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お店を開きたいけど決断できない?不安を解消して開業を決意するために行う8つのこと

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

開業を決意するまでのステップを解説する記事のメイン画像。左右に分かれた矢印の前に立つ足元で、人生の岐路や開業への迷い、そして決断の瞬間を象徴的に表現

お店の開業を決断するのはなかなか大変です。開業するということは人生をかけた一大イベントだからこそ、不安や心配事も多く、慎重になることは当然のことです。漠然と「開業をしたいけれど不安」という状態を抜け出すために、今回ご紹介する開業を決意するまでに行う8つのことを実践すると、決断を後押ししてくれるでしょう。また開業までに行うべきことが明確になり、スムーズな開業にもつながります。

この記事の目次

開業するまでに明確にしておくべきことは?

開業するまでに明確にし、ぶれない経営をするためには下記のポイントをおさえている必要があります。

1.なぜ起業したいのかを再確認する

起業までには時間も労力もお金も要します。今の会社や会社の人間関係が苦手で、独立すると「楽そう」「今の仕事は面白くないから」という理由だけでは、困難な状況に立ち向かうことができない可能性もあります。すると決断を誤ったり事業を継続できなくなったりするケースも多いため、あなたが開業する目的を明確にし、納得した状態で開業することが大切です。

日本政策金融公庫による2025年度新規開業実態調査によると、実際に開業する動機は「自由に仕事がしたかった」(59.7%)、「収入を増やしたかった」(44.9%)、「仕事の経験・知識や資格を生かしたかった」(41.1%)の順に多いことが分かっています。あなたはなぜお店を開業したいのか、開業する前に一度明確にしておく必要があるでしょう。

出典:日本政策金融公庫総合研究所「2025年度新規開業実態調査」(PDF:247KB)

2.自分の強みを再認識する

開業は会社と違い、基本的に1人または少人数で行うものです。また経営は短期的な視点だけではなく、3年後、5年後を見据えた長期的な視点も必要です。短期的な成果で終わらさないために、どの分野であれば自分の強みが発揮できるかを再確認し、あなたの能力を活かせる分野やサービスの開業を目指しましょう。

3.会社員の方向け:会社員と起業家の違いを再確認する

安定した給与、年金、保険、手当など、会社員の時は当然のものとしてあったこれらの権利が、開業すると(個人事業主や代表者になると)なくなります。また、人脈の作り方に関しても、雇われる側だった今までとは全く異なるでしょう。会社員でいる時と開業した時の両方のメリット・デメリットを冷静に考え、納得した上で開業する必要があります。

4.開業までのざっくりとした流れを理解する

物件探しや事業計画書の作成、従業員の雇用など、開業までにすべきことは多岐にわたります。すべて含めると開業にはだいたい1年ほど要するため、開業にあたってどんなことをしなければならないかや、そのスケジュールを事前に把握し、計画を立てておくことでスムーズに開業できるでしょう。

[コラム]不安の解消には「撤退ライン検討」や「スモールスタート」も効果的

開業の決断ができない大きな要因は、「失敗したらどうしよう」という恐怖心です。そういった見えない不安をなくすためにも、「最悪のケース(撤退ライン)」を先に決めておくこともおすすめです。例えば、「自己資金が〇〇万円以下になったら一度事業をたたむ」「1年間やっても利益が出なかったら、会社員に戻って資金を貯め直す」などです。引き際を決めておくことで、逆に「まずはチャレンジしてみよう」と前向きな決断ができるようになる場合もあります。また、「0か100か」で考えると不安を増幅させてしまいます。「会社は退職せずに今の仕事を続けながら副業で始める」「店舗は構えずキッチンカーで始めてみる」など、スモールスタートするのも不安を減らす有効な手段です。

現実的に開業できるか知るには?

あなたに開業する思いや意志があっても、現実的に開業できる状況にあるのかを客観的に考える必要があります。現実的に開業できるかどうかは、下記のポイントで検討してみましょう。

5.起業するための現状を把握する

家族の了承はあるか、十分な開業資金や生活をしていけるだけの金銭的な余裕があるか、子どもの学費や親の介護、結婚などの人生設計と折り合いがつけられるかなどを冷静に考えることが大切です。また勤めている会社のポジションによっては希望する時期に退職できないこともあります。現実的にいつ頃に辞められるか、退職までにどのようなスケジュールで動くべきかなどを事前に考えておき、必要があれば信頼できる上司に相談してみましょう。

6.起業にあたって必要な自己資金を洗い出す

開業には資金が必要ですので、どれだけ自己資金を確保できるのか概算を出しておきましょう。

  • 勤め先の退職金や賞与の確認
  • 株や車の売却
  • 保険の解約が必要な場合、返戻金などの総額を計算
  • 金銭的な応援をしてもらえるか親族に意思確認
  • 連帯保証人になってもらえるか親族や知人に意思確認

開業を決意するために情報を収集するには?

開業を決意するためには自分で調べた情報だけではなく、開業経験者や専門家の意見を参考にすると良いでしょう。

7.店舗経営者から情報収集をする

実際に起業をした経験者の話を聞き、起業するにあたってやらなければいけないことや参考とするべき情報を収集しましょう。

8.セミナー参加や専門家に相談する

自分の人脈からだけの情報収集ではなく、客観的な立場からの情報収集も大切です。そのため開業セミナーに参加したり、起業コンサルタントなどに相談し、開業までに何をすればよいかを明確にしましょう。

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まとめ

お店を開きたいけど決断できない方が、開業を決意するまでのポイントは下記の通りです。

  1. 自己分析をし、起業する理由を明確にする
  2. 現実的に開業できるのか、経済状況に問題ないか、協力者がいるか、周囲の環境などを客観的に分析する
  3. 経験者や専門家に意見を聞き、情報を収集する

これらのポイントを踏まえて開業するかどうかを考えることで決心がつき、開業する場合はスムーズに事業を開始できるでしょう。

※この記事は公開時点、または更新時点の情報を元に作成しています。

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この記事を書いた人

Airレジ マガジン編集部

Airレジ マガジン編集部

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中野 裕哲(なかの ひろあき)氏

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

起業コンサルタント(R)、税理士、特定社労士、行政書士、CFP(R)。起業コンサルV-Spiritsグループ/税理士法人V-Spirits代表。年間約200件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト 「DREAM GATE」で6年連続相談数日本一。「一日も早く 起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」など、起業・経営関連の著書・監修書多数。http://v-spirits.com/