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在庫確認の方法とは?実務上で押さえておきたい在庫に関するいろは

Airレジマガジン編集部

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

小売店を経営している方の中には、在庫について基本は理解できているが、実際にどう在庫を確認したり管理すればよいか分からないと頭を抱えている方もいらっしゃるでしょう。在庫を適宜確認し、管理を適切に行うことで、小売店の経営はより効率化することができます。在庫管理の方法を理解して、実務上で適切に在庫を管理していけるようにしましょう。

この記事の目次

在庫確認の方法

在庫確認の基本は常にデータと実数を合わせるということです。いくら在庫管理ソフトを利用するなどして在庫を確認しようとしても、データと実数がそろっていなければ適正な在庫管理を行うことは難しくなってしまいます。

そのうえで、在庫確認を行ううえでは以下のようなことに特に気をつけて行っていく必要があります。

整理整頓と目視による確認

5店舗以上の多くの支店を抱える小売店の場合には、目視で在庫を確認することはかなり難しくなってしまいます。しかし、1店舗のみで経営している、もしくは支店を1~2店抱えている程度の小規模な小売店の場合には、何よりも目視による在庫確認が最も確実な方法だと言えるでしょう。目視による業務時間を短縮するためにも、売り場の整理整頓をしっかり行っておくことも重要になります。

整理整頓に関しては、バックヤードを効果的に使っていくことで問題なく行えるようになります。店頭に並べる数量を絞り、バックヤードで商品を種類ごとに整理しておくことで、目視による在庫確認もスムーズに行えるでしょう。

販売可能な数量の確認

商品の性質などによっては、在庫として保管しているものをすぐに売りに出すことができない場合もあります。いま現時点で、どれだけの数量を売ることができるのかということをリアルタイムに把握しておくことも重要です。

在庫引当も適切に行う

今手元にある在庫の数を確認しておくことは在庫数管理ですが、これ以外にも店にある在庫からあらかじめ売れる予定の分を引く在庫引当を行わなければならない場合もあります。特にお店の規模が大きくなって、多大な在庫を抱え始めた場合には在庫数管理と並行して在庫引当を行う必要も出てくるでしょう。 

在庫引当に関しては、以下の記事も参考してみてください。

在庫引当の目的と方法とは?小売店オーナーは押さえておこう!

在庫コントロールの方法

小売店の経営者は、在庫の数に翻弄されてはいけません。自分で適切な在庫数をコントロールし、在庫と商品の売れ行きを都度確認して管理していく必要があるのです。

在庫コントロールを正しく行うためには、適正在庫、在庫回転率、在庫回転期間という3つの言葉を知り、これらの数字をもとに適切な運用が必要です。

適正在庫

在庫にかかる費用と実際に売れると予想される量の均衡点を導き出すと、適正在庫といえる数量が導き出されます。具体的には、以下の計算式を利用して導き出すことになります。

適正在庫=年間販売高予想÷年間予定商品回転率

ここで算出される適正在庫は平均値であり、季節によって売れ行きが変わる商品の場合にはこの数字から適宜調整する必要も出てきます。

在庫回転率

在庫となっている商品と実際に売れた商品の売上原価を比較し、在庫が一定期間の間に何回入れ替わっているかということを調べたのが、在庫回転率です。在庫回転率が高い状態の方が売上が好調で経営が順調になされており、在庫回転率が低いということは売れずに残ってしまう商品があるということになります。

在庫回転率に関しては、以下の記事も参照してみましょう。

在庫回転率って何?毎日のこまめなチェックが成功の鍵

在庫回転期間

現在持っている在庫をどの程度の期間ですべて売り切ってしまっているかということを示すのが在庫回転期間です。

在庫回転期間(年)=棚卸資産(在庫)÷売上高(年間)

以上のような計算式で、在庫回転期間を導き出すことができます。

不良在庫を作らないために

経営を効率化し、経費を圧縮するためにも、売り切ることができずに残ってしまう不良在庫を抱えてしまうのは避けておきたいところです。不良在庫は、保管場所の圧迫や在庫の破損などによる商品価値の下落によって、経営の足を引っ張ってしまいます。

不良在庫を抱えないためには、前述したような適切な在庫コントロールのほかに、適宜値下げをしての販売を行ったり、最悪の場合処分してしまうなどのことを定期的に行うことで、手元に不良在庫を残さないようにする地道な努力が必要になってくるでしょう。

まとめ

在庫確認や在庫管理において必要なポイントは、以下のようなものになります。

  • 経営規模が小さめの場合には、目視などによってデータと実数を合致させる
  • 【適正在庫】【在庫回転率】【在庫回転期間】の3つの数字を押さえ、これらの数字をもとに在庫コントロールを行う
  • 不良在庫を抱えないために、定期的な値引きセールや、在庫の廃棄なども行っていく

小売店の場合、在庫を抱えないように経営することは逆にお客様の要望に応えられないことも多いため、ある程度の在庫を常に抱えておく必要があります。しかし、在庫を抱えすぎて【不良在庫】を出してしまうことも経営を圧迫する要因になりますので、データをもとに適切な在庫数をコントロールし続けることが小売業においては重要なのです。在庫確認や在庫管理の方法を知ったうえで、自分のお店にとって最適な在庫量を考えながらコントロールしていけるようになりましょう。

※この記事は公開時点の情報を元に作成しています。

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この記事を書いた人

Airレジマガジン編集部

「0円でカンタンに使えるPOSレジアプリ『Airレジ』」のメディア「Airレジ マガジン」の編集部。お店を経営している方向けに、業務課題の解決のヒントとなるような記事を制作しています。

中野 裕哲(なかの ひろあき)氏

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

起業コンサルタント(R)、税理士、特定社労士、行政書士、CFP(R)。起業コンサルV-Spiritsグループ/税理士法人V-Spirits代表。年間約200件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト 「DREAM GATE」で6年連続相談数日本一。「一日も早く 起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」など、起業・経営関連の著書・監修書多数。http://v-spirits.com/

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