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Airで、商いの未来を変える。その現在地とは? ――「Airレジカンファレンス2018」レポートvol.1

三輪大輔(みわ だいすけ)編集・ライター

去る1月30日、渋谷ヒカリエ9階で「Airレジ カンファレンス 2018」が開催されました。Airシリーズの1年間の軌跡や新たなサービスなどが発表された同カンファレンス。実際にサービスを体感できる「見て、試して、相談できる、テーマ別タッチ&トライ」というコーナーも設置されたとあって、たくさんの参加者の方が会場に詰め掛けました。

この記事の目次

レジは、Airレジ。Airレジの4年間の歩み

カンファレンスのオープニングを彩ったのは、基調講演です。リクルートライフスタイル ネットビジネス本部グローバルソリューション事業ユニットの大宮英紀氏と同社ネットビジネス本部 Air事業ユニット ユニット長の山口順通氏の2人によって、「Airレジのこれまで」と「Airレジのこれから」についてスピーチがありました。今回は、「Airレジのこれまで」で登壇した大宮氏の話をレポートします。

冒頭、同氏は、Airレジの存在意義について、次のように話しました。

「昨年11月で、Airレジは4周年を迎えました。シンプルでカンタン、スマート、そして誰でも手が届く。そんな信頼できるパートナーになりたいという思いを胸に、立ち上げから現在に至るまで、私たちはAirレジを作り、改善し、提供してきました。昨年末までに、318,000件を超える方々に選んでいただいています。Airレジは、いまもっとも選ばれるPOSレジアプリ、利用店舗数No.1のPOSレジアプリです。多くの皆さまのお蔭で、Airレジは、この4年間で大きな成長を遂げることができました」

そして、カンファレンスの内容は「Airサービスの今」と「Airレジ サービスカウンターの今」に移り、Airシリーズの現在地をひも解いていきます。Airサービスとは、「Airレジ」と「Airペイ」、「モバイル決済 for Airレジ(※1)」、「Airウェイト」、「Airリザーブ」、「POICHI for Airレジ(※2)」などから成り立つサービス群です。同氏は、具体的な数字を示しながら、各サービスの導入が店舗にもたらしたインパクトを明らかにしていきました。

※1:「モバイル決済 for Airレジ」は「Airペイ QR」に名称変更しました。
※2:「POICHI for Airレジ」は「Airペイ ポイント」に名称変更しました。

カードも電子マネーも使えるおトクな決済サービス「Airペイ」

Airペイは、クレジットカードと交通系電子マネー、電子マネーによる決済をiPadまたはiPhoneとカードリーダー1台でできるサービスです。およそ2年前にリリースされて以来、サービスを拡充し続け、主要国際ブランドのクレジットカードがすべて利用できるまでに成長。さらに、「Suica」や「PASMO」などの9種類の交通系電子マネーや「Apple Pay」と「iD」、「QUICPay」といった電子マネーにも当時業界初で対応しました。

「導入の決め手」で一番多いのは「決済手数料が低い」という理由です。一方、「導入してよかったこと」は「売上アップしたこと」が回答者の7割を占めて、一番となりました。売上が伸びる理由は、いくつかあります。例えば、お客様が求める支払い手段に幅広く対応したことで販売機会を失わなくなったり、現金を気にせずに買い物ができるのでお客様の購入点数も増えたりするなど、要因は店舗によって様々です。

この1年で、Airペイの取扱額導入店舗数 は15倍に増えました。現在、政府はキャッシュレス社会の実現を推進中です。キャッシュレス比率を現在の20%から10年後には40%に引き上げることを目標としています。今後、さらに利便性を追求して、Airペイもこの社会の変化をサポートしていきます。

訪日外国人を呼び込む決済サービス訪日外国人を呼び込む「モバイル決済 for Airレジ(※1)」

モバイル決済 for Airレジ(※1)は、「Alipay(支付宝/アリペイ)」や「LINE Pay」などのモバイル決済に対応したサービスです。およそ2年前、中国で5.2億人が使用するAlipayと連携し、サービスを開始。その後、対応する決済サービスを増やし続け、今春にはNTTドコモが提供しているスマートフォン決済サービス「d払い」にも対応する予定です。

Alipayを利用できると、訪日中国人の平均単価が2.6倍もアップするというデータがあるなど、モバイル決済 for Airレジ(※1)は、店舗に導入するだけで、売上の向上に貢献できます。現在、JR東日本の主要駅に併設されている「アトレ」の1,600近くのショップやワタミ株式会社が展開する4業種216店舗などに導入済です。そして2018年2月8日からは、銀座エリア最大級の商業施設「GINZA SIX」の店舗で順次導入されます。

モバイル決済 for Airレジ(※1)は、Alipay導入法人数No.ナンバー 1のサービスに成長しました。この1年で、取り扱い額 も16倍に増えています。今後、先行して導入が進んでいる小売業や商業施設だけでなく、飲食業や宿泊業、理容業などの業界にもサービスを広げていくつもりです。

※1:「モバイル決済 for Airレジ」は「Airペイ QR」に名称変更しました。

ポイントがカンタンにはじめられる販促支援アプリ「POICHI for Airレジ(※2)」

POICHI for Airレジ(※2)は、ひとつの端末で複数のポイントサービスをカンタン簡単 に導入できるアプリです。およそ1年前、「Tポイント」と「Ponta」の取り扱いからサービスを開始し、現在は「WAON」を加えた3つのポイントサービスに対応しています。使い始めるのがカンタンで、スムーズに使いこなせる。ブランド力のあるカードが使えると、お客様からの信頼が増す。そういった声が利用店舗から挙がってきています。

靴の大型専門店チェーン「シューマート」では、これまで地域密着型の共通ポイントカードを使用していました。しかし、2018年2月5日から、さらなるサービス向上のため、POICHI for Airレジ(※2)を全36店舗に順次導入していきます。

この1年で、POICHI for Airレジ(※2)を使った会計金額は20倍以上も増えました。今後、新たなポイントにも対応して、さらなるサービスの拡充を目指していきます。

※2:「POICHI for Airレジ」は「Airペイ ポイント」に名称変更しました。

3つの決済・ポイントサービスの導入メリット

Airペイ」と「モバイル決済 for Airレジ(※1)」、「POICHI for Airレジ(※2)」を導入すると、幅広いサービスの利用が可能になります。しかも、1つの決済端末とスマートデバイスを用意して、アプリをダウンロードすれば使い始めることができるので、導入までのプロセスもシンプルです。

大宮氏も、3つのサービスに関する話を次のように締めくくった。

「これらのサービスは、支払い手段に応じて、機器をそろえる必要がありません。直感的な操作で誰でも使えるため、スタッフに使い方を教えるといった手間や面倒から解放されるでしょう。Airレジと連携すれば、決済からPOSレジまで、1つのスマートデバイスですべて完結します。煩雑になりやすい会計カウンター周りもスッキリとシンプルになるのではないでしょうか」

※1:「モバイル決済 for Airレジ」は「Airペイ QR」に名称変更しました。
※2:「POICHI for Airレジ」は「Airペイ ポイント」に名称変更しました。

集客と接客に効く予約台帳アプリ「レストランボード」

レストランボードは、0円からカンタンに利用できる予約台帳アプリです。テーブル管理や予約管理、顧客管理などで集客をサポートし、メッセージ配信やホームページ作成、ネット広告配信といったオプションで集客の機会を広げます。さらにAirレジと連携すると、まるで1つのサービスのように便利に使うことができるでしょう。

とある店舗では、これまでホワイトボードで予約を管理していました。しかし、レストランボード導入後、ミスがなくなり予約導線も変化。すべて電話予約だったのが、WEB予約が4割を占めるまでになりました。また、繁忙期に電話で予約応対をする必要がなくなり、自分たちのペースで対応ができるようになっただけでなく、集計の必要もないため早く帰れるようにもなったそうです。

昨年9月時点で、レストランボードの導入点数は16,000件を超えました。ホットペッパーグルメをはじめ、そのほかのサービスとの連携をさらに促進させながら、集客と接客の2点を強化していきます。

待ちの不満を解決する受付管理アプリ「Airウェイト」

Airウェイトは、受付業務を解決する受付管理アプリです。受付をスマートにするのはもちろん、分析機能で課題の見える化も実現しました。そうしたデータを活用すれば、業務改善や接客レベルの向上、商品開発などに役立てることができます。来店するお客様の集客支援サポートもできるので、今後、活躍の幅はさらに広がっていくでしょう。

「HIS ラゾーナ川崎店」ではAirウェイト導入後、データの活用を通して、成約率が向上したり、魅力的な新商品が開発できたりしました。受付をスムーズにするだけでなく、業務改善や売上向上にも貢献できるサービスに進化しています。

予約管理をシンプルにするWebサービス「Airリザーブ」

Airリザーブは、カンタンに予約を一元管理できるシステムです。昨年、金融機関ならではの高いセキュリティー基準を満たし、横浜銀行に導入されています。同行では、働いている現役世代との関係性を深めるため、土日に営業を行うことを決断。その実現のため、Airリザーブを導入し、普段来店しない方が足を運んでくれるようになっただけでなく、接客レベルも向上しました。

Airレジ サービスカウンターが果たした役割

続いて、カンファレンスは「Airレジ サービスカウンターの今」に移ります。大宮氏は「Airレジ サービスカウンターは、大手家電量販店のビックカメラさんとだから実現しました」というと、その役割について、こう説明しました。

「2年前、業界初の試みとして、Airレジ サービスカウンターがオープンしました。Airレジを含む4つのサービスを直接見て、試して、相談した上で、機器の購入や軽減税率の相談まで行える場所です。しかも、トレーニングを受けた専門の 販売員が対応をしているので、お客様のニーズにあったきめ細やかな対応ができます。現在、全国の主要都市をはじめ、29カ所に出店中です」

サービスカウンターに来店される時期は、4人中3人がオープンまで1カ月を切ったタイミングです。レジをどうしようかと悩んで、お店のオープン間際に来店し、使い勝手や費用感などを直接相談しながら決める方が多くいます。

この1年で、Airレジ サービスカウンターの認知度は向上。店頭で接客したお客様の数は1.6倍伸びて、機器の購入やサービスの契約数は1.9倍も成長しました。今後、取り扱いサービスを増やしていって、より総合的に提案ができるように進化をさせていくつもりです。

業務を革新させる3つの新しいサービス

Airレジのこれから」では、3つの新サービスが紹介されました。それが「Airメイト」と「Airシフト」、「Airレジ ハンディ」です。その中の「Airシフト」の詳細について、引き続き大宮氏が説明します。

やりとりも作成もラクになる「Airシフト」

毎月24時間、営業日にして3日。株式会社坂乃ダイニング様が展開する店舗では、シフトの作成にこれだけの時間がかかっていました。シフトを作成しているのは、マネージャーです。しかし、マネージャーは、シフト作成やシフト調整だけでなく、営業日報やスタッフ指導、販促見直し、ネット対応、クレーム対応など、幅広い業務をこなさなければなりません。

基本的にシフトは、下記のような流れを経て、作成・管理・調整がされています。

具体的に、シフト作成の方法を見ていくと、現場ではコミュニケーションアプリのLINEを使用して、管理は紙で行っている店舗が多く見受けられます。

しかし、シフトの作成だけでも一苦労です。毎月・毎週、同じタイミングでスタッフにメッセージを配信したり、受け手が協力してくれやすいように絵文字などで文面を柔らかくしたり、テキストで書かれた希望を紙に写したり、提出していないスタッフに催促したりと、 実に様々な業務が行わなければなりません。しかも、苦労の末、やっとシフト表が完成しても、急な休みが出たりすると、また調整が必要です。人手が足りるか心配をしたり、スタッフからの返信が遅くてモヤモヤしたりと、肉体的な負担だけでなく、精神的な負担も増していきます。ただ、負担を感じているのは、シフト作成者だけではありません。スタッフもメッセ-ジの返信や依頼の断りなどに負担を感じています。

こうした例は、数多く見受けられます。シフト作成とやり取りにかかる時間は、平均15時間。そのうち84%がコミュニケーションにかける時間が占めます。そうした悩みを解決するツールが、コミュニケーションも作成もカンタンでシンプルになるAirシフトです。

Airシフトが実現させた、シフト管理の新しいカタチ。

Airシフトの特長は、大きく3つあります。

最大の特徴は、「シフトボード」と連携すると、スタッフとのやり取りがスムーズになることです。シフトボードとは、スタッフ向けのバイト管理アプリで、これまでに280万ダウンロードされています。簡易な給与計算やシフトの管理ができるとあって、現在、15歳から34歳のパート・アルバイト就労者の2人に1人が使用しているサービスです。

「2017年3月総務省統計局労働力調査」(15〜34歳のアルバイト・パート374万人)を参考、本アプリユーザー6,000人のデータを基に算出

しかし、これまでバイトのシフト管理はシフトボードを使う一方で、シフトの調整に必要な連絡はLINEなどのツールを使っている方がほとんどでした。そこで今回、シフトボードに「シフト調整機能」が加わります。シフト管理から給与計算、シフト調整が一貫して行えれば、スタッフはもちろん、シフト管理者にとっても作業が大幅に軽減されるでしょう。

例えば、シフト作成者が、ある日のシフトに入れるスタッフを募集すると、即時にスタッフに通知が飛びます。スタッフは情報を確認し、もし入れる場合は「引き受ける」というボタンをクリックすれば、シフトが確定。自動で内容を反映してくれるので転記ミスはもちろん、定型文でやりとりするため、メッセージを考える必要もありません。また、クラウド上にデータが集まるので、最新のシフトがどこからでも、誰でも確認できます。

現在、AI(機械学習)を活用したシフト作成機能を開発です。過去の実績や手直しなどを踏まえた上で、最適なシフト案を作成。使えば使うほど、さらに最適なシフトが作成されるという仕組みです。

Airシフトは、今春から順次サービスを提供していきます。

 

(vol.2に続く)

Airレジのさらなる進化を象徴する2つの新サービス ――「Airレジカンファレンス2018」レポートvol.2

※この記事は公開時点の情報を元に作成しています。

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この記事を書いた人

三輪大輔(みわ だいすけ)氏

三輪大輔(みわ だいすけ)編集・ライター

フリーランスの編集・ライター。医療雑誌の出版社で編集・ライター業務に従事した後、医療系求人媒体の編集を経て、フリーランスに転身。現在、「月刊 飲食店経営」で編集委員を務める傍ら、幅広い媒体で執筆活動を行う。

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