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国民年金を年末調整するには?おさえておくべき3つのポイント

Airレジマガジン編集部

従業員を雇用している場合は経営者が年末調整を行う必要があります。しかし従業員が支払った国民年金をどのように対応すればよいのかわからず困っている経営者の方もいらっしゃると思います。そこで今回は国民年金を年末調整する方法を解説します。2年前納という特殊な国民年金の対応方法も合わせてご紹介します。これで年末調整を正しく計算してスムーズに終わらせることができます。

この記事の目次

国民年金を年末調整するってどういう状況?

国民年金を年末調整するケースには下記のような状況が考えられます。

  1. あなたの店舗が強制適用事業者でも任意適用事業者でもない場合に従業員が国民年金を支払ったケース
  2. あなたの店舗が強制適用事業者もしくは任意適用事業者で入社前に従業員が自分で国民年金を支払ったケース

強制適用事業者とは従業員を5人以上雇っている法人や個人事業主です。強制適用事業者に当てはまる場合は国民年金ではなく厚生年金を給与から差し引いて納付することが義務付けられています。任意適用事業者とは強制適用事業者に当てはまらないけれど日本年金機構に申請して適用事業者になることをいいます。

1のケースは強制適用事業者ではないため従業員が自分で国民年金を納めています。従業員が支払ったすべての国民年金を年末調整する必要があります。

2のケースはたとえ年の途中から雇用したとしてもその従業員を雇用する前の情報も一緒に年末調整をしなければなりません。たとえば7月から雇用し始めた従業員が1月から6月まで自分で国民年金を納めていた場合は下記の2種類をまとめて年末調整します。

  • 1月から6月までに従業員が支払った国民年金や国民健康保険料など
  • 7月から12月までに従業員の給与から引いた健康保険料と厚生年金保険料、雇用保険料など

国民年金を年末調整するために必要な書類は?

国民年金を年末調整するために必要な書類は下記の2種類です。

  • 給与所得者の保険料控除申告書
  • 社会保険料(国民年金保険料)控除証明書

それぞれの書類のポイントを解説していきます。

給与所得者の保険料控除申告書

給与所得者の保険料控除申告書の「社会保険料控除欄」に年末調整に必要な下記の事項を記載してもらいます。

  • 社会保険の種類:国民年金
  • 保険料支払先の名称:日本年金機構
  • 保険料を負担することになっている人:従業員の氏名
  • あなたとの続柄:本人
  • あなたが本年中に支払った保険料の金額:社会保険料(国民年金保険料)控除証明書に記載された納付済額か合計額のどちらか

保険料を負担している人が従業員本人ではない場合は年末調整することができない点で注意が必要です。また家族の国民年金保険料を支払った場合もまとめて年末調整できます。

社会保険料(国民年金保険料)控除証明書

社会保険料(国民年金保険料)控除証明書は日本年金機構から送付されます。国民年金を年末調整するためにはこの証明書が必要です。年金保険料を納めたときの納付書では年末調整をすることができません。社会保険料(国民年金保険料)控除証明書を紛失した場合は従業員が年金事務所に再発行を依頼します。

そして社会保険料(国民年金保険料)控除証明書が翌年1月31日までに届くことを前提にフライングで年末調整することもできます。ただし翌年1月31日までに間に合わなかった場合は国民年金保険料を入れずに年末調整をもう一度行い、国民年金保険料に関しては従業員に確定申告してもらいます。

年末調整全体の流れはこちらの記事でご確認ください。

はじめての年末調整も安心!手順・書き方をわかりやすく解説

2年前納した国民年金はどうやって年末調整するの?

もしあなたが国民年金を2年前納した従業員を雇用した場合は保険料を年度に分けて年末調整を行います。国民年金の2年前納制度とは2年分前払いすることで保険料が割引される制度です。

平成27年4月に支払った平成27年4月から平成29年3月までの2年分の国民年金355,280円は下記のように振り分けられます。

  • 平成27年4月から平成27年12月までの9か月分:137,565円(=15,285円×9か月)
  • 平成28年1月から平成28年12月までの12か月分:183,420円(=15,285円×12か月)
  • 平成29年1月から平成29年3月までの3か月分:45,855円(=15,285円×3か月)

上記の従業員が平成28年4月に入社し4月から厚生年金に加入する場合で考えてみましょう。

平成28年分の年末調整をするときには下記の2つを合わせて社会保険料控除とします。

  1. 平成28年1月から平成28年3月までの45,855円(=15,285円×3か月)
  2. 平成28年4月から平成28年12月までに給与から引いた健康保険料・厚生年金保険料などの社会保険料

平成28年4月から平成29年3月までの重複している期間の国民年金は返金されます。

国民年金の2年前納は下記の3点に気を付けましょう。

  1. 従業員が平成27年分の確定申告ですべての金額を社会保険料控除とした場合は従業員が修正申告しなければならない
  2. 社会保険料(国民年金保険料)控除証明書はその年ごとに年金事務所で発行してもらう必要がある
  3. 2年前納期間中に就職した場合は二重納付になってしまうため従業員が返金手続きをする

まとめ

従業員が支払った国民年金の年末調整の方法と注意点は下記のとおりです。

  • 給与所得者の保険料控除申告書に必要事項を記入してもらう
  • 社会保険料(国民年金保険料)控除証明書を提出してもらう
  • 2年前納の国民年金はその年ごとの社会保険料(国民年金保険料)控除証明書が必要(コピー不可)
  • 2年前納した期間満了前に就職した場合は従業員が既に支払った分の返金手続きを行うように伝える

これで従業員の年末調整を正しく計算してスムーズに終わらせることができます。

※この記事は公開時点の情報を元に作成しています。

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この記事を書いた人

Airレジマガジン編集部

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