自分らしいお店づくりを応援する情報サイト

Airレジ マガジン > 経営ノウハウ記事 > 人を雇用したらうまく助成金を受給!初めて利用する事業主のための基礎知識

人を雇用したらうまく助成金を受給!初めて利用する事業主のための基礎知識

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

人を雇用したらうまく助成金を受給! 初めて利用する事業主のための基礎知識

助成金という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。助成金は融資とは違い、基本的に返済しなくて良いお金です。活用すれば、有利に経営をしていくことができます。助成金とはどのようなものか、どのようにしたら受け取れるのか、注意点などをお伝えします。

この記事の目次

助成金とは?

助成金とは?

助成金とは、主に厚生労働省が管轄している雇用関係の助成制度です。正社員の雇用や女性や高齢者などの就業促進、社員の人材育成、処遇改善など、雇用に関する課題の実現に向けて取り組む事業者に対して、一定額を助成する制度です。

助成金の特徴

助成金には次のような特徴があります。

1.返済不要

助成金はもらえるお金です。原則として返済不要です。

2. 募集期間が長い

助成金は、国であらかじめ決められた予算がなくなるまで応募できます。逆にいうと予算がなくなったら受付終了となります。

3. 一定の要件を満たすことで、受給できる

あらかじめ定められた要件を満たすことで、一定額の助成が受けられます。例えばキャリアアップ助成金の「正社員化コース」では、半年間以上の有期契約として雇用した社員を、期限の定めのない正社員に転換し一定期間経過した場合などのケースで要件が満たされます。

4. あらかじめ金額が決められている場合が多い

ある条件を満たす人を雇用すると◯◯万円というように、金額が決まっているものがほとんどです。上記のキャリアアップ助成金正社員化コースでは一律57万円が助成されます。

5. 後から支払われる

助成金はお金を使った後、労働局にて書類や内容の確認作業が入り、問題がなければ受け取れるという後払い方式です。つまりは、助成金が受け取れるまでの間、最初に使うお金は、自分で用意しておく必要があります。

どのようにすれば受け取れるのか

どのようにすれば受け取れるのか

返済不要で大変魅力的な助成金ですが、どのようにしたら受け取れるのでしょうか。

従業員を雇ったら、きちんと社会保険や雇用保険に加入させる

当たり前のことですが、助成金をもらうには事業主として法律上の義務を果たしていなければなりません。社会保険や雇用保険に加入させる必要のある社員には、きちんと所定の加入続きを行いましょう。

要件を満たす

助成金ごとに設けられた要件があり、その要件を満たしている必要があります。例えば前述のキャリアアップ助成金正社員化コースの場合、雇用契約期間が6か月以上3年未満で契約している非正規社員を、期間の定めのない契約で正社員にします。その際5%以上の昇給をする必要があります。その正社員を6か月雇用することで要件が満たせます。

書類の整備、提出

助成金ごとに設けられた必要書類を準備します。キャリアアップ助成金正社員化コースの場合、キャリアアップ計画書、支給申請書を作成します。就業規則に正社員への転換規定がない場合には、就業規則を改定する必要があります。

書類が整ったら、事業所を管轄する労働局に書類を提出します。提出方法は、窓口に持参・郵送のどちらでも可能です。

注意点

  1. 助成金は最初に渡されるお金ではありません。受け取れるのは1年後などです。
  2. 手続きを怠れば受給できません。そもそも知らなければ受給できないのです。
  3. 同じ内容の助成金でも、要件が頻繁に変わることがあります。最新の情報を厚生労働省のホームページで確認しましょう。

まとめ

  • 助成金とは、正社員の雇用や女性や高齢者などの就業促進など、雇用に関する課題の実現に向けて取り組む事業者に対して、一定額を助成する制度である
  • 原則として返済不要で、一定の要件を満たせばもらうことができる
  • 助成金を受けるには、法律上の義務を果たしている必要がある。その上で助成金ごとの要件を満たし、書類を整備する必要がある
  • 助成金は後払いで受給には時間がかかる

助成金は原則として返済不要のお金が受給できる大変魅力的な制度です。処遇や待遇の改善、スキルアップ、従業員のモチベーション向上にも繋げることができます。うまく活用していきましょう。

※この記事は公開時点、または更新時点の情報を元に作成しています。

この記事を書いた人

中野 裕哲(なかの ひろあき)氏

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

起業コンサルタント(R)、税理士、特定社労士、行政書士、CFP(R)。起業コンサルV-Spiritsグループ/税理士法人V-Spirits代表。年間約200件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト 「DREAM GATE」で6年連続相談数日本一。「一日も早く 起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」など、起業・経営関連の著書・監修書多数。http://v-spirits.com/

集客から会計、仕入れまで。お店の業務に役立つAir ビジネスツールズ。