経済産業省が普及を推進するスマートレジ。大臣らがレジの実機を視察・体験
2026年4月30日、経済産業省が推進する「スマートレジシステム」の普及プロモーションの一環として、東京都墨田区で実機体験会および意見交換会が開催されました。
本記事では、当日の実機体験会の様子をレポートするとともに、現在国を挙げてスマートレジの普及を進めている背景や、今後の消費税率変更に向けて店舗事業者が知っておくべきポイントを解説します。
※本記事の内容は、2026年6月18日時点の政府における検討状況をもとに作成しています。今後の国会審議等により制度詳細が変更される可能性があります。
この記事の目次
赤澤経済産業大臣らがスマートレジの操作を体験
2026年4月30日、赤澤経済産業大臣および越智経済産業大臣政務官が、錦糸町商店街を視察しました。これは、高市総理大臣の「消費税率の変更に柔軟なスマートレジシステムの普及に早急に着手する」という指示を受けたものです。
当日は、全国商店街振興組合連合会(全振連)の山田理事長が経営する「山田家(人形焼店)」を訪問し、スマートレジの実機体験や意見交換を実施。あわせて、スマートレジシステム事業者3社による実機体験会が開かれ、『Airレジ』も本施策に賛同してデモンストレーションを行いました。
スマートレジの実機体験会では、越智大臣政務官や商店街の事業者の皆様が、実際にスマートレジシステムの操作や会計処理の流れを体感。タブレット型のレジを用いた直感的な操作性や、売上がリアルタイムに可視化される仕組みなど、ITに不慣れな現場でもスムーズに導入できる実用性を確認しました。
また、視察に伴う意見交換で赤澤大臣は、「補助金も活用し、スマートレジシステムの普及に向けて政府の先頭に立って積極的にアピールしていく」と明言し、さらなる普及に向けた協力を呼びかけました。

『Airレジ』について説明するスタッフ(画像出典:経済産業省HP)
そもそも「スマートレジ」とは?
スマートレジ(システム)とは、タブレットやスマートフォンなどの汎用機器をレジ端末として利用するモバイルPOSレジのことです。従来型のレジと異なり、会計だけでなく、売上の分析や在庫管理、顧客管理などをクラウド上で一元管理ができるのが特徴です。店舗内外でお店の状況を把握できるほか、日々の面倒なレジ締めや集計作業、分析などの時間を削減することができます。また、専用の大型POSレジを導入するのに比べ、初期費用や月額料金を抑えやすいのが魅力です。
なぜ今、国を挙げて「スマートレジ」を推進しているのか
政府が従来型の据え置きレジではなく、タブレットなどを利用した「スマートレジ」の普及を強力に推し進めている背景には理由があります。
消費税減税と施策終了後の「切り戻し」への柔軟な対応
現在検討されている消費税減税施策が実施された場合、店舗側はレジの税率設定を変更する必要があります。 その際、スマートレジであれば、システム改修の手間をかけず、オンライン上のアップデートやカンタンな画面操作のみで即座に新しい税率に対応できるため、店舗の負担を最小限に抑えることができます。また、仮に減税施策が一時的だった場合、施策終了後には元の税率への切り戻しを行う必要がありますが、スマートレジならこうした再変更にもスムーズに対応できます。
中小店舗の「生産性向上」と人手不足対策
社会的な人手不足が慢性化するなか、日々のレジ締めや売上集計、在庫管理にかかる業務的負担はこれまでも店舗経営の大きな課題とされてきました。
売上情報や顧客情報をクラウド上で一元管理できるスマートレジなら、これらの経理・集計業務を大幅に削減し、店舗の生産性向上に直結します。
変化に強い店舗づくりを
このように、レジは単なる「お会計の道具」から、税率変更や人手不足といった社会の波を乗り越えるための「店舗のインフラ」へと役割を変えつつあります。
本格的な制度変更が始まる前に、今のうちからレジ環境の見直しや切り替え検討を進めておくことが重要です。
スマートレジが補助金の「優先採択」対象へ
こうした政府の推進姿勢は、実質的なコスト支援の強化にも表れています。
経済産業省は2026年6月15日、「スマートレジシステムの普及に向けた取組をさらに加速させる」と発表し、「デジタル化・AI導入補助金」において、スマートレジシステムの導入申請を優先採択(審査での加点措置)とすることを明言しました。初期費用がネックで切り替えを見送っていた店舗にとって、今は手厚い支援を受けながらレジ環境をアップデートできる絶好のタイミングとなっています。
消費税率変更に備える。従来型レジとスマートレジの比較
前述のとおり、スマートレジは将来の税率変更や元の税率への切り戻しにも柔軟に対応できるのが特長です。では、従来型レジのままだといざ制度が変わった際にどのような負担が発生するのでしょうか。
従来型レジ
従来型の専用機(据え置き型レジなど)では、新しい消費税率が適用されるたびに専門業者の手配や物理的な改修が必要となり、改修コストや一定の対応期間が発生するリスクがあります。
スマートレジ
一方でスマートレジであれば、クラウド経由のアップデート等により低コストかつスピーディーに税率変更を完了できます。さらに現在であれば「デジタル化・AI導入補助金」などを活用して初期費用を抑えることも可能です。
両者を表にまとめると下記のとおりです。
| 比較項目 | 従来型レジ(据え置き型・専用機) | スマートレジ(Airレジなど) |
|---|---|---|
| 税率変更の対応方法 | 専門業者の訪問作業や、物理的なシステム改修が必要になるケースがある | クラウド経由で一括アップデート。店舗側は画面のカンタンな操作のみで即時反映が可能 |
| 導入・移行コスト | 機器の買い替えや改修に数万〜数十万円単位の費用と時間がかかる場合がある | 手持ちのタブレットやスマートフォンを活用でき、初期費用・月額費用を抑えて導入できる。加えて、「デジタル化・AI導入補助金」など支援策を受けられる場合がある。 |
| 施策終了後の「切り戻し」対応 | 減税時と、減税期間終了後に元の税率に戻す際の「2回」にわたり改修の手間やコストが発生する懸念がある | 期間や税率の種類を問わず、いつでも店舗側で柔軟に設定変更が可能 |
※本表は一般的な傾向を比較したものです。実際の機能、税率変更の手順、および導入・移行にかかる費用などは、ご利用になる製品やサービス、ご契約内容によって異なります。
Airレジならボタンひとつでカンタン税率変更

0円でカンタンに使えるPOSレジアプリ『Airレジ』なら、法令の施行にあわせてアップデートされるため、将来の減税や新たな税率の追加などにも柔軟に対応可能です。
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まとめ
- 政府は消費税率変更や人手不足への対策として、スマートレジの普及を強力に推進している
- スマートレジは、将来の税率変更や元の税率への切り戻しにも柔軟かつ低コストで対応できる
- 関連補助金でスマートレジ導入が優先採択の対象となり、今は低コストで切り替える絶好の機会である
消費税率の変更や人手不足といった課題は、一見店舗にとって負担ではありますが、同時に、業務効率化(デジタル化)に踏み出す良いきっかけでもあります。本格的な制度変更が始まる前に、手厚い補助金なども活用しながらレジの見直しや切り替え検討を進めておくことが、安心な店舗運営に繋がるでしょう。
『Airレジ』では引き続き、国の政策動向や環境の変化を踏まえ、店舗経営者の皆様の業務効率化とスムーズな店舗運営を全力でサポートしてまいります。
※この記事は公開時点、または更新時点の情報を元に作成しています。
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この記事を書いた人
Airレジ マガジン編集部
自分らしいお店づくりを応援する情報サイト、「Airレジ マガジン」の編集部。お店を開業したい方や経営している方向けに、開業に向けての情報や業務課題の解決のヒントとなるような記事を掲載しています。