自分らしいお店づくりを応援する情報サイト

Airレジマガジン > 経営ノウハウ記事 > 自分のお店を開きたいと思っている人向け!「開業目的」を考えよう

自分のお店を開きたいと思っている人向け!「開業目的」を考えよう

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

「自分のお店を持ちたいけど、なかなか決断できない・・・」。そんな方は、なんのために開業するのかじっくりと時間を取って考えたことがありますでしょうか?この部分があいまいなまま進んでしまうと、ちょっとでも困難な出来事が起こったときに心が折れてしまったり、事業そのものがぶれてしまったりと、失敗の一因にもなりかねません。この記事では、開業目的を突き詰めて考える方法を紹介します。開業を決断するために、まずは一本スッと筋が入った目的をはっきりとさせましょう。

この記事の目次

開業の動機、目的を突き詰めて考えよう

「どんなことをする会社を作ったら良いでしょうか?」、「いま、どんなビジネスが一番儲かっていますか?」。こんな起業相談を受けることがあります。社長になりたい、お金儲けがしたい、そんな気持ちから開業を目指すという方もいるでしょう。ただ、多くのライバルの中で勝ち残っていくためには、開業の動機や目的を十分に整理して認識し、「理念」にまで高めることが重要です。

試しに、頭の中で自分に問いかけてみてください。

「あなたは何のために開業したいのでしょうか。」

  • 食っていくためにやむなく
  • 家族を養っていくためには致し方ない
  • もう転職できる年齢ではないから
  • お金儲けがしたい

このような答えだけが頭に浮かんだという方は、要注意です。 それだけが開業の動機、目的だとしたら、少し弱いかもしれません。

例えば、あなたがこれから生命保険に入ることを検討するに当たり、保険営業マンのAさんとBさん、どちらから保険に加入するか迷っていたとします。 保険料や条件面、会社の信用などもほぼ同じ。非常に迷います。そこで、こんな質問をぶつけてみることにしました。

「あなたは何のために保険営業の仕事をしていますか」

Aさんの答え:「キツいですが、家族を養っていくためには仕方ありませんね。やればやるだけ収入も増えますから。将来的に何か儲かるビジネスがあれば、そちらをしたいと考えています。」

Bさんの答え:「お客様のご家族がずっと幸せに暮らせるように良い提案をして、結果、私も収入になる。とてもやりがいを感じています。これが私の天職かもしれません。今後も良い提案ができるように日々、勉強を続けています。」

あなたはどちらの営業マンから保険に入りたいですか?

開業するお店についても同じです。何を目指して、どんな理念があるのかをとことん考えてみましょう。お客様や従業員から見て、魅力的と思える理念にまで高める必要があるのです。

限られた残りの人生の時間を何に使うのか

開業の目的を考えるということは、

「あなたは人生の残りの時間を使って何を実現したいのか」

という質問にも置き換えられます。例えば、引退の年齢が65才として、今、30才であれば、あと35年です。40才であれば、あと25年、今50才だとしたら、あと15年です。

  • この短い期間で何を目指し、何を達成しますか?
  • 何を成し遂げたいのですか?
  • 社会に貢献するとしたら、何をもって貢献しますか?
  • お金儲けをしたら、何に使うのですか?
  • 誰を幸せにしたいのですか?
  • どんな自分になりたいのですか?

とことん突き詰めて考えましょう。

開業の理念を考えよう

「何のために開業したいのか。何を達成したいのか」

これは、カッコつけていうならば、「理念」です。遠回りのようですが、非常に重要なことです。

先ほどの事例でも感じたと思いますが、スッと一本、筋の通った理念がある場合は、お客様にも世間にも伝わります。「この人から買おう!」と思ってもらえます。開業後も周りにいろいろな協力者があらわれ、すべてのものごとが良い方向に回転していきます。

また、理念があるとないとでは、開業してからの自分のモチベーションも全く違います。理念がはっきりとしていれば、多少のツライことがあっても耐えられるし、常に前向きに明るく取り組むことができるはずです。

強みを生かすことが成功への近道

とはいえ、いきなり開業の理念を考えろといわれても困る、そんなのすぐに見つからないよという方もいるのではないでしょうか。そんなとき、もう一つの出発点とできる基準としては、

「自分にできることはなにか」

です。

まずは自分の棚卸し(自己分析)をしてみましょう。生まれてから今に至るまでの自分の人生や経験を年表のようにざぁっと書き出すのです。形式は何でも構いません。箇条書きでも良いです。

それを見ながら

  • 今までの人生で経験してきたこと
  • 自分が持っている属性、スキル、資格、性格など
  • 自分が持っている人脈
  • その他(好きなこと、趣味、特技など)

を書き出していきましょう。

そして、その中で気になる言葉を確認します。出現するキーワードの中からあなたの強みを発見しましょう。

例えば、

  • 働く女性にしかわからないことがある
  • 50代の人生経験豊富な自分には、若者にはない説得力がある
  • 大好きなスープカレーについてなら、誰にも負けない知識がある
  • 飲食店での接客技術にはかなりの自信がある
  • 人脈が広く、それをつなげることが得意だ

などです。

このような要素があなたの強みを構成することになります。
その強みを生かした起業・独立が、成功への近道です。

まとめ

  • なんのために開業したいのか、動機、目的を突き詰めて考えよう
  • 人生の残りの時間を使って何を実現したいのかを考えてよう
  • 開業の理念がしっかりと定まれば、経営の全てがうまくまわっていく
  • 強みを生かすことが成功への近道。自分ができることは何かを考えよう

いかがでしたか?「そんなことまで考えたことなかった!」と、いう感想をお持ちの方も多いのではないでしょうか。開業の理念がはっきりとしていれば、軸がブレていない素晴らしいビジネスとなる可能性があります。これを機に、じっくりと考え、お店の成功に向けて準備を進めていきましょう。

※この記事は公開時点の情報を元に作成しています。

メールにて「経営お役立ち冊子」のダウンロードリンクをお送りします。

この記事を書いた人

中野 裕哲(なかの ひろあき)氏

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

起業コンサルタント(R)、税理士、特定社労士、行政書士、CFP(R)。起業コンサルV-Spiritsグループ/税理士法人V-Spirits代表。年間約200件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト 「DREAM GATE」で6年連続相談数日本一。「一日も早く 起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」など、起業・経営関連の著書・監修書多数。http://v-spirits.com/

集客から会計、仕入れまで。お店の業務に役立つAirシリーズ。