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在庫回転率って何?毎日のこまめなチェックが成功の鍵

Airレジマガジン編集部

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

経営者にとって大切な「在庫回転率」がどういうものなのかわかりやすく説明しています。またどうしてこれが経営をしていくうえで大切なものなのか、毎日確認を行うことで経営者が得られるメリットについても解説します。さらに難しそうに思える在庫回転率の計算法や業種ごとの適正値など、きっと経営するうえでの参考になるはずです。

この記事の目次

在庫回転率って何のこと?

在庫回転率とは、在庫となっている商品(棚卸資産)とすでに販売された商品の原価金額(売上原価)を比較し、在庫が一定期間中に何回入れ替わっているかを算出したものです。在庫回転率が低いということは、在庫が売上に変わるまでに時間がかかるということです。棚卸資産は経費のかかっているものなので長いあいだ売上に変わらないのはよくない兆候です。したがって基本的に在庫回転率は「高い」方がよく、事業がうまくまわっているという指針にもなります。

在庫回転率はどのくらいの頻度で確認すべき?

業績を上げるために在庫回転率は毎月、可能なら毎日確認するのが理想です。毎日確認することで、売上はどのように推移しているのか、数日単位の変動を知り、問題があればすぐに対処することが可能になります。そして売れ筋商品と死に筋商品を的確に把握し、売れ筋商品は発注を拡大、死に筋商品は縮小することでさらに在庫回転率が上がります。また、商品数を増やすと在庫回転率は上がりやすくなりますが、売れ筋商品の傾向を把握することで、どのような商品を新しく増やすべきか明確になるのです。

在庫回転率はどうやって算出する?

在庫回転率を算出するためには下記の計算式を使います。
棚卸資産÷売上原価=在庫回転率
年間の在庫回転率を算出するためには、売上原価を「年間売上原価」とすればよく、月間の在庫回転率なら「月間売上原価」に替えればよいでしょう。
より正確な店の在庫回転率を求めるなら、まず平均在庫量を求めます。1か月の平均在庫量なら下記のようになります。
(月初の在庫量+月末の在庫量)÷2=1か月の平均在庫量
これを上記の在庫回転率計算式の「棚卸資産」に入れて算出します。年間の平均在庫量を求める場合は「月初」を「事業年度の初め」へ、「月末」を「事業年度の終わり」へと替えてください。

業種ごとに違う、在庫回転率の適正値

在庫回転率の適正値は業種ごとに変わります。たとえば製造業では、商品を仕入れる小売業や卸業と違い、完成までに時間がかかるので、在庫回転率は低いのが通常です。また、飲食店では、新鮮な食材をなるべく早く売り切らなくてはならないので高い方がよいということになります。特に生ものを扱う場合には、在庫回転率はほぼ100に近くなるはずです。店の在庫回転率が適正値なのかどうかは他業種ではなく、黒字を出している同業種の競合店と比較することで現れてくるでしょう。

まとめ

在庫回転率のポイントは下記の通りです。

  • 在庫回転率は在庫が売上に変わるスピードを計るもので、業績がよいかどうかの指針となる
  • 売れ筋商品を拡大、死に筋商品を縮小し、さらに在庫回転率を上げていく
  • 在庫量を売上原価で割ると在庫回転率が求められる

在庫回転率は、基本的には高い方がよいものです。しかしあまりに高くなり過ぎると今度は品切れしてしまった場合、お客様の注文に答えられないなど機会損失のリスクも高まります。在庫回転率を上げながら機会損失リスクも回避するには、徹底した管理が大切です。そのためにも毎日の在庫回転率のチェックを欠かさないことが、この先の業績を左右するポイントと言えそうです。

※この記事は公開時点の情報を元に作成しています。

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この記事を書いた人

Airレジマガジン編集部

「0円でカンタンに使えるPOSレジアプリ『Airレジ』」のメディア「Airレジ マガジン」の編集部。お店を経営している方向けに、業務課題の解決のヒントとなるような記事を制作しています。

中野 裕哲(なかの ひろあき)氏

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

起業コンサルタント(R)、税理士、特定社労士、行政書士、CFP(R)。起業コンサルV-Spiritsグループ/税理士法人V-Spirits代表。年間約200件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト 「DREAM GATE」で6年連続相談数日本一。「一日も早く 起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」など、起業・経営関連の著書・監修書多数。http://v-spirits.com/

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