お店の「プレオープン」とは?効果と8つの企画ステップ
植竹 剛(うえたけ つよし)店舗コンサルタント
もうすぐ開店というときにプレオープンをすると良いと聞いたけれど、いまいちどういうことかよく分からずに悩んでいませんか? そんなあなたのために今回はプレオープンイベントを企画する意味や役割、期待できる効果を解説していきます。プレオープンイベントを企画すれば正式オープン後の集客に弾みをつけることができるだけでなく、スタッフがオペレーションの練習をすることができるといったメリットを得ることができます。
この記事の目次
プレオープンとは?
そもそも本来のプレオープンは、開店前に行う試験的な営業を意味します。正式開店の前にプレオープンイベントを企画することで実践的なオペレーションをすることができ、正式開店初日からスムーズな営業を行うことできるようになります。
またプレオープンイベントでは、開業前にお世話になった方々を招待客として招き、感謝の気持ちを伝えることもできます。お世話になった方々やお得意様だけでなく地域の一般客も招待することで、開店することを大々的にアピールすることができるのです。
プレオープンで期待できる効果
プレオープンを企画することで、3つの効果を期待することができます。
- 正式開店後の集客に弾みをつける
- 看板商品の磨きをかけることができる
- ピークタイムのオペレーションのシミュレーションができる
正式開店後の集客に弾みをつける
プレオープンイベントに参加した人は、招待された特別感をアピールするために、
- 知人との会話でプレオープンイベントのことを話題にする
- SNSに投稿する
といった行動を起こすことが予測できます。これらの行動をきっかけに口コミが拡がり、招待客が中心となってお店の認知度を広げる効果を期待することができるのです。
看板商品の磨きをかけることができる
一番力を入れたいメニューを振る舞い、実際の感想を聞くことでさらに磨きをかけることができます。また、スタッフのランニングオペレーションのロールプレイができ、反省を踏まえて改善することもできます。不足点や改善点を正式開店までに解消しておけば、余裕をもって本番に臨むことができるようになります。
ピークタイムのオペレーションのシミュレーションが出来る
オーダーが殺到する忙しい時間帯に、どのようなオペレーションで大量の注文をさばくことができるかは、実際に経験してみないとわかりません。正式開店前にピークタイムのオペレーションを体験しておくことで、本番も焦らずに落ち着いてオペレーションできるようになります。
プレオープンを企画する8つのステップ
プレオープンを企画するためには8つの手順があります。順番にみていきましょう。
1.日にちを決める
プレオープンの日にちは、開店前日~開店1週間前を目安に設定しましょう。
2.招待客を決める
宣伝効果の高い人や感謝の気持ちを伝えたい人を中心に構成しましょう。
- 取引先
- 友人/知人
- お店に興味がある人
特に、開業前からSNSでフォローをしている人やSNSやウェブでの発信力が高い人を呼ぶのも効果的です。
3.メインイベントや参加特典の企画する
飲食店の場合は、
- メインイベント:看板メニューを含むコースの提供
- 参加特典:参加費無料、次回来店●%OFFクーポン等
とするのがよいでしょう。
小売店の場合は、
- メインイベント:特になし(通常オープン)
- 参加特典:記念品プレゼント、スパークリングワイン1杯等
のように企画してみましょう。
4.招待する
- 開催日時
- 場所
- 内容/特典
などの開催内容で、「ご来店いただけるのを心よりお待ちしております。」といったメッセージを添えて招待しましょう。チラシを作成する場合はこちらの記事が参考になります。
チラシデザインの成功法則が知りたい!反響を呼ぶチラシ作成の3のコツ
5.オペレーションを考える
看板メニューをスムーズに提供できるように、配置や順番などを念入りにシミュレーションしておきましょう。ロールプレイングの方法はこちらの記事をご覧ください。
接客のロールプレイング(ロープレ)とは?準備から実践まで徹底解説
6.プレオープンのリマインドをする
プレオープン前日に開店前の雰囲気を盛り上げるような一文を添えることで、招待客の参加率を上げることができます。SNSを活用した集客方法はこちらの記事を参考にしてみてください。
多様化してきた宣伝活動方法。特徴を知り、使うことで集客率アップ?
7.プレオープン実施
本番さながらにオペレーションすることを心がけましょう。
8.事後:プレオープンの様子をレポート
プレオープンを開催した様子や反響をSNSやブログで掲載しましょう。情報のシェアや興味喚起を狙うのが目的です。
まとめ
プレオープンイベントの内容は、以下のようにまとめることができます。
- プレオープンは、開店前に行う試験的な営業のことである
- プレオープンには、【正式開店後の集客に弾みをつける】【看板商品の磨きをかけることができる】【ピークタイムのオペレーションのシミュレーションができる】という3つの効果を期待することができる
- プレオープンイベントは本文で紹介した8つの手順を参考にして企画する
もしプレオープンイベントを企画しなければ、ぶっつけ本番で開店初日を迎えることになります。あれこれシミュレーションするよりも実践したほうが本番当日の不安を解消することができるでしょう。また、正式開店に向けた集客に弾みをつけることもできるため、企画しない手はありません。これらの情報をもとに、あなたもプレオープンイベントを企画してみませんか?
※この記事は公開時点、または更新時点の情報を元に作成しています。
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この記事を書いた人
Airレジ マガジン編集部
自分らしいお店づくりを応援する情報サイト、「Airレジ マガジン」の編集部。お店を開業したい方や経営している方向けに、開業に向けての情報や業務課題の解決のヒントとなるような記事を掲載しています。
植竹 剛(うえたけ つよし)店舗コンサルタント
1971年、東京生まれ。株式会社チームのちから代表取締役。実家が菓子業で、4歳より接客を始める。大学卒業後、株式会社ロッテリア入社。店長を経て店舗経営コンサルティング企業へ転職。業績立て直し専門コンサルタントとして、100店舗以上を経験。人材による業績向上を提唱している。『「できる店長」と「ダメ店長」の習慣』(明日香出版社刊)、『店長養成道場』(日経BP社刊)を上梓。https://team-chikara.com/