マイナンバーカードを紛失したら?再発行までの手続き・必要書類を解説
中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)
個人番号を書類に記入しようと思ったら、通知カードやマイナンバーカードがないことに気づいてドキっとしたことがありますか? 自宅にあるはずなのに見つからない場合やお財布にいれたまま紛失する場合、店舗経営者であれば、従業員がなくしてしまった場合も見つからないと不安になってしまいます。そこで今回は、紛失した場合の対処方法をご紹介します。これでなくしてしまっても落ち着いて対応できます。
この記事の目次
通知カードとマイナンバーカードとは? 何が違う?
通知カードとは、その名の通り各個人にマイナンバーを通知するために配布されたカードのことです。あくまでマイナンバーカードの発行手続きをするまでの仮のカードです。一方マイナンバーカードとは、本人の写真がついている正式な身分証明書です。
通知カードとマイナンバーカード(個人番号カードはマイナンバーカードの正式名称です)の違いは、詳しくはこちらの記事でご確認ください。
マイナンバー通知カードとは違う個人番号カード!悩まずできる発行手続き
【通知カード】を紛失したら再発行までにやること
通知カードを紛失した場合は、以下のリストを参考にして再発行手続きを行ってください。手続きから再交付されるまでには約3~4週間かかります。
自宅で紛失したと思われる場合
やること | 通知カード紛失届、再交付申請書を住民登録している市区町村窓口(マイナンバー担当課)に提出 |
必要なもの |
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外出先で紛失・盗難にあった場合
やること |
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必要なもの |
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通知カードを紛失したら悪用される可能性は?
通知カードが第三者に盗まれたとしても、身分証明書として悪用される事はありません。なぜなら通知カードだけでは身分証明書の機能を果たすことができないからです。通知カードでマイナンバー確認をするためには本人確認も同時に行う必要があるため、運転免許証やパスポート等がなければ通知カードに書かれている個人番号を使用することができません。
また通知カードには有効期限はないため更新する必要はありません。通知カードに書かれた個人番号は一生使い続ける番号であることから第三者による悪用が想定される場合は本人の請求、または市長村長の判断で新しい個人番号に変わることがあります。しかし紛失前と同じ個人番号が再交付されるのが原則です。
【マイナンバーカード】を紛失したら再発行までにやること
マイナンバーカードを紛失した場合は、以下のリストを参考にして再発行手続きを行ってください。手続きから再交付されるまでには約3~4週間かかります。
紛失場所に関わらず
やること |
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必要なもの |
|
<個人番号カードコールセンター(全国共通ナビダイヤル)>
0570-783-578
平日8:30~22:00、土日祝9:30~17:30(年末年始除く)
※ナビダイヤルは通話料がかかります。
※IP電話等で繋がらない場合は、050-3818-1250におかけください。
<マイナンバー総合フリーダイヤル>
0120-95-0178
平日9:30~20:00、土日祝9:30~17:30(年末年始除く)
上記どちらも、マイナンバーカード(個人番号カード)の紛失・盗難によるマイナンバーカードの一時利用停止については、24時間、365日対応です。
マイナンバーカードを紛失したら悪用される可能性は?
先ほどの通知カードとは異なり、マイナンバーカードは顔写真が券面に記載されているため、単独で身分証明書類として使用することができます。また電子証明書機能がICチップに内蔵されているため、コールセンターに連絡をしてマイナンバーの持つカード機能を停止させることで、第三者による悪用から回避できます。
再発行申請中にマイナンバーを知る方法
再発行申請中にどうしてもマイナンバーを知りたいという場合には、住民票を取得しましょう。住民票には、本人が希望すればマイナンバーを載せてもらうことができます。
もしマイナンバーが変更になった場合の関連書類
先述したように、通知カードやマイナンバーカードを紛失しても、原則、個人番号自体は変わりません。しかし、仮に第三者による悪用が想定され、本人の請求または市区町村長の職権で、新しい個人番号に変わった場合は、以下の書類のマイナンバー(個人番号)を変更する必要が出てきます。
事業主に関係のある書類
- 所得税の確定申告書
- 消費税の確定申告書
など
従業員や取引先に関係のある書類
- 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
- 給与所得の源泉徴収票(税務署提出用)
- 退職所得の源泉徴収票(税務署提出用)
- 報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書不動産の使用料等の支払調書
など
まとめ
通知カードやマイナンバーカードを紛失した場合の再発行までの流れは、下記のとおりです。
- 【通知カード】警察に遺失届を出して受領番号を控える(外出先で紛失した場合のみ)
- 【通知カード】市区町村へ再交付申請の手続きをとる
- 【マイナンバーカード】コールセンターに一時利用停止を依頼する
- 【マイナンバーカード】警察に遺失届を出して受領番号を控える
- 【マイナンバーカード】市区町村へ再交付申請の手続きをとる
これを理解しておけば、通知カードやマイナンバーカードを紛失した場合でも落ち着いて対応することができます。店舗経営者であれば、従業員が紛失したとしても何の心配もなく対処できますね。
※この記事は公開時点、または更新時点の情報を元に作成しています。
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この記事を書いた人
Airレジ マガジン編集部
自分らしいお店づくりを応援する情報サイト、「Airレジ マガジン」の編集部。お店を開業したい方や経営している方向けに、開業に向けての情報や業務課題の解決のヒントとなるような記事を掲載しています。
中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)
起業コンサルタント(R)、税理士、特定社労士、行政書士、CFP(R)。起業コンサルV-Spiritsグループ/税理士法人V-Spirits代表。年間約200件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト 「DREAM GATE」で6年連続相談数日本一。「一日も早く 起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」など、起業・経営関連の著書・監修書多数。http://v-spirits.com/