自分らしいお店づくりを応援する情報サイト

Airレジマガジン > 経営ノウハウ記事 > 【確定申告】白色申告をした方が良いケースとは?事前準備・申告手順を紹介

【確定申告】白色申告をした方が良いケースとは?事前準備・申告手順を紹介

Airレジマガジン編集部

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

自分にとって適切な確定申告の方法が白色・青色か判断できますか?青色申告を前提に考えている事業主もいますが、中には白色にした方が良いケースもあります。ここでは、白色申告の代表的なメリットや、普段からしておいた方が良い事前準備・基本的な手順についてご説明します。この記事を読めば自分にとって適切な申告方法を判断しやすくなり、白色申告を選んだ場合の準備・申告がしやすくなります。

この記事の目次

白色申告をした方が良いケース・メリットとは?

確定申告は65万円の特別控除が受けられる青色申告を検討している人が多いかもしれませんが、白色申告が適したケースやメリットもあります。主なポイントを紹介します。

帳簿づけを簡易的に済ませたい場合

白色申告は青色申告よりも帳簿づけがシンプルです。平成26年度分の確定申告から、すべての白色申告者に「帳簿の作成」および「書類の保存」が義務づけられました。しかし、白色申告に必要な帳簿は収支や経費を記載した簡易形式が認められ、青色申告のように正式な複式簿記の帳簿づけは必要ありません。

青色申告の帳簿づけは専門的な知識を要し手間もかかるため、細かい帳簿づけの労力を省きたい場合は白色申告が良いでしょう。

白色申告の専従者控除を受けられる場合

確定申告では、生計を共にする家族に支払う給与は必要経費として認められていませんが、要件を満たせば最大86万円が控除対象となります。これを専従者控除といいます。特別控除の恩恵を受けられないイメージのある白色申告ですが、一緒に働く親族がいる白色申告者にとって専従者控除は大きなメリットです。 控除額などの詳細は以下を参照してください。

(国税庁)専従者給与と専従者控除

青色申告の申請期限に間に合わなかった場合

白色申告は事前の申請手続きが不要です。青色申告をしたい場合は、原則的に確定申告をする年の前年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を税務署に提出しなければなりません。また、新規開業した場合は開業から2ケ月以内に提出する必要があるため、期限に間に合わない場合は白色申告にしましょう。

白色申告のために普段からしておきたい準備

白色申告を適切かつスムーズにおこなうには、普段から以下の2つのポイントを踏まえて準備しましょう。

①収支の内訳が分かる帳簿づけ

事業所得を白色申告する場合、主に売上・仕入・費用について記帳する必要があるため、日ごろから以下の項目をエクセルなどに記録・管理しておくと良いです。

  • 売上や経費の金額と内訳
  • 取引先の名称
  • 取引年月日

②領収書や明細書の保管・分類

白色申告にも書類の保存義務があるため、以下のものは普段から適切に分類し、ノートに貼り付けたりファイリングするなどして保管しておきましょう。定められた保存期間は5年間です。

  • 収支内訳表などの帳簿類
  • 作成または受領した請求書
  • 納品書
  • 領収書など

記憶が新しいうちにこまめに書類を整理しておくと、帳簿づけも効率的にできます。

確定申告の期間と手続きの流れ

確定申告は原則的に2月16日〜3月15日の期間内に実施します。所得税および復興特別所得税の課税対象期間は前年の1月1日〜12月31日であり、売上から費用を除いた所得金額に基づく納税額を計算・申告します。

確定申告の基本的な流れは以下のとおりです。

  1. 所定の確定申告書と収支内訳書を作成する
  2. 期間内に税務署に提出する
  3. 納税・還付手続きをする

確定申告は、国税庁のホームページにある確定申告書作成コーナーe-Taxを利用する方法もあります。自動計算機能があるため、計算ミスが心配な場合に便利です。

まとめ

確定申告の白色申告について説明した内容をまとめると、以下のようになります。

  • 帳簿づけを簡易的に済ませたい場合は白色申告が良い。
  • 要件を満たせば専従者控除を受けられる。
  • 普段から収支の内訳を記録し、書類を整理・保管しておくと良い。

確定申告をまだしたことがない、または経験が浅い場合は青色・白色のどちらが良いか迷うことがあるでしょう。ご紹介した白色申告の特徴やメリットを考慮に入れて、自分に合った申告方法を判断してください。また、白色申告を選んだ場合は、確定申告の基本的な流れを参考に準備・申告を適切におこなってください。

※この記事は公開時点の情報を元に作成しています。

メールにて「経営お役立ち冊子」のダウンロードリンクをお送りします。

この記事を書いた人

Airレジマガジン編集部

「0円でカンタンに使えるPOSレジアプリ『Airレジ』」のメディア「Airレジ マガジン」の編集部。お店を経営している方向けに、業務課題の解決のヒントとなるような記事を制作しています。

中野 裕哲(なかの ひろあき)氏

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

起業コンサルタント(R)、税理士、特定社労士、行政書士、CFP(R)。起業コンサルV-Spiritsグループ/税理士法人V-Spirits代表。年間約200件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト 「DREAM GATE」で6年連続相談数日本一。「一日も早く 起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」など、起業・経営関連の著書・監修書多数。http://v-spirits.com/

集客から会計、仕入れまで。お店の業務に役立つAirシリーズ。