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移動販売はどう開業する?開業する前と後におさえたいこと

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

クレープ店やたい焼き店などで開業したいと考えている方の中には、移動販売による開業を検討しているという方も多いことでしょう。日常の中でもなじみが深い移動販売ですが、いざ開業となると具体的に何をすればよいか理解できている方は少ないのではないでしょうか。移動販売による開業のために必要な基礎知識や手続き、さらに末永く営業していくためのポイントについて理解し、失敗しない新規開業を目指しましょう。

この記事の目次

移動販売で営業するメリットとは?

移動販売による開業のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 開業資金が少なくて済む
  • 場所を簡単に移動できる
  • イベントなどに出店することも容易

10坪程度のカフェを開店するだけでも、場合によっては1,000万円ほどの資金が必要なこともある中で、移動販売の開業資金は300万円から500万円程度が相場です。店舗型の3分の1から半分程度の資金で、開業を行うことができるのです。

移動販売は、やはり場所によって売上に大きな影響が出てきます。より売上が伸びやすい場所に移動したり、時間帯や季節によって出店場所を容易に変えることができるのも、移動販売の大きなメリットです。

さらに、人が多く集まるイベントなどの近くに簡単に移動できることから、イベントのたびに出店することで大きな利益を上げることができる場合もあります。柔軟に稼働できる点が移動販売の何よりの強みなのです。

移動販売に必要な資格や許可とは?

移動販売を行う際に、最も高いハードルとなるのが様々な許可や資格などの部分です。必要な主な許可・資格には、以下のようなものがあります。

  • 営業許可
  • 食品衛生責任者の資格

営業許可とは地域にある保健所が行う許可であり、これがなければ移動販売で開業をすることはできません。営業許可は保健所に申請を行う必要があり、その際には「食品衛生責任者の資格」も必要になります。

食品衛生責任者は調理師や栄養士の資格があれば持っているものですが、無資格の場合には保健所が実施する講習会を受ける必要があります。1日講習で得ることができますので、無資格の方はまず保健所に問い合わせてみるとよいでしょう。

また、営業許可を得る際には移動販売の車についても申請する必要があります。車内で調理を行う車は「食品営業自動車」であり、加工済みのものを販売することしかできない「食品移動販売車」と間違えないようにしましょう。

移動販売に必要な車や道具とは?

移動販売で開業する際に必要なものとして、以下のようなものが挙げられます。

  • 調理・販売用の車
  • 調理するための設備

移動販売の車に関しては、業態など必要に応じて改造を行う必要があります。中古車であれば調理設備がすでに備え付けられているものも販売されていますので、設備費用は不要なこともあります。

車を改造する際には、保健所の許可を得られるように改造を行わなければなりません。運転席と調理場が壁で仕切られているか、シンクの数が規定に達しているかなど、様々なチェックポイントをクリアする必要があります。

移動販売を末永く続けていくためには?

移動販売は簡単に開業できる反面、営業を長年にわたって行っていくことが難しい形態でもあります。お客様から長く愛され続けている移動販売のお店は、以下のようなことを重点的に行っています。

  • お客様のターゲット層を見極める
  • 場所や販売時間帯を絞る
  • 固定のお客様をつかんでいる

お客様のターゲット層に関しては、通常の飲食店の場合と全く同じです。どのような年代のどのような人をメインに販売していくのかを見極める必要があります。

移動販売は場所や時間帯に縛られることなく自由に稼働することが可能ですが、その反面自分のお店を定着させることが難しい部分もあります。ある程度場所や販売時間帯を絞って、お客様に「この時間帯にいつも来ている」と思わせることができれば、お店を定着させることができるでしょう。そのような場所を複数持っていれば、移動販売を長く続けていくことは自ずと可能になります。

まとめ

移動販売で開業を行う際には、以下のような点をおさえましょう。

  • 必要な営業許可などをもれなく確保する
  • 保健所の許可が下りるように車を改造する
  • 固定客をつかむことで、長く愛されるお店づくりを目指す

移動販売はお客様との距離感が近く、やりがいを持って営業できるものです。お客様の笑顔をいつまでも見られるようにするためにも、まずは開業のために必要なことを押さえて、長くお客様に愛される移動販売のお店を作れるようにしましょう。

※この記事は公開時点の情報を元に作成しています。

この記事を書いた人

中野 裕哲(なかの ひろあき)起業コンサルタント(R)

起業コンサルタント(R)、税理士、特定社労士、行政書士、CFP(R)。起業コンサルV-Spiritsグループ/税理士法人V-Spirits代表。年間約200件の起業相談を無料で受託し、起業家をまるごと支援。起業支援サイト 「DREAM GATE」で6年連続相談数日本一。「一日も早く 起業したい人が『やっておくべきこと・知っておくべきこと』」など、起業・経営関連の著書・監修書多数。http://v-spirits.com/

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