ネットシフトしはじめた飲食業での新規・リピート集客につながる『レストランボード』徹底活用術セミナー ――「Airレジ カンファレンス 2018」レポートvol.6
2018年1月30日、東京・渋谷ヒカリエにて、お店のオーナーや従業員、お店のオープンを検討しているかた向けイベント「Airレジ カンファレンス 2018」が開催されました。新サービスが発表されることや、Airシリーズを体験したり、導入に向けて相談したりできるコーナーが設けられているということもあり、大盛況。今回は、リクルートライフスタイル飲食事業ユニット ユニット長 荻野理彦氏によるセミナー「新規・リピート集客につながる! 予約台帳アプリ『レストランボード』徹底活用術」の内容をご紹介します。
この記事の目次
集客に“ネット予約”は欠かせない
講師を務めた荻野氏は、ITコンサルタントとしてさまざまな業界のシステム回線の開発プロジェクトを行なう会社からリクルートに転職。飲食情報サイト「ホットペッパーグルメ」でネットでの即時予約サービスを立ち上げたのち、集客と接客に効く予約台帳アプリ『レストランボード』をはじめとした店舗業務支援サービスの担当をしています。
そんな荻野氏が最初に出したスライドは「2人に1人」というもの。一体何のことでしょうか。
2人に1人がネット予約の経験あり
「実はこれ、ネット予約をしたことのある人の割合なんです」と荻野氏。「そして、ネット予約を経験したことのある人10人のうち9人が、『また利用したい』と回答していることから、ネットでの即時予約がどれほど浸透してきているかがお分かりいただけるのではないかと思います」と付け加えました。
また、経済産業省による「平成28年度 我が国におけるデータ駆動型社会にかかる基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によれば、飲食サービスのEC利用が右肩上がりであるというのです。
「飲食業界でのECとは、ネット予約による売上のことを指しています」と荻野氏が説明します。「考えてみると、ものを買うという行動ひとつとってみても、お店に足を運ぶというのが当たり前だった時代が、今では電話やインターネットで注文して家まで届けてもらうのが普通になってきた。飲食業ではそのシフトがさらに顕著で、チケット販売や理美容業界などと比べても、伸び率が高いものとなっているのです」と飲食業界がネットへとシフトしていることグラフを使って紹介しました。
「では、飲食に携わるわたしたちが、集客を増やしていくにはどうすればいいか。それにはネット予約の活用が欠かせないものとなってきているのです」(荻野氏)
予約の管理だけではなく、予約・空席状況と連動した「席管理」が重要
ここで荻野氏は、参加者たちに自分がネットで予約するときの行動を振り返ってみるように勧めました。
「『2月5日、19時から4人』と決まっていれば、一気にネットで決めてしまいたくなりますよね。座席がその時間に空いているかどうか確認して、席が埋まらないうちにパッと予約する。空席状況がわからないと予約もできません」と荻野氏。「つまり、ネットで予約を取りたいのであれば、席の管理状況との連携も重要になってくるのです」と解説しました。
席管理をするために使うのが「予約台帳アプリ」
そして「予約の管理と席の管理、顧客管理も行うことで集客につなげる仕組みを総合的にサポートするのが予約台帳アプリ『レストランボード』なのです」と紹介します。
電話で受け付けた予約と配席表を見ながら管理する文字どおりの紙の台帳では何が問題になるのでしょうか。
1年前にレストランボードを導入した藁焼き鰹のたたき専門店「明神丸」のインタビュー動画では、次のような課題が説明されました。
- ピーク時にかかってくる予約電話対応に時間が取られる
- 紙の予約台帳から厨房などにあるホワイトボードへの転記ミス
- 配席や集計にかかる業務が煩雑で時間ロス
そして、レストランボードを導入したことにより、次のような変化が表れたといいます。
- 100%電話からだった予約の3〜4割がネット経由に
- 自分たちのペースで予約対応が可能に
- レストランボードアプリから直接印刷できるため転記ミスゼロに(そもそも転記不要)
- 配席や集計にかかる業務時間が激減し、早く帰れるように
- アルバイトスタッフでも配席を自分で工夫するように
このように、集客という面だけでなく、業務効率にも貢献することがわかります。
操作はカンタン。 課題は「いかに周りを説得して導入に踏み切るか」
次に荻野氏は、レストランボードの操作方法をスライドを使いながら説明しました。
まず、アプリを立ち上げると当日の予約状況が一覧できる管理画面が表示されます。予約電話がかかってきたら、このアプリ上部の青い部分にある「登録」アイコンをタップして日付、時間、人数をタップで入力していきます。
配席は電話を受けながらでも後からでも行えます。お客さま名入力の際、もし以前ご利用があれば数文字入力すれば自動的に候補が表示され、タップすればOK。そうでなければ、そのまま入力していきます。
最後は、人数を入力して登録完了です。ここまでのすべて操作は、電話を受けながらでもできるように、片手でできるようになっています。
来店された場合の操作方法も簡単です。表示されている予約状況リストの中から、来店されたお客さまを選んで「来店」をタップするだけ。予約なしのお客様の場合でも、お通しした座席の場所をアプリ上でタップして人数を入れるだけです。アプリ上に表示される着席されてからの経過時間は、時間制限を設けている場合に役立ちます。
このように非常に簡単な操作で予約・席・顧客管理ができるレストランボードですが、上司やスタッフによる理解がないと導入は難しくなります。また、習得が大変だったり、そのため全スタッフに教えるのに時間がかかったりするのでは? という不安の声もあるそうです。
では、前述の明神丸ではどのように克服したでしょうか。
- 紙の台帳と併用してテスト導入
- 全機能を覚えようと思わなければ1〜2日で習得可能
- 核となる人たちに教えておけば、アルバイトスタッフは業務をしながら自然に習得
さいごに
荻野氏は、「併用でもいいので、まず導入前の壁を乗り越えていただきたい。ネットの活用は、物販だけでなく、飲食業、外食産業でも活発になってきています。そのため、予約管理、座席管理の重要度は増している。これらの解決策がレストランボード。集客だけでなく、業務効率がアップし、スタッフの自発性も促せるレストランボードは、使いはじめれば“なくてはならないもの”にきっとなるはずです」とセミナーを締めくくりました。
※この記事は公開時点、または更新時点の情報を元に作成しています。
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この記事を書いた人
渡辺 まりか (わたなべまりか)ライター
ガジェットをこよなく愛するフリーライター。福島県郡山のビジネス専門学校で約10年、MS-Accessなどの講師を務めた経験あり。自ら足を運び、目で見て、手で触って取材するのが好きな行動派。小型船舶操縦士免許2級、乗馬5級、普通自動二輪免許取得を取得するなど趣味多し。