接客時に自己PR!専門知識や資格をさりげなくアピールするコツとは
中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)
飲食店を経営する皆さんは、専門知識や資格を接客に生かすことができていますか? ここでは、飲食店ならではの専門性の高い知識などを、お客さまにさりげなくアピールするメリットやコツを紹介します。
うまく自己PRできれば接客の質の向上につながりますし、お客さまがお店に信頼感を感じてもらえるチャンスにもなるため、ぜひそのポイントを押さえておきましょう。
この記事の目次
専門知識や資格をアピールするメリットとは?
飲食店の接客において、サービス内容と関連する専門知識や資格をお客さまにアピールすることは、以下のようなメリットが期待できます。
他店との差別化を図ることができる
数ある飲食店の中から自分のお店を選んでもらうには、他店とは異なる何らかの魅力が必要です。差別化のポイントにはメニューや食材などがありますが、接客する人の専門性の高さや知識の豊富さも、お客さまへのアピールポイントになります。
信頼感や付加価値を感じてもらえる
接客の良し悪しは、お客さまがお店のリピーターになるかどうかを決める指標のひとつです。お客さまに「ワインの知識が豊富だな」「食材に詳しそう」とプラスαの価値を印象づけられると接客への信頼感が増し、「また来たい」と思ってもらえやすいでしょう。
ただし、押し付けがましいアピールや単なる自慢は NGです。お客さまが心から満足し、お店や自分の評価が高まるような、お客さま・お店・自分の三方よしにつながる自己PRを心がけましょう。
自己PRにつながる資格や知識とは?
お店で提供しているフード類や食材、ドリンク類に関する知識は、お客さまのメニュー選びをサポートできる情報なのでアピールしやすいです。カフェや居酒屋などの接客に役立つ資格の例を紹介しましょう。
フード系の資格
フード系の資格には以下のようなものがあります。
- ベジタブル&フルーツマイスター(野菜ソムリエ)
- チーズプロフェッショナル
- おさかなマイスター
- 調味料マイスター
野菜や魚の旬や栄養素、チーズの種類や味といった食材についての専門知識は、メニュー選びに迷っているお客さまの手助けになるでしょう。
コーヒー・紅茶関連の資格
コーヒーや紅茶、ハーブティーの品揃えが多いお店では、以下のような資格が役立つでしょう。
- コーヒーインストラクター
- JBAバリスタライセンス
- ティーインストラクター
- 紅茶コーディネーター
- ハーブティーブレンドマイスター
アルコール関連の資格
お酒の種類ごとに以下のような資格があり、産地や味、香りなどの知識があることをアピールできます。
- ソムリエ
- ワインアドバイザー
- ビアテイスター
- 焼酎アドバイザー
- きき酒師
資格を持っていない場合は?
上記のような資格がなくても、お店で提供している食材やドリンク類について得意分野があれば、細やかな情報提供を心がけましょう。お客さまにとっては、メニューや食材について知りたいことに的確に答えてくれれば、資格の有無はあまり関係ありません。
接客時にどう活かせば良いの?
資格がある場合、資格名や認定ステッカー・バッジを店内やメニュー、胸元のネームプレートでわかるようにしておくと、専門性の高さをさりげなくアピールできます。
例えばワインの資格がある場合、「お客さまの予測を超えるワイン選びサービスをご提供します。」とメニューに加えておくと「聞いてみよう」と思われやすいでしょう。
自己PRはタイミングよく具体的に
自己PRのお声がけは、タイミングや流れを考えて具体的に行いましょう。例えば、唐突に「チーズの資格を持っているので何でも聞いてください」だと漠然としていて少し上から目線の感じがします。一方、お客さまがワインを注文した際に「15種類のチーズからこのワインに最適なものをご案内できますが、いかがですか?」というお声がけの方が自然で好印象でしょう。
資格がない場合はどうアピールする?
資格を保有していない場合は、以下のようなプラスαの情報提供になるお声がけを心がけると、お客さまの満足度アップにつながりやすいです。
- 産地
- 栽培方法や製法
- 香りや味の特徴
- 食材やドリンク類の相性
こうした情報を加えると、「食材にもこだわっているお店なんだな」「この人なら安心して相談できる」とお店やスタッフへの信頼感が増すでしょう。
飲食店の接客については、以下の記事もチェックしておきましょう。
接客の基本だけでは物足りない!リピーターにつながる接客の心得とは
接客はお店の姿勢を表す!今もこれからも変わらないサービスをお客さまにご提供するための3つのポイント
まとめ
この記事のポイントをおさらいしましょう。
- 他店との差別化やお店の付加価値アップにつながる。
- お客さまのメニュー選びをサポートすることができる。
- メニューに資格を記載するなどし、自然な流れで具体的にアピールしよう。
- 資格がない場合でもプラスαの情報提供を心がけよう。
接客時に専門性の高さをさりげなくPRすると、接客の質が高まり、お店に対する信頼感もアップしやすいです。資格などがある場合は接客に活用し、ない場合でもお客さまに役立つ情報をお声がけに加えるなど、できることから実践しましょう。
※この記事は公開時点、または更新時点の情報を元に作成しています。
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この記事を書いた人
Airレジ マガジン編集部
自分らしいお店づくりを応援する情報サイト、「Airレジ マガジン」の編集部。お店を開業したい方や経営している方向けに、開業に向けての情報や業務課題の解決のヒントとなるような記事を掲載しています。
中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)
起業コンサルタント(R)、税理士、特定社労士、行政書士、CFP(R)。起業コンサルV-Spiritsグループ/税理士法人V-Spirits代表。年間約200件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト 「DREAM GATE」で6年連続相談数日本一。「一日も早く 起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」など、起業・経営関連の著書・監修書多数。http://v-spirits.com/