までの流れ
- 8. クレジットカード以外のキャッシュレス決済
- 9. 最後に
クレジットカード決済とは
クレジットカードは、国際ブランドと呼ばれるVisa、Mastercard®、JCBなどの加盟店で利用できるカード。利用者の与信枠内であれば、加盟店の商品の購入やサービスを利用する際にいつでも使用が可能です。
基本は利用者がカードを使用した翌月以降に指定の口座から引き落としされるしくみで、後払い、分割払いが可能となっています。
加盟店側は、基本的にはVisa、Mastercard®、JCBなどの国際ブランドを取り扱うアクワイアラ(加盟店契約会社)、または決済代行事業者と契約を結びます。
クレジットカード決済の成り立ち
諸説ありますが、アメリカで1950年頃にレストランで食事をした際のツケ払いとして誕生したといわれています。日本では1963年に始まったショッピングクレジット(個品割賦購入あっせん)がキャッシュレスの起源といわれ、その後、割賦販売はクレジットカード(総合割賦購入あっせん)へと移行しました。
そのような流れからも日本ではキャッシュレス=クレジットカードのイメージが強く、実際に経済産業省の調査(※)によると、日本の2019年のキャッシュレス決済比率は26.8%で、内訳はクレジットカードが24%であり、全キャッシュレス決済の8割以上をクレジットカードが占めています。
(※) 出典:経済産業省「キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた環境整備検討会」第二回資料クレジットカード決済のしくみ
クレジットカードの取引は基本的に5つの役割から構成されます。
①国際ブランド
みなさんもご存知かと思いますが、Visa、Mastercard®、JCBなどの、クレジットカード決済のしくみを提供する会社です。
②イシュア
国際ブランドからメンバーライセンスを提供され、消費者にカードを発行する役割を担うのが「イシュア」です。消費者と利用契約を結ぶのも基本はイシュアです。
③アクワイアラ
国際ブランドからメンバーライセンスを提供され、クレジットカード決済ができる加盟店を開拓し、管理する役割を担うのが「アクワイアラ」です。加盟店とは加盟店契約を結び、各種業務を決済代行の代理店に委託する場合も多いです。
④消費者
クレジットカードを保有する会員=「利用者」です。イシュアに申し込みを行い、審査後に利用が可能になります。
⑤加盟店
クレジットカードが利用できる店舗=「加盟店」です。国際ブランドの加盟店開拓を担うアクワイアラに直接申込む、決済代行会社に依頼をするなどの申込みをした後に審査を行い導入が可能になります。

クレジットカードの種類
クレジットカードには「プロパーカード」と「提携カード」の2種類があります。
プロパーカードは、イシュア自身が提携企業なしに発行しているカードのことです。一般的に、ジェーシービー社のJCBカードや三井住友カード社の三井住友カード(Visa、Mastercard®)、ディスカバー・フィナンシャル・サービシズ社のDiscoverカード、中国銀聯のUnionPayなどを指します。楽天カードも、楽天カード社がイシュアなのでプロパーカードです。
なおVisaや Mastercard®自体はイシュアにならないので、自社でカードは発行していません。あくまでも国際ブランド(しくみ提供)です。
一方で、提携カードは、イシュアが第三者の企業と提携して発行するカードです。
例えば、三井住友カードとANAが提携して発行する「ANAカード」は提携カードです。提携カードの方が、ポイントやサービスなどの点でプロパーカードより充実していることが多く、提携先店舗でポイントが貯まったり優待特典が使えたり、様々なメリットがありユーザー数を増やしています。
消費者の生活圏やライフスタイルなどに合った使い方ができるのが特徴です。

店舗への入金までのしくみ
キャッシュレス決済全般にいえることですが、クレジットカード決済においても利用者が商品の購入やサービスを利用し、決済したその場で加盟店に入金がされるわけではありません。毎月の締め日と入金日という入金サイクルがあり、どのアクワイアラ、決済代行会社と契約を結ぶかにより入金サイクルが異なります。
一般的に決済代行会社は複数の国際ブランドを扱っていることが多く、締め日と入金日を一本化しているケースが多く見られます。
クレジットカードの「タッチ決済」とは?
かざすだけの決済方法も急速に普及し、クレジットカードの対応も進んでいます。国際ブランドのタッチ決済(コンタクトレス決済)については、Visaは国内発行のコンタクトレス決済対応カードが2019年12月までの1年間で前年比3.8倍(+380%)に伸び、1,900万枚に達したと発表(※)し、タッチ決済(コンタクトレス化)が進んできているといえます。
事業者・店舗オーナー側(加盟店)で注意したいのは、利用者(お客様)の「クレジットで」の一言には、磁気・IC・コンタクトレスの3パターンがあることです。「磁気・IC」と「コンタクトレス」で操作が分かれている場合もありますので、混乱を避けるためにもお客様に確認するか、磁気・IC・コンタクトレス、どれでも一つのボタンで処理できる決済端末を選択するのが理想です。
(※) 出典:Visa Inc.「日本におけるキャッシュレス化の加速」クレジットカード決済導入のメリット
クレジットカード決済導入のメリットには、どのようなものが考えられるでしょうか。
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購買・サービス提供の機会損失が減る
最初に「購買・サービス提供の機会損失が減る」が考えられます。日本人の約8割が保有しているという普及率からも、「カ―ドが使えないから購買やサービスを諦める」ということは珍しくありません。
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インバウンド需要にも対応できる
日本政策投資銀行による調査では、訪日外国人の68%が、クレジットカードやキャッシュカードが使える場所が今よりも多ければ「もっと多くのお金を使った(おそらく、を含む)」と回答しています。
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データを分析しマーケティングが可能に
クレジットカード決済情報から「どのようなお客様が」「どの曜日・時間帯に」「どの位の金額を使っているか」を、データで可視化でき、現状が数字で見られるようになります。何となくモノやサービスを売るのではなく、データを元にどうしたら売れるのかを分析するヒントが見えてきます。
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現金管理の効率化やリスクの削減
経理・事務作業の効率化=レジ締めの効率化もポイントです。多くの店舗は毎日釣銭を用意し、営業終了後には売上とレジの残高を合わせる「レジ締め」作業を行い、売上金をまた銀行ATMに入金するという、非常に労力のかかる作業を行っています。
経済産業省の調査では、レジ締めに係る作業時間は「一店舗当たり一日平均153分」という結果が出ており(※)、キャッシュレスにすることで大幅な手間の削減が可能です。セキュリティ対策の面では、「店舗に現金を置かない」これだけで強盗被害等に遭うリスクがグンと減ります。夜間金庫に売上金を運ぶなどの危険を冒す必要性もなくなります。
(※) 出典:経済産業省:キャッシュレス決済を取り巻く環境の変化と本検討会で議論いただきたい点 -
クレジットカード決済導入の方法
クレジットカード決済の導入には主に、国際ブランドの加盟を担うアクワイアラと直接契約を結ぶ方法と、決済代行会社と契約を結ぶ方法があります。
アクワイアラと直接契約を結ぶ
Visa、Mastercard®、JCB等の国際カードブランドの加盟促進を行っているアクワイアラと契約する方法です。決済手数料を抑えられるメリットがありますが、導入は売上規模が大きな大手企業に限られているのが現状です。
決済代行会社と契約を結ぶ
「包括加盟店方式」とも呼ばれる方法で、複数の国際カードブランドとの契約交渉、売上代金の決済管理・入金処理などの運用を一本化することが可能です。
決済代行会社を利用することで、国際カードブランド毎に異なる入金日を揃えることや、決済処理の実務など日常のオペレーションも効率化できます。決済代行会社ごとに、対応可能な業務範囲や契約形態が異なる場合もありますので、事前に確認してください。
導入までの流れ
クレジットカード決済を店舗に導入する際の一般的な流れをご紹介します。
申込み(必要書類の送付)→加盟店審査→申込み書類の送付→端末・キットの配送
早ければ数日で契約締結でき、端末やキットが届くケースもありますが、審査に時間がかかる場合もありますので、アクワイアラや決済代行会社への事前の確認は必要でしょう。
また、端末やキットもさまざまです。クレジットカードの端末はカードを差し込んで処理するタイプと、タッチ決済(非接触)の両方があります。
こちらもアクワイアラや決済代行会社に事前確認をしてください。
加盟店手数料について
クレジットカードの場合、カード会社に支払う手数料は業種・決済代行会社によって異なりますが、現在は3%台で設定されている場合が多いです。
入金サイクルは月末締め翌月入金が基本ですが、店舗の資金繰りに影響を与える重要事項ですので、最初に確認すると良いでしょう。経済産業省がガイドラインを定め、決済事業者に対してより透明性の高い開示・公表を求めていますので、決済事業者に直接聞くのがおすすめです。
クレジットカード以外のキャッシュレス決済
デビットカード
「デビットカード」は、支払いと同時に銀行口座から引き落としが行われるしくみのカードです。現金に近い使い方ができるのがデビットカードの特徴で、海外では一般的な決済方法となっています。
プリペイドカード
「プリペイドカード」は、事前にチャージした電子マネーで商品・サービスを購入することができる決済方法です。
クレジットカード同様のVisa、Mastercard®、JCBなどのブランドが付いたブランドプリペイドカードや、Google Pay、Amazonギフト券、ニンテンドープリペイドカード、iTunesカードなど、各種のサービス専用のプリペイドカードがあります。
チャージした分しか使用できないので、気軽に持ち運びができ、使いすぎを防ぐことも可能です。
※ガソリンスタンドやホテルなど、事前に金額が決まらない加盟店では、国際ブランドのプリペイドカードは利用できない場合もあります。
QRコード決済
最後に、近年急速に伸びている「QRコード・バーコード決済(※)」です。画面表示や紙に印字されたコードを読み取ることで、決済が完了します。
楽天ペイ、PayPay、メルペイ、d払い、au PAYなどがあり、予めチャージをして決済するプリペイド型から、銀行口座を紐付けて決済するデビット型、クレジットカードを紐付けて決済するクレジット型があります。
個人間送金機能、割り勘機能などが付帯しているものもあり、急速に広がっています。
※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
最後に
クレジットカード決済サービスをご紹介してきましたが、「いくつものクレジットカードをひとつの端末で処理できるサービスもある」ことをご存知でしょうか。
実際に一つひとつの決済サービスに対応した端末を用意していたら、レジ周りのスペースも足りませんし、スタッフが操作を覚えるのも大変です。コンパクトな端末一台のみで、多くの決済サービスに対応できれば、スタッフの学習の負担、煩雑な業務の負担が軽減できますし、お客様をいちいち待たせたり、混乱させたりすることもありません。
カード決済のようなキャッシュレス決済は、無駄な時間を削減し、お客様対応やサービス向上の時間を増やすことで、お客様にとってさらに便利で安心なお店にするために存在しています。
ぜひ、前向きに導入を検討してみてください。
Airペイでクレジットカード決済を導入する場合の手順
Airペイに申込むだけで、クレジットカード決済の導入が可能です。
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1.お申込み
通常10分〜20分
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2.審査
申込み後 通常3日程度※現在、多数の申込みをいただいており、審査に時間を要しております。あらかじめご了承ください。
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3.配送
審査後 通常2日〜4日
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4.初期設定
通常10分〜20分
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5.ご利用開始
配送後 通常1週間程度
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1.お申込み
パソコン等で「Airペイ加盟店申し込み」画面を開き、店舗情報、口座情報、法人の場合は法人情報の入力をします。
審査書類のアップロードが必要となりますので、書類を事前にご準備ください。Airペイ QR 同時申込み受付中
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2.審査
審査は通常3日程度 ※ で完了です。審査結果は登録いただいたAirIDのメールアドレスに送信されるほか、管理画面でもご確認できます。
※現在、多数の申込みをいただいており、審査に時間を要しております。あらかじめご了承ください。
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3.配送
審査が完了すると、ご登録いただいた店舗へカードリーダー、操作マニュアル、加盟店ステッカーをお届けします。
キャッシュレス導入0円キャンペーンでお申込み時にiPad無償貸与をご希望された方は、合わせてお届けします。※Airペイ対応プリンターは、審査完了後にAirペイ管理画面からご購入いただけます。
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5.ご利用開始
ご利用開始のお知らせメールが届きましたら、実際の決済機能をご利用頂けるようになります。
※カードリーダー到着後、1週間程度でメールが届きます。
監修者ひとことコメント
クレジットカードの導入時には、返品や取り消し処理についてもしっかり確認してください。購入日と返品日のタイミング次第では、返品処理が翌月になり、お客様側で一度口座引落としが発生してしまう可能性もあります。また現金での返金処理は、カード会社の規約違反になる可能性もありますので、急を要する場合でもしっかり所定の処理を行いましょう。
監修
新関 広樹(にいぜき ひろき)FinTechコンサルタント
株式会社メンドレス代表。株式会社FiNRU代表。
アクセンチュアを経て、FinTechベンチャーのインフキュリオンにて、国内・東南アジアでのFinTech事業戦略立案、企画・実行支援に従事。
主に融資・決済・送金に関わるFinTechサービスに携わり、大手企業から外資スタートアップまで多くの企業を支援。
現在は山形県における農家支援も行っている。
https://www.mendoless.com/
