個人事業主必見!求人で優秀な人材を確保するためのポイントとは
中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)
安定した経営と事業の拡大を目指すためには、新しい人材は必要不可欠です。パートナーとなる存在なので、より優秀な人材を確保したいはずです。少ない応募者の中からとりあえず選ぶのではなく、多くの応募者の中から事業主の想いに応えてくれる人材を選ぶ必要があります。そのためにはどこで求人を出すか、どのような求人が求職者にとって魅力を感じ、働きたいと思ってくれるかが重要なポイントになるのです。
この記事の目次
個人事業主が求める人材の雇用形態とは
求めている人材はあなたの右腕ですか? それともサポートですか? 雇用形態として右腕ならば正社員を、サポートならばアルバイトやパートが適しています。雇用形態が違えば集まる人材も異なります。まずはどんな人材が欲しいのか決めるところから始めてください。
正社員
個人事業主にとって頼れる存在になる正社員は、長期雇用を前提とした雇用形態です。社会保険の完備のほか、賞与や交通費の支給、福利厚生の充実などが必要になります。アルバイトやパートから正社員に昇格することもあります。
アルバイト・パート
個人事業主をサポートする補助的な存在です。会社員と同等の長期雇用もできますが、短期間や短時間での勤務が中心になります。社会保障は勤務日数によって適応される場合があります。
求人方法によるメリットとコストについて
求人方法によりコストも変わります。媒体別のメリットとコストについてまとめました。
ハローワーク
大きなメリットとして、求人コストが0円ということです。何度出しても、何人採用してもこのコストは変わりません。デメリットとしては、掲載できる情報量に限りがあるため、お店の魅力を伝える求人が出せないことです。
学校への求人依頼
大学や高校に求人の依頼を出すことができます。主に新卒者を雇用したい時に有効な求人方法です。求人コストは0円ですが、それぞれの学校に対して求人票の掲載をお願いする必要があるため、手間がかかります。
求人情報誌などの紙媒体
求人情報誌や新聞求人広告は、地域を指定して募集がかけられることが大きなメリットになります。近隣からの通勤であれば交通費の削減にもつながります。掲載費用は求人情報のボリュームと掲載期間、掲載地域により大きく異なります。小さいもので1週間10,000円からが一般的です。
求人サイトなどのWeb媒体
若い年代の利用者が多い傾向にあります。掲載するサイトや掲載情報のボリュームによりコストが変わります。平均して1週間で20,000円前後のコストがかかります。
店頭での貼り紙
店先に募集要項が記載された紙を貼るだけなので、掲載コストは0円です。広い範囲への募集はできませんが、お店を知っている人や気に入っている人からの応募が期待できます。
優秀な人材を確保するためのポイント
募集に対して応募が少ないと、従業員を選べないという状況になり、お店の質が落ちることにもつながります。優秀な人材を確保するためには魅力的な求人原稿で、多くの募集者を集めるのも一つの方法です。
媒体選定「ターゲットに合った求人媒体を選ぶ」
若い人の多くはパソコンやスマートフォンで求人情報を検索します。最近の傾向に沿ってSNSなどを使った求人もあります。
詳しくはこちらをご覧ください。
あなたのお店は何タイプ?スタッフ採用で押さえておきたい3つのポイント!
原稿作りのコツ①この要素は絶対に入れる
どんな雇用形態にしても働いてほしいという意志を伝えるのではなく、ここで働きたいと思わせる求人原稿が必要になります。
①金額の提示
多くの人はお金が必要だから働きたいのです。求人情報には時給が掲載してありますが、それだけでは働いた時の収入のイメージがわきません。
1日の勤務時間×1ヵ月の勤務日数×時給=1ヵ月で手に入るお金
1ヵ月の収入を提示することでそこで働いている姿をイメージし、さらに興味を持つきっかけになります。
②具体的な業務内容の提示
「接客」や、「簡単な事務作業」と書かれているだけでは、何の仕事をするか想像がつきません。経験者を対象とした求人ならまだしも、未経験者まで募集対象にしている場合は、具体的な仕事内容を書くことで求職者に伝わりやすい原稿になります。この仕事は自分にできるか? という判断材料にもなるため、とても重要な情報なのです。
原稿作りのコツ②心に訴えかけるキャッチコピー
求職者の興味を引くキャッチコピーも大切な要素になります。
①ターゲットを絞ったもの
「誰にでもできる仕事です」と広い範囲で募集するよりも、「子育て前の仕事の経験を活かしませんか?」、「接客の経験で得た力を当店にも貸してください」など、ターゲットを絞り間口を狭くした方が心に残ります。
②待遇面を押し出したもの
家事と仕事の両立、手当が充実など、待遇面をアピールすることで興味を持つきっかけになります。
③仕事をすることで得るメリット
経験を積むことで料理上手に、服のセンスを磨こうなど、仕事をすることでメリットが得られるのは魅力の一つになります。
原稿作りのコツ③お店の雰囲気を伝える
応募する前にお店の様子を見に行く人も多いです。そこで和気あいあいと笑顔で働くスタッフを見たら、お店に対する好感度も上がり、働きたいという気持ちがさらに強くなるはずです。優秀な人材を逃さないためにも、職場の雰囲気をもう一度気にかけてみてください。求人原稿では文章や写真を掲載して雰囲気を伝えることも有効です。
まとめ
優秀な人材を確保するため以下の3つのポイントが大切になります。
- 雇用形態とほしい人材のターゲットを決める
- ターゲットに適した求人媒体の選択とコストを知る
- 魅力的なキャッチコピーと求職者が「この仕事ができるか」の判断材料が記載された求人原稿
ターゲットを絞った媒体で募集することで、効率的に人材の選定ができますし、魅力的な求人原稿は多くの人の目に触れるため、優秀な人材に出会う確率も高くなります。求人におけるコストも考慮して求人方法を選択してください。
※この記事は公開時点、または更新時点の情報を元に作成しています。
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この記事を書いた人
Airレジ マガジン編集部
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中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)
起業コンサルタント(R)、税理士、特定社労士、行政書士、CFP(R)。起業コンサルV-Spiritsグループ/税理士法人V-Spirits代表。年間約200件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト 「DREAM GATE」で6年連続相談数日本一。「一日も早く 起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」など、起業・経営関連の著書・監修書多数。http://v-spirits.com/