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従業員の社員登用とは?社員として従業員に長く働いてもらうためのポイント

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

個人でお店を経営している方の中には、お店の中核を担っているアルバイトなどの従業員を社員として登用したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。社員登用を行う際には、労働契約時の注意点に加えて社員が末永く働けるような取り組みも必要です。従業員を社員登用し、自分のお店にとって長きにわたって重要な存在となってもらえるよう、社員登用時のポイントを押さえましょう。

この記事の目次

社員登用とは

社員登用とは、アルバイトやパートなどの雇用形態から、一般的に正社員へと雇用形態を変更することを言います。また正社員だけでなく、アルバイトなどから契約社員へと雇用形態を変更することもあります。

社員登用はアルバイトなどの形で真面目にお店の業務に取り組み、お店の業務に欠かせない人材に対して、より安定的な雇用形態で活躍してもらうために行われます。社員登用を行うことで優秀な人材を逃さないようにし、外部から新たに人材を採用するコストや時間を削減することも可能です。

社員登用の契約方法と注意点

社員登用は正社員でも契約社員でも、雇用条件を明示して新しく雇用契約を結ぶことで可能になります。

社員登用の労働契約時には、以下のような点に注意しましょう。

正社員の場合、雇用条件の変更点を従業員に確認する

正社員としてアルバイトなどの従業員を登用する場合、他店舗への転勤など、アルバイトとしての雇用時にはなかった雇用条件が追加されます。この点について従業員と確認をし、従業員から了承を得ることでトラブルのない社員登用が可能となります。

契約社員の場合、労働契約内容を確認する

契約社員は業務時間や給与などの条件が正社員と違うため、正社員と同一で問題ない点、差異を設ける点を確認して契約することが重要です。正社員と契約社員で差異を設ける主な条件としては、以下のようなものがあります。

  • 給与と賞与
  • 昇進や昇格
  • 福利厚生や手当
  • 退職金

正社員登用制度の注意点

正社員登用制度を設ける際には、アルバイトなどから正社員になるための条件を明確に規定する必要があります。アルバイトなどでどの程度働けば正社員になれるのか、またその際にクリアすべき課題があるのかなどを明示することで、トラブルを防止できます。また、正社員を目指す従業員のモチベーション向上にもつながるでしょう。

また、条件を規定した後はそれを公正に運用することも大切です。いざ正社員登用を検討する段階になって条件をはぐらかす、最初に提示した条件と違う課題を設定するなどの行為は、お店自体の信用の低下にもつながります。

従業員定着率の向上方法

社員登用を行った従業員に末永く働いてもらうためには、以下のような取り組みを行いましょう。

福利厚生の充実

お店における福利厚生を充実させ、従業員の定着を図ります。お店の規模や予算によっても充実の度合いは変わってきますが、飲食店であればまかないの充実や料理のスキルアップ支援、小売店であれば従業員割引の充実など、今すぐに始められることも多いでしょう。

評価制度の確立

個人経営のお店の場合、経営者の主観的な評価だけで従業員評価が行われていることも多くなっています。第三者的な視点を取り入れるなど、従業員が公正に評価されていると感じられる評価制度を確立することも、従業員の定着率向上に寄与します。

働きやすい環境づくり

従業員が生き生きと働ける環境づくりは、定着率を大きく向上させる効果を持ちます。有給が取得しやすい、従業員間のコミュニケーションが円滑に行える、労働環境が良いなどの点を整えることで、従業員の満足度を高めることができます。

従業員の定着率を向上させる方法については、以下の記事も参考にしてみてください。

もう人が足りないなんて言わない!あなたのお店に従業員を定着させる秘策とは

まとめ

経営者が社員登用で押さえるべきポイントは、以下のようなものが挙げられます。

  • アルバイトなどから社員登用を行うことで、優秀な人材を逃さず、外部から新しい人材を確保する時間やコストを削減できる
  • アルバイトなどからの登用時に、正社員・契約社員になる場合に変化する労働条件を押さえ、経営者側、従業員側が確認しておく
  • 社員登用を行って終わりではなく、従業員が定着し末永く働いてもらうために、福利厚生の充実や評価制度の確立、働きやすい環境づくりが必要である

社員登用を行うことで、従業員と経営者の信頼関係はより強固なものとなります。信頼関係を維持して長く働いてもらうためにも、社員登用の基本を理解し、従業員の定着率を向上させていくことが大切です。

※この記事は公開時点、または更新時点の情報を元に作成しています。

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この記事を書いた人

Airレジ マガジン編集部

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中野 裕哲(なかの ひろあき)氏

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

起業コンサルタント(R)、税理士、特定社労士、行政書士、CFP(R)。起業コンサルV-Spiritsグループ/税理士法人V-Spirits代表。年間約200件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト 「DREAM GATE」で6年連続相談数日本一。「一日も早く 起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」など、起業・経営関連の著書・監修書多数。http://v-spirits.com/