お店の明暗を分けるかも?外国人のお客様への対応は備えあれば憂いなし
中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)
2012年頃から日本を訪れる外国人観光客が急激に増えてきています。東京オリンピックが開催される2020年に向けて、もっと増えることが予想されます。外国人観光客からの良い評判を得られるかどうかで、お店の生き残りが決まるかもしれません。世界の共通語である英語を使った接客ができるように準備をしておくと、ライバル店に差をつけることもできそうです。どんな準備をすればいいのかを見ていきましょう。
この記事の目次
飲食店の英語メニューには写真・原材料・味を載せる
飲食店であれば、英語のメニューを作成しておくことは一番大切です。しかし、日本語のメニューを単純に英語に訳せばいいというものではありません。料理の名前を英語にしても、それだけではどんな料理なのかがわからないことも多いのです。どんな料理かと口頭で訊かれても、よほど英語力がないと説明に困ってしまいます。
もし日本語のメニューには写真を載せていないとしても、外国人向けのメニューには必ず写真を載せたほうが良いでしょう。さらに、原材料名の一覧や、甘い・辛い・酸っぱいといった味の情報も書いておくと外国人観光客にもわかりやすく、お店側も助かります。また、メニューに番号を振っておくと、外国人は注文がしやすく、店側もわかりやすくなります。むやみに料理名を英語にせずに、日本語のままローマ字で書いた方がよいことがあります。もし英語の料理名で注文されても、聞き取れなくて困るということもあるからです。
間違いを恐れず、笑顔と元気な接客を心がけよう
接客は英語の試験ではありません。間違えずに完璧な英語を話す必要はないので、恐れずにコミュニケーションをとってみましょう。どうしても英語が出てこなくても、日本語と身振り手振りだけで伝わることもあります。いちばん良くないのは、お客様が店員に冷たくされていると感じることです。笑顔と元気、相手に興味を持っている態度を示すことで、外国人のお客様も言葉が多少通じなくともなんとかコミュニケーションを取ろうとしてくれるものです。
販売業でレジカウンターを挟んだ場合でも、英語でなくても構いませんから笑顔で「こんにちは」と明るく言ったり、退店時にも笑顔でお礼をして”See you again.”(また会いましょう)と言って手を降って見送れば、良い印象を長く持ってもらえます。それはお店の良い評判につながり、将来の再来店や紹介、インターネットの口コミでの集客など、長く売り上げに貢献するかもしれません。
よく使う英語のフレーズは1枚の紙にまとめよう
英語がペラペラに話せる必要はありませんが、最低限の英語がわからないと会話がかなり難しくなります。以下は本当によく使うフレーズです。他に自店で使いそうな言葉も含め、1枚の紙にまとめてクリアケースに入れて備え付けておくと心強いでしょう。
- いらっしゃいませ/Hello.(ハロー)
- ちょっとすみません/Excuse me?(イクスキューズミー)
- お会計はこちらです/Here’s your bill.(ヒアーズユアビゥ)
- こちらへお座りください/Please take your seat here.(プリーズテイキュアシーティア)
- どうぞ(何かを渡すとき)/Here you are.(ヒアユーアー)
- ◯◯はお好きですか?/How do you like◯◯?(ハウドューライク◯◯)
- 何をお探しですか?/What are you looking for?(ゥワッターユールッキンフォー)
勉強するにはYouTubeで「英語 接客」で検索
もしお店での接客のために英会話を勉強したいのであれば、本や英会話スクールで勉強するのも良いのですが、いちばん手軽ですぐに勉強する方法はYouTubeを見ることです。YouTubeの検索ボックスに「英語 接客」と入れて検索すると、接客業で英語をわかりやすく教えてくれる動画が見つかります。本ではわからない発音やニュアンスもわかりやすいですし、英会話スクールより実用的な内容も多いので、おすすめです。接客に必要な英語は限られていますから、1日5分でも勉強すればどんどん英語での接客力が向上するでしょう。
まとめ
以下にポイントをまとめます。
- 飲食店は、英語メニューに写真・原材料・味を載せる
- 拙い英語でも、笑顔と元気、歓迎する気持ちがあればきっと大丈夫
- 最低限の英語フレーズのメモを作っておく
- 勉強はYouTubeで気軽にできる
外国人のお客様への対応は、少しの準備がしてあるかどうかで売り上げや満足度がかなり違ってきます。突然訪れた外国人観光客に冷たく対応して評判が悪くなったりしないように、ぜひ準備してみてください。
※この記事は公開時点、または更新時点の情報を元に作成しています。
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この記事を書いた人
Airレジ マガジン編集部
自分らしいお店づくりを応援する情報サイト、「Airレジ マガジン」の編集部。お店を開業したい方や経営している方向けに、開業に向けての情報や業務課題の解決のヒントとなるような記事を掲載しています。
中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)
起業コンサルタント(R)、税理士、特定社労士、行政書士、CFP(R)。起業コンサルV-Spiritsグループ/税理士法人V-Spirits代表。年間約200件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト 「DREAM GATE」で6年連続相談数日本一。「一日も早く 起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」など、起業・経営関連の著書・監修書多数。http://v-spirits.com/