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プレオープンとは?目的やメリット、成功のコツを徹底解説!

穂坂 光紀(ほさか みつのり)税理士

プレオープンの様子

新しいお店をオープンする前に「プレオープンするとよい」と聞いたことがあるかもしれません。プレオープンでは、実際にお客さまを招待し、接客やサービスを事前に行うことで多くの気づきを得ることが可能です。この記事ではプレープンを行う目的やメリット、プレオープンを成功させるためのコツを詳しく解説します。

この記事の目次

プレオープンとは?

プレオープンとは、「pre(前の)」という英語から来ている言葉で、正式な開業前に試験的に行う仮の営業のことです。プレオープンに対し、正式な開業は「グランドオープン」と呼びます。

プレオープンと似たものに「レセプション」というものもあります。これはお世話になった方やメディアなどに対する、グランドオープン前のお披露目の場といった意味合いがあります。

プレオープン、レセプション、グランドオープンの違い

プレオープンでは何をする?

プレオープンでは、実際のグランドオープンを想定してサービスの提供や従業員の配置、仕入れ、料金の設定などを最終調整します。いくら準備万端と思っていても、実際に営業してみると必ずといっていいほど計画やイメージとの違いが出てきます。その違いを調整する場がプレオープンです。グランドオープンしてから設備の不具合などが見つかると、開店早々に休業しなければいけない事態にもなりかねません。お客さまに実際に来店してもらい、スムーズに営業できるか、不具合はないか確認することが大切です。

また、開業前にお世話になった人や地域の人を招待することで、街になじみやすくなったり、事前の宣伝につながるといった側面もあります。

プレオープンの期間の目安は?

プレオープンは、実際にお客さまに入店してもらうわけですが、目的はオペレーションの最終確認と調整です。グランドオープンの直前に1日または2日間程度行うのが一般的です。なかには1週間以上プレオープンをする店舗もありますが、プレオープンの期間中でも仕入や人件費、店舗家賃などは発生します。資金的に余裕がない場合は、プレオープンでは重大な欠陥や不具合の確認に重点を置き、細かい調整はグランドオープン後に行うことも可能です。

プレオープンはやるべき?メリットとデメリットを確認

プレオープンは、あくまで開店準備が整ってからグランドオープンの日までの間に行うものです。店舗工事などの遅れにより開店準備に時間がかかっている場合は、無理してプレオープンをする必要はありません。

特にグランドオープンの日がすでに決定しており、チラシやSNSなどで告知している場合は、プレオープンのためにグランドオープンの日を変更するという事態は避けましょう。あくまで開店準備に余裕があってこそ行うべきものです。

ここからは、その前提のうえでプレオープンを行うメリットとデメリットをみていきましょう。

<プレオープンのメリット・デメリット>
メリット デメリット
従業員のオペレーションの最終確認ができる コストがかかる
宣伝効果が期待できる 失客やネガティブな口コミが広がる可能性がある
サービスの質を向上させることができる コンセプトがブレる可能性がある

プレオープンのメリット

従業員のオペレーションの最終確認ができる

お店のオープンに合わせてオープニングスタッフを募集する場合などは、特に従業員がそれぞれ何の仕事をするのか、どのように役割分担するのかといった確認作業が必要です。一般的にはオープンの1~2週間前からスタッフ教育を行いますが、それでも実際にお客さまにサービスを提供してみないと気付けないことも多くあります。プレオープンで実際にお客さまにサービスを提供しながらオペレーションの最終確認を行うことで、グランドオープンしてから混乱する事態を避けることができます。

宣伝効果が期待できる

プレオープンは、おもに自分の知り合いや仕事の関係者、独立開業であれば独立前にお客さまだった方、2店舗目以降であれば既存店でのお客さまなどに声をかけて行うことが一般的です。プレオープンに来てくれた人がお店の様子やサービス内容をSNSなどで広げることで、宣伝効果も期待できます。また自分自身もプレオープンの様子を積極的にSNSなどで発信することで、新たにお店がオープンすることをアピールできます。

サービスの質を向上させることができる

プレオープンで得たいのが、お客さまからの率直な意見やアドバイスです。「もう少しこうしてほしい」「こんなサービスがあったらもっといいのに」といった意見をグランドオープン前に知ることで、サービスの品質向上を図ることができます。プレオープン時には、「気になったことは何でも言ってください」と事前にアナウンスするだけでなく、アンケートを用意して参加者から確実に意見がもらえるようにしておきましょう。

プレオープンのデメリット

コストがかかる

プレオープンであっても、仕入れや人件費、消耗品や店舗の家賃などのコストは通常営業時と同じように発生します。プレオープンに来てくれた人に対して、プレゼントやグランドオープン後に使える特典などを用意する場合はさらにコストがかかります。

プレオープンは試験的な場なので、知り合いなどに声をかけた場合には、サービス料金を無料にしたり割引したりするのが一般的。試験営業の場と割り切るべきです。あまり初期費用に余裕がない人が無理してプレオープンを行うと、開業後に資金繰りに苦労するため、注意が必要です。

失客やネガティブな口コミが広がる可能性がある

プレオープンだからといって練習の場ではありません。サービスの質や従業員の対応があまりに悪いと、オープン前から失客したり、ネガティブな口コミが広がったりする可能性があります。もちろん、プレオープンの時点で問題があるということは、グランドオープンしてからも同じように感じるお客さまがいるということ。根本的な課題があるわけですが、特に知り合いや関係者以外をプレオープンで呼ぶときには細心の注意が必要です。

コンセプトがブレる可能性がある

プレオープンで寄せられた意見やアドバイスを受け入れすぎると、コンセプトがブレることがあります。広く声を集めつつも、実際に反映するかどうかは慎重に判断しましょう。プレオープンをやると決めてからいきなり本番を迎えるのではなく、ステップを知っておけば準備から開催まで慌てずに対応することができます。流れをおさえておきましょう。

プレオープンを企画する10のステップ

プレオープンをする10のステップを紹介します。 

STEP1.目的の明確化 

まず、プレオープンを行う目的を明確にします。例えば、スタッフのトレーニング、設備の最終チェック、サービスの改善点の発見などです。 

STEP 2.スケジュールの設定 

プレオープンの日程を決め、期間を設定します。通常、プレオープンは数日から1週間程度行います。 

STEP 3.招待客のリストアップ 

プレオープンに招待する人のリストを作成します。お世話になった人、メディア関係者、取引先、友人や家族などが一般的です。 

STEP 4.招待状の送付 

招待客に対して、プレオープンの招待状を送ります。メールや郵送、直接手渡しなど方法はさまざまです。 

STEP 5.事前準備 

プレオープンに向けて、店舗や設備の最終チェックを行います。必要な物品の手配やスタッフのトレーニングもこの段階で行います。 

STEP 6.メニューとサービスの確認 

提供するメニューやサービス内容を最終確認し、スタッフ全員が理解していることを確認します。 

STEP 7.プレオープン実施

プレオープン当日は、実際の営業と同じように運営します。

STEP 8.フィードバックの収集と分析 

プレオープン終了後、招待客やスタッフからのフィードバックを集めます。その内容を分析し、改善点を見つけます。 

STEP 9.改善の実施 

フィードバックをもとに、必要な改善を行います。メニューの変更、サービスの改善、スタッフの再トレーニングなどが含まれます。 

STEP 10.グランドオープンの準備 

すべての改善が完了したら、正式な開業(グランドオープン)の準備を進めます。マーケティングやプロモーション活動もこの段階で行います。

【業種別】プレオープンを成功させるためのコツ

ここからは業種ごとにプレオープンを行ううえで意識すべきポイントを確認していきます。共通する部分も多くありますが、各業態ならではのプレオープンを成功させるコツをみていきましょう。

レストラン、カフェなどの飲食店

特にお店のコンセプトに共感してくれる常連客を増やすために、お店の雰囲気やメニューの構成などを意識したプレオープンにしましょう。オープン後に来店してほしい客層に合ったお客さまをプレオープンで招待します。プレオープンでは、実際のオーダー方法や食事の提供時間を確認するとともに、お店のメニューの味を最終調整します。また、近年では特にSNSの重要性が増しているので、プレオープンの際に提供するメニューについても写真映えを意識するとオープン後のお客さまの反応も変わっていきます。

スーパー、雑貨店などの小売店

特に地域のお客さまを獲得するために、他店との差別化を図り、商品力や価格競争力を意識したプレオープンを行いましょう。プレオープン記念の商品や特別価格の商品などを用意し、グランドオープン前にチラシやSNSなどで告知することによって、一般のお客さまに知ってもらえるかがポイントです。また、スーパーなどではレジでのスムーズな会計ができないとお客さまの不満の原因にもなるため、プレオープン時にレジ周りのオペレーションを確認することが重要です。

美容院・ヘアサロンなどのサービス店

ほかの業種と違い、基本的に予約してから来店するサービス店。予約システムや顧客管理システムがスムーズに操作できるかを確認しましょう。また、施術スキルはもちろん、会話のロープレ、スタッフの連携も確認しておきましょう。

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まとめ

  • プレオープンはグランドオープン前に重大な欠陥や不具合を見つける試験の場
  • お店のタイプに合わせたプレオープンの戦略を持つことが大切
  • 開業準備が不安な方は開業支援サービスなどを活用する

実際にお店を始めてみると、想定していなかったアクシデントや不具合があらわれることが多くあります。グランドオープンをしてしまったあとで業務内容を変更するのは労力もかかり大変です。だからこそプレオープンなどを経て事前の準備をすることが大切です。第三者のアドバイスやサポートも受けながら確実に開業準備を進めましょう。

※この記事は公開時点、または更新時点の情報を元に作成しています。

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この記事を書いた人

Airレジ マガジン編集部

Airレジ マガジン編集部

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この執筆者の記事一覧

穂坂 光紀(ほさか みつのり)税理士

税理士法人 エンパワージャパン 代表税理士 1981年生まれ 横浜市在住

中小企業こそ日本を支える礎であるという理念から、持続可能な社会・持続可能な企業を創るための「中小企業のための財務支援プログラム」を実施することで強固な財務力を持つ優良企業に導く、中小企業の財務支援に専門特化した税理士事務所を運営するとともに、児童養護施設の児童から地域を支援する税理士へと導く「大空への翼プロジェクト」を行っている。共著「七人のサムライ」や執筆など多数。